天気を気にするひとのブロッグ

へなちょこプラントラバーが千葉より綴る…

はじめての塊根植物

今回は昨年、私のYouTubeのチャンネルで公開した「はじめての塊根植物」のブログ版です。

 

ずっと文字起こし版を書きたかったのですが、なかなか時間も無く、ブログへのモチベーションも上がらなかったので形にならずに時だけが過ぎていきました。が、最近は文字を書くことへのモチベーションは比較的高いので今がチャンスと書き始めています。

 

季節はまだまだ冬で春はもう少し先ですが、春の植活にスタートダッシュを決められるように是非、暖かい部屋で読んでいただけると幸いです。

 

はじめに

私は僭越ながら主に塊根植物を扱うYouTubeチャンネルを運営させていただいています。そして有難いことに去年辺りから私のチャンネルで塊根植物を知り、沼にハマってしまったという方もいらっしゃるようです。沼にハメてしまってすみません。そして沼へようこそ。

 

ただ実際に塊根植物の栽培を始めた方もいますが、育ててみたいけど、まだまだよくわからないくて怖いという声も多くいただきます。

 

という皆さんに春から塊根沼へ一直線で飛び込めるように作った動画が以下の2本です。

 

 

まだ動画を見ていない方は是非、まずはこちらをご覧下さい。この記事はその動画の文字起こし版なので内容はほとんど同じです。ただ写真などは新たに撮影したりパソコンから発掘したものを掲載しています。動画を見た方も新たな楽しみはあるかもしれません。

 

塊根植物ってなあに?

塊根植物とは…

 

水分や養分を溜める為に根が肥大化した植物の名称です。

 

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英語では【Caudex】です。塊根植物とコーデックスは同じもの指します。ちょっとカッコつけてみたい時はコーデックスと呼んでみてください。

 

人気がある塊根植物は主に海外を原産地とする品種で、マダガスカルや南アフリカに生息する植物が特に人気があります。日本では4、5年前に一度かなりブームが来ました。今では少し落ち着いたものの、塊根植物自体がだいぶ一般的になってきたので、昔は欲しくてもなかなか入手出来なかった植物でもホームセンターに並んでいることもあってビックリすることがあります。ただまだまだ値段は高額で、身近な植物になるにはあともう一歩といったところです。

 

芸能人でも好きな方が多く、中でも俳優の滝藤賢一さんや、お笑い芸人のバッドボーイズの佐田さんは塊根植物好きの趣味家の中でもかなり有名です。あとはキムタクのインスタにアガベが写っていたり、じわじわと手を出す人も増えている印象です。

 

「塊根植物」と「塊茎植物」

塊根植物とは別に「塊茎植物」というものもあります。こちらも読んで字の如く「根ではなく茎(幹)が肥大化した植物の名称」です。

 

例えば野菜で言うとさつまいもは根が肥大化した部分を食べているので塊根植物です。一方、じゃがいもは茎が肥大化した部分を食べている塊茎植物です。あとは野菜ではないですがシクラメンなども塊茎植物と言われています。

 

我が家にある植物だと…

 

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ユーフォルビア飛竜や火星人、パキポディウム・ビスピノーサムなんかは明らかに根が肥大化しているので塊根植物です。

 

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一方でパキポディウム・グラキリスなんかは肥大化している部分は明らかに根ではないので塊茎に分類されます。

 

ただ厳密にこれは塊根植物で、これは塊茎植物と細かな使い分けは現状ではされていません。またほとんど塊茎植物という言葉を聞くことはないので、趣味レベルで楽しむくらいであれば、あまりそこにこだわらなくていいかなと思います。

 

塊根植物の定義って

「塊根植物」とは先述した通り、本来は根が肥大化した植物を指しますが、コミフォラやパキプスなどの灌木植物からユーフォルビア、時にはアガベまで、これらの植物を総称して「塊根植物」と呼ぶ場合もあります。私もどちらかといえば広く定義して「塊根植物」とまとめて呼んでいます。

 

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私にとってはパキプスのような木も塊根植物だし…

 

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アガベも塊根植物って呼んじゃったりします。

 

なので「あなたのチャンネルは塊根植物専門チャンネルって言ってるけど、アガベは塊根植物ではないのではないでしょうか」なんていじわるなことは言わないでください。ま、そんな人いないと思いますが。

 

一方ハオルチアやエケベリアは塊根植物と呼ばれることは少なく、こちらは「多肉植物」と呼ばれます。アガベもどちらかというと多肉植物と呼ばれます。

 

とりあえずここでは、「多肉植物」という大きなカテゴリーの中に「塊根植物」があるぐらいの認識で問題はありません。

 

✔ 塊根植物のまとめ

・塊根植物とは根が肥大化した植物の名称である

・塊根植物以外にも塊茎植物もある

・場合によっては広く定義される総称として使われる

・ブームになりつつあり、芸能人にもハマる人が増えている

塊根植物の2つのタイプって?

そんな塊根植物ですが、大きくふたつのタイプに分類できます。

1.春型植物

2.秋型植物

あれ?と思った人も多いですよね。一般的には恐らく夏型・冬型と呼ばれると思います。現に春型・秋型と記載している本などは見たことがありません。でもその呼び方が初心者にとってはなかなか難しいかなと私個人的には思います。

 

そう思う理由は成長期にあります。

 

「夏型植物」って聞くといつ成長する植物だと思いますか?やっぱり梅雨が明けて、真夏の太陽を浴びながらすくすくと成長するんじゃないかって思いますよね?

 

一方「冬型植物」って聞くといつが元気な植物だと思いますか?夏が終わり、秋になり、冬が来て、寒さに当たってこそ元気な植物だと思いますよね?

 

それが初心者にとっては最初のトラップで、夏型植物でも真夏の灼熱の太陽は耐えられないし、冬型植物でも冬が深まる寒い時期には成長することが出来ません。でも夏型・冬型っていうじゃんって思いますよね。私も最初の頃はそう思いました。

 

だけど春に芽吹き、秋に休眠に入る品種と、秋に芽吹き、春に休眠に入る品種。わかりやすく分類する為には夏型・冬型と呼ぶのが一番手っ取り早いのだと思います。でも実はそう単純なものではないので、管理する時はちょっとだけ「春型」「秋型」と思い出してみて下さい。

 

でもこの記事は「はじめての塊根植物」です。最初からあまり色々な用語が出てくると混乱するので、この記事内では一般的な呼び名通り、「夏型植物」「冬型植物」と呼ぶことにします。

 

夏型(春型)植物(3月~10月後半)

冬が終わり、春になると芽吹き始め、夏が終わり、秋になると休眠に入る植物です。パキポディウムやアデニウム、ユーフォルビアなどが夏型です。

 

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夏型といっても一番成長するのは猛暑が終わり、休眠に入るまでの9月~10月後半までが一番の成長期です。この時期は少し目を離すと明らかに「あなた、一回り大きくなったよね?」という株も出てくるので楽しいです。私は秋のボーナスタイムと呼んでいます。

 

ただその年によっては秋に雨が多かったりすると、あまり成長をしない年になります。また夏に直射日光で傷め過ぎると、秋は夏の疲れをとる時期として成長しないまま、休眠に入ってしまうこともあります。そういう年の場合もあまり秋には成長はしません。そう考えると夏は直射日光で栽培できる品種でも少し遮光をして管理するのがいいでしょう。日本の夏は暑過ぎます。

 

夏型植物は冬の寒さには弱い品種が多く、耐寒性が低い植物で最低15℃くらい、寒さに強い品種でも耐えられたとしても5℃くらいが限界かなと思います。一般的にはマダガスカル原産の品種は10℃以上、南アフリカ原産の植物は5℃以上で冬は管理しましょう。でも南アフリカ産の中には夏型でも0℃くらいまで耐え、関東以南では屋外越冬も出来る品種もあります。ですが、栽培の経験値が貯まるまではギリギリの綱渡りの管理はやめておきましょう。

 

冬型(秋型)植物(8月後半~4月)

夏型の逆で暑さが収まりだした8月の終わりから葉を出し始め、気温が上がる3月頃になると徐々に落葉し、休眠に入ります。オトンナやチレコドン、ケープバルブなどが冬型植物です。ハオルチアも秋型に分類されることもありますが、育てている感じだとハオルチアは夏と冬以外は成長します。

 

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夏型が夏に成長が止まるように、冬型は冬に成長が止まります。

 

「冬型っていうんだから、真冬でも外で越冬出来るよね」って思っちゃう人がいるんですが、大きな間違いで真冬は屋外での管理は出来ません。むしろ夏型と同じくらいの耐寒しかない(5℃程度)品種も多いので気を付けましょう。一番元気なのは20℃前後の時が一番調子がいいように思います。

 

夏越しは若干難易度が高く、蒸らしたらダメ、でも水切り過ぎてもダメという繊細さ。夏場で休眠中も水やりを定期的にしながら、風通しのいい場所で管理をしましょう。だけどそれが何年経っても結構難しくて、未だに毎年、数株は夏越をミスってしまい、秋に目が覚めずにショックを受けています。

 

そして冬型植物は夏型に比べると希少で高額な品種も多いです。なので寒さで枯らすとシャレにならないので、夏型よりも冬の管理は気を使っている気がします。ただ一時期は冬型は人気品種はめちゃくちゃ高騰していましたが、昨年あたりからしばらく市場に出てなかった植物が一気に出てきました。でも間違いなく数は減っていると思うので、それも時間の問題だと思います。手元の植物を大切にしましょう。

 

✔ 夏型・冬型植物のまとめ

・塊根植物には2つのタイプがある

・夏型植物は春に成長する植物で真夏の暑さは苦手

・冬型植物は秋に成長する植物で真冬の寒さは苦手

・春型・秋型と意識すれば覚えやすい

インテリアグリーンとして部屋で栽培できる?

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植物の育成に欠かせない三大要素として水光風があります。塊根植物は特に光と風がとても重要です。

 

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わたし

そんな植物を屋内で育てるって?いやいや、無理、無理。植物はおもちゃじゃないんだよ!

 

なんてことを思っていた時期もありました。恐らくブログを遥か昔まで読み返すと(偉そうに)そんなことを言っている投稿が見つかるかもしれません。

 

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わたし

でも観葉植物をはじめとしてインテリアグリーンって言葉は一般化してるし、なんなら自分もインテリアとして買ったのがスタートだったじゃないか

 

ふと数年前にそんなことを思ってからは、塊根植物をインテリアグリーンとして扱うことに対しては嫌悪感というか無くはないなと今では考えています。

 

私がそう考えを変えた理由の一つに屋内栽培設備の進化があります。

 

例えばLEDライト。数年前は植物栽培用のLEDライトといえば、水草用か、よくわからない海外産の野菜を育てる為のLEDライトしか売っていませんでした。しかし近年では明確に屋内で塊根植物を育てることを目的としたLEDライトもたくさん発売されています。話が長くなるのでそれはまたいつか別の機会にしますが、LEDライトや他の設備を整えることでインテリアとして塊根植物を育てることは十分可能だと思います。

 

ただLEDライトを買ったり、加温器具を揃えたり、初心者にとっては敷居は高いのは事実。もしLEDライトも無く、明るさも不十分なところで飾っているとどうなるか。当然ながら光が足りず、徒長し、無残な姿になると思います。知識があってこそ、インテリアグリーンとして扱うことは可能というレベルなので、今回のテーマである「はじめての塊根植物」という投稿の中での紹介としては窓際に置くぐらいなら可能ですという紹介に留めておきます。

 

✔ インテリアとしての塊根植物

・塊根植物もインテリアとして飾ることは可能

・ただし観葉植物のように室内で育ちやすい植物ではない

・しっかりとした環境を整えることが必要

・すぐに出来る室内での管理としては窓際に置いておく程度

難しい用語が多くない?

確かに難しい言葉が多い様に感じますが、慣れてしまえばどうってことはありません。ここでは塊根植物でよく聞く単語を3つだけ紹介します。

 

【現地球】

「げんちきゅう」と読みます。

 

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User:Hardscarf, CC BY-SA 3.0 <https://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0>

 

先ほども紹介した通り、塊根植物の人気種の多くは海外に生息している品種です。その為、海外で成長した植物を掘り出して、根を整理して、日本に輸入されることも少なくはありません。このように海外の原産地で採取され、輸入された株を「現地球」と言います。

 

現地球はそのワイルドな姿がとても人気ですが、一方で人気にあやかって現地では乱獲や密輸が進んでいることも問題とされています。その為、海外では野生株を栽培していることが恥ずかしいと考えられたりすることもあるのですが、この辺りの話になると本筋から脱線してしまうのでここでは省略します。

 

「現地球は国内で播種、育成された株では無く、原産地から輸入された株のこと」と覚えて下さい。

 

【未発根株/発根管理】

前述したように現地球は海外から輸入されるのですが、植物検疫の問題で根は全て綺麗に整理されて輸入されます。

 

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そうした根の無い株を未発根株と言います。

 

未発根株はそのままだと水を吸えずに枯れてしまうので、土に植えて、再度、根を出さないといけません。根が出るように管理をすることを「発根管理」と言います。

 

未発根株は当然ながら発根株よりも枯れるリスクは高いです。なので一昔前はしっかりと販売店は発根管理をして、根を出してから販売されていました。が、塊根植物の人気が高まるにつれて、販売側の発根管理が需要に追いつかなかったり、発根管理自体を楽しむ趣味家が増えてきたことで、輸入されてすぐに、土にも埋められないまま販売される光景もよく見るようになりました。

 

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ただこれらの植物は遥か遠くの気候も全く違う国で育ち、しかも長い年月をかけて育った、根っこまで無い状態で輸入されたということを忘れてはいけません。

 

未発根株には必ずリスクが付き物です。決して安くは無い塊根植物なので、出来ればまずはきちんと発根している株を購入するようにしましょう。

【実生】

「みしょう」と読みます。初心者が読み方を間違える用語ランキング堂々の1位です。

 

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実生とは「種から植物を育てること」です。

 

塊根植物はどの品種もとてつもない年月がかかっているのですが、最近はだいぶ栽培方法も確立されてきて、全くの素人でも種から育てることが容易になってきました。また日本国内で種から育てられた植物は日本の気候に慣れているので、丈夫とも言われます。そして何より、自分自身で種を蒔いて、芽が出て、大きくなった植物は可愛さ100倍です。

 

ということで実生にハマる大人が続出だとか。種自体も簡単に手に入るようになってきたので楽しむ人が増えました。

用語がわからないあなたに

今回は簡単に3つの用語だけを説明しましたが、更に色々な言葉を知りたい人にピッタリの書籍があります。

 

 

50音順で色々な多肉植物にまつわる用語を解説してくれている一冊です。

 

きちんとした用語からネットスラング的なものまで幅広く掲載されており、真面目な学術書というよりは、ちょっと砕けたムック本というような立ち位置。でもその立ち位置がゆえに読みやすさもあるので、色々な用語を知りたい方にはオススメの1冊です。

どこで買えばいいの?

ここまで読んでくださったみなさんは塊根植物とは何かだいぶわかってきましたね。まだ塊根植物を育てていない方は少しずつ欲しくなってきた頃でしょう。

 

では次は塊根植物はどこで買えるのか、どこで買うべきかについてです。

 

ここ数年で塊根植物は小さな園芸店からホームセンターまで様々な場所で目にするようになりました。ただ色々なところで目にする機会が増えたからこそ、どこで買えばいいのかわからないという声も聞きます。これまでであれば、まずは即売会に行ってみましょうとオススメしていましたが、このご時世なのであまり多くの人が集まるイベントをオススメするのもどうかなぁと思うので、個人的に塊根植物を買うのに適した場所をいくつか紹介しておきます。

1.大型園芸店

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関東ではファームユニバーサルやオザキフラワーパーク、プロトリーフ。関西だとファームユニバーサルや国華園など、大型の園芸店が各地域にあるかと思います。大型園芸店ではかなり高い確率で塊根植物が置かれていることが増えました。

 

お洒落な園芸店なら植物に興味のない恋人とのデートにもいいですし、最近は遊具が置いてあるようなところもあるので家族連れでも楽しめるお店もあります。まずはこうした園芸店で塊根植物ってどんな種類があるんだろうとリサーチするところから入りましょう。

 

ただし注意点としてはこうした園芸店は値段が相場よりもかなり割高な傾向にあります。その値段で売れるなら、私は大金持ちだなぁと思いながらいつも眺めています。なので実際にここで購入するというよりは、どんな植物があり、値段はどれくらいで、自分はどういった植物が欲しいのかを知る下見の場として考えましょう。

2.ホームセンター

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そして次は少し大きめのホームセンターに行ってみましょう。

 

最近はホームセンターでも園芸店顔負けの驚くような品種が並んでいることがあります。少し大きめの店舗だと必ず塊根植物も置いていると思います。

 

そしてなんといっても値段が安い!3号鉢以上の大きな株だとそこまで安くはないですが、それ以下だとかなり安くてお得な株に出会える場合もあります。でもだからこそ、最近はホームセンターでも多肉パトロールをしているライバルも多く、お得な株はあっという間には売り切れてしまいます。なかなかタイミングが合わないと買うことすら出来ない場合もあるので、ここの店舗はいいかもというお店を見付けたら、根気強く通いましょう。

3.サボテン専門農家

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ここまで大型園芸店、ホームセンターと足を運び、段々と自分の欲しい品種や値段の相場もわかってきましたよね?ということで次はいよいよサボテンハウスや専門店に行ってみましょう。

 

なかなか初めてだと行きにくいかもしれませんが、塊根植物の需要が増えてきたので、各サボテン園さんもわかりやすく注意書きを掲示してくれたり、以前に比べると初めてでもかなり行きやすい雰囲気にはなっています。

 

ただ注意点としては園芸店やホームセンターのようにきちんと品種名が書かれていなかったり、値段が付いていないことも多いので、多少の知識は必要です。それでも園主さんに聞けばちゃんと教えてくれますが、知識が少ないうちはちょっと疲れてしまうかもしれません。だからこそ、まずは入りやすい園芸店やホームセンターで少しずつ知識を付けてから行くことをオススメします。知識は必要ですが、きっと探していた、欲しかった植物に出会えることでしょう。

4.オンラインショップ、フリマサイト、オークション

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最後にヤフオクやオンラインショップでの購入です。

 

なかなか近くには大きな園芸店もないし、専門店も無ければオンラインショッピングに頼るしかない方もたくさんいらっしゃると思います。確かに自宅にいながらにして欲しい植物が購入できるのはすごく楽ですよね。

 

ただし…最初からはオススメしません。

 

写真だけだとある程度知識がある人でも状態が分からない時があります。意図的に見られたくないところを隠しているかもしれません。また鉢に植えられている植物は鉢の中までわかりません。未発根の株の可能性だってあります。管理状態が悪くて、虫がたくさん湧いてきたって話を聞くこともあります。ネットショッピングにはそういったリスクが絶対に付きものなのです。

 

もちろんそんな悪い販売店ばかりではないですが、悪意が無くても、配送時のトラブルであったり、予期しないリスクもあります。ただ色々な店を探し回っても見つからなかった植物がいとも簡単に見つかったりすることもあるのは良いところです。初めからネットショッピングで買うのではなく、少しずつ詳しくなってきて、見る目が付いてきてからネットショッピングは上手く活用しましょう。

 

✔ 塊根植物の購入場所のまとめ

・最初はまずは気軽に行きやすい大型園芸店で植物を知ろう

・次はホームセンターで手頃な株を購入しよう

・知識がついてきたらサボテンハウスや専門店に行こう

・ネットでの購入は慣れてきてからにしよう

最初に育てるのにオススメの品種は?

塊根植物は何千種という品種があります。そしてそのほとんどは日本が原産ではなく、遠く離れた異国の地で生きる植物です。その為、いくら魅力的な植物でも日本での栽培が難しい品種も存在するのは仕方ありません。しかもそういう品種に限ってやはり希少で高額!高いお金を出してすぐに枯れたら植物が嫌いになってしまうかもしれません。やはりまずは値段もそれほど高くない、丈夫で育てやすい植物から育てることをオススメします。

 

そんな最初に何を買えばいいのかわからない、はじめての塊根植物にピッタリの植物をいくつか紹介します。

「ユーフォルビア・飛竜」

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飛竜は大根のような塊根部からうねった葉を出す特徴的な塊根植物です。その姿は珍奇植物と呼ぶに相応しく、とてもカッコいい品種です。

 

栽培も容易で、多肥多水でも滅多に腐ったりすることもありません。むしろ我が家では冬はちょっと取り込むくらいであとの季節はほとんど雨に打たせてほったらかしで栽培しています。それほど管理が楽な植物なのではじめての塊根植物にはピッタリの品種です。

「火星人」

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火星人も寒さに強く、成長も早いので初めての塊根植物にはオススメの植物です。

 

3月頃から初冬までは雨の当たる場所で雨晒し栽培で全く問題ありません。一年でかなり成長すると思います(たぶん鉢が変形するほどに)。冬は5度くらいまでは平気で耐えますが、0度近い日が続くと春先に傷みが出る場合が多いので、最低5度は維持出来る場所で管理をしましょう。

 

塊根部は埋めておいた方が成長は早いですが、塊根を全て埋めるとかなり地味な植物なのである程度成長したら塊根を出して植え替える事で楽しめると思います。

「パキポディウム・サキュレンタム/ビスピノーサム」

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パキポディウム属はほとんどの品種がマダガスカルが原産地ですが、こちらの2種に関しては南アフリカが原産地のパキポディウムです。

 

南アフリカ原産なだけあって、マダガスカル産のパキポに比べると寒さに強く、丈夫なのが特徴です。水を切っていると関東でも越冬は出来るようですが、霜に当てたり、あまりに寒い日が続くと取り込んだ方がいいと思います。また似たような2種ですが、サキュレンタムの方が若干寒さには弱く、5度くらいはキープした方が安全そうです。ビスピは0度くらいまで耐えられる気がしますが、それで枯らしたら意味が無いので冬は部屋に取り込む方が無難です。

 

パキポにしては成長も早いので、実生株だとすぐに立派な塊根を見る事が出来ます。なので実生株を育てるのも楽しい品種ですが、実生株では原産地の株のように幹が茶色くならず、風合いが出ないので注意が必要です。あの茶色い肌の風合いは恐らく現地の赤土によるものではないかなと思います。

 

また見かけによらず特徴的な可愛い花を咲かせます。この2種は姿は似ていますが葉や花は全く違うので見分けは簡単です。

「プセウドボンバックス・エリプティクム」

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こちらは塊根植物では無く、観葉植物に分類されることが多いですが、剪定を繰り返すことで幹を丸く育てる事が出来るので、塊根植物好きの間では人気が高い品種です。

 

写真の株も実生株ですが、毎年剪定を繰り返すことでだいぶ丸い株になってきました。挿木で増やす事も容易な上に挿木株でもしっかりと太るので、オススメな品種です。

「ユーフォルビア・オベサ」

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南アフリカ原産のユーフォルビア属の一種。球系ユーフォなんて言われたりします。似たような球系ユーフォにはホリダやバリダといった品種がありますが、このオベサが最もまん丸で可愛い品種。個人的にめちゃくちゃ好きな品種です。

 

南アフリカ原産なので寒さにも強く、水を切って雨に当たらない場所に置いておけば関東以南では屋外越冬可能です。この品種は雄株と雌株が異なる品種ですが、雄雌と揃えば種採りもかなり簡単なので、自分で種を採って実生をするのにもオススメな品種。ただ成長はあまりは早くありません。

 

ちなみに最初に紹介した飛竜も同じユーフォルビアの仲間ですが、飛竜とオベサでは全く姿が異なります。これでも同じ属なのでビックリですね。ユーフォルビア属は品種数がかなり多く(1冊の本が余裕で作れちゃうくらいに)同じユーフォルビアでもこのように姿も全く異なる品種もたくさんあるので、色々な品種を集めても楽しい属の植物です。

 

また増やしやすい品種も多いので、ホームセンターで安価で売られる事もよくあります。是非、お気に入りのユーフォルビアを探して下さい。

 

 

以上の品種は比較的値段も安く、入手しやすい上に栽培も容易なのでオススメです。

 

そして冒頭で話した内容と矛盾するのですが、どうしても欲しい植物があるのであれば、多少高くても最初に購入してしまうのも考え方としてはアリかもしれません。それほど欲しい植物であれば栽培方法もしっかりと調べ、愛着を持って育てられるのではないでしょうか。

 

ただし、植物を始めて間もないのに、希少種の発根管理からスタートするのはオススメしません。特にパキプスの発根管理なんて、今や本当に気軽にみなさん行われていますが、発根確率は低く、プロが管理しても枯れてしまう確率の方が高い植物です。最初からそうした植物を育てるのはかなりリスクが高いのでオススメは出来ません。

 

初心者にオススメの本はある?

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私が塊根植物にのめり込んだ数年前は塊根植物が掲載されている書籍は本当に少なくて、多肉の寄せ植えなどがメインの本の最後1,2ページに少しだけ載っている程度の扱いでした。が、今や塊根植物メインの書籍も何冊か出てきて本当にいい時代になったなぁとしみじみと感じます。ということで最後の初心者の方におススメの書籍を紹介します

 

 

まずオススメなのが間違いなくこの1冊。NHK出版から12ヶ月栽培シリーズとして色々な植物の書籍が出ているのですが、そのシリーズのコーデックス版です。

 

この本のいいところは12ヶ月栽培ナビという通り、1年間それぞれの季節に応じた管理方法を掲載してくれている点です。恐らく最初の頃に悩むのは、春はいつから水をあげればいいんだ、夏は遮光したほうがいいのかな、秋はいつ取り込めばいいの、冬の水やりはどうすればいい、など季節によってどのように管理を変えればいいかわからないという悩みだと思います。そういった悩みを解決してくれるのがこの1冊。また実生や挿木などについても説明があり、これから塊根植物を育てる上で知っておいた方がいい最低限の知識は知ることが出来ます。ただし掲載内容は1年程度植物を育てた人には少し物足りないかもしれません。ですが初心者にとってはマストバイな書籍です。

 

まずはこの書籍を買って塊根植物のことを知りましょう。

 

 

次のこちらの書籍も必ず紹介したい1冊。

 

先ほどの12カ月栽培シリーズのコーデックスは品種はあまり多くは掲載されていません。ただし、こちらの書籍は掲載品種も多く、コラムなど読み物としても楽しめます。栽培方法はNHK出版の本で学び、品種はこちらで知るといったように組み合わせて読むといいと思います。ちなみに余談ですが、この書籍には少しだけ私も掲載していただいています。ありがとうございます。

 

あとこれも余談。この書籍は先ほど紹介した多肉植物サボテン語辞典と同じ編集者さんが作られた書籍です。この方の作る塊根植物系の書籍は内容も充実していてオススメです。

 

 

こちらは栽培本ではなく写真集です。

 

国内ではあまり海外の植物の原産地の写真集は発刊されていない(あまりというか私の知る限りではこれしかない)のですが、こちらは原産地のままの姿を写真に収めてくれている数少ない写真集です。植物カメラマンとして実際に活動されている木原さんの写真はどれも力強く、繊細で未だに時間があれば手に取ってしまう1冊です。オールカラーの写真集なので少々値段も高いですが、買う価値は存分にある1冊だと思います。

最後に

という事で本日は「はじめての塊根植物」ということで塊根植物をこれから始めたい人、始めて間もない人に向けた内容でした。

 

最初は動画の内容をそのまま文字起こしをして、写真を数枚つけようと思っていましたが、気付けば少しブログ用に加筆して1万5千文字を超える大作になってしまいました…ここまで読んでいただいた方、本当にありがとうございます。そしてあなたはもう立派な塊根植物趣味家です(まだ持っていなかったとしても気持ちだけは)。

 

塊根植物はまだまだ高価な植物で栽培方法も確立されていません。

 

ちゃんと愛情をかけて育てていたとしても、いきなり枯れることもしょっちゅうありますし、もう植物なんてやめてしまえ!と思うことも度々あります。だけど手間をかけて、時間をかけて育ててきた植物の花が咲けば嬉しいですし、種が採れて、発芽なんてしちゃえばそれまでの大変な苦労や辛さなんて一気に忘れてしまいます。それほど塊根植物は魅力的な植物です。

 

この楽しみを味わうために、あなたも是非、塊根植物の沼への一歩を踏み出してみましょう。

 

Let's Caudex Life!

 

おしまい

 

「決定版 多肉植物図鑑」を買った話。

本ネタが続いて申し訳ないのですが、次は書籍の話。

 

今月こんな本が発売されます。

 

 

明日20日発売ですが、1日早く手元に届いたのでファーストインプレッションとして急いでブログを書きました。内容はそんなに濃くないので、ファーストインプレッションとして参考程度に読んでください。

 

「決定版 多肉植物図鑑」

 

極めてシンプルな書籍名ですが、わかりやすい。帯を見て何となくそうかなと思いましたが編集は「コーデックスGuidebook」や「B Plants」を編集した方と同じ方でした。ちなみに2月にも同書籍名で多肉植物の書籍が出るみたいなので間違えないようにお気を付け下さい。

 

 

今回紹介するのは「決定版」です。それにしても植物本はよく決定版が出ます。本当の決定版は一体どれなんだと迷いますが、「決定版」という言葉は語呂がいいので使っておけば間違いないんでしょうか。

 

監修は言わずと知れた多肉界の大重鎮、小林浩氏です。それだけで安心感はあります。

 

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それにしても「I.S.I.J.(国際多肉植物協会)会長」ではなく、「J.A.C.S.A.代表」として小林さんは最近は紹介されるんですかね。J.A.C.S.A.という団体は初めて聞きましたが、新しい団体なんですか?(検索しても全く出てこない)。JAXAみたいな感じなので、全く馴染みが無いですが、これからもしかしたら目にする機会が増えるのかもしれません。

 

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実際に手に取るまではもう少し大きなサイズの本かと思いましたが、実際は手に取りやすいハンディ版です。巻末の索引を除いてオールカラーの271ページ。鉢植えから原産地まで鮮明な写真と2,3行の文章で植物が掲載されています。本書は「図鑑」なので、栽培方法は書かれておらず、紹介文も本当に簡単な文章です。なので栽培方法を知りたい場合は他の書籍を購入したほうが良いかと思います。個人的なオススメは同じくNHK出版から出ている、12カ月栽培ナビシリーズです。

 

 

他にもサボテン、アガベ、ハオルチアなどが同シリーズで出版されています。12カ月、月毎の管理方法が書かれているので、初心者の方にとってはわかりやすい1冊です。最初に手に取る本としてはずっとオススメしています。

 

話は多肉植物図鑑に戻して…多肉植物図鑑なので、ある程度の品種数は掲載されています。帯を見ると1,620種掲載されているそうですが、実際にそれだけ載っているのかはわかりません。でも見た感じ、普及種中心にちょっとマニアックな品種まで掲載されている気がします。私の勝手な基準としてドルステニア属がある程度載っている図鑑は信頼に足ると思っているのですが、この書籍は3ページあったので合格です(超絶に上から目線ですみません…)。

 

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本編ではあいうえお順で属毎に紹介されています。でも不思議というか癖があってケープバルブだけはなぜか、アルブカもエリオもブルビネも全て【ケ】ープバルブとしてカ行で紹介されています。同様にメセンもまとめて【メ】センのマ行で紹介されているものもあればきちんと属で紹介されているものもあり、探すのには少し慣れるまで大変そう。そんな時に便利なのが巻末の牽引ですが、本編はあいうえお順なのに、索引はABC順で並んでいて「おーいっ!」と声が出てしまいました(私は最初、必死であいうえお順で探してた)。

 

ですが、さすが小林氏が監修しているだけあって、属も比較的きちんと最新の属分けで掲載されています。例えばハオルチアは硬葉も軟葉も「ハオルチア」として紹介されている本もまだまだ多いのですが、きちんと本書では「ハオルチア属」「ツリスタ属」「ハオルチオプシス属」と3つの属で紹介されています。でもハ行でツリスタ属も紹介されているのは編集者の悩みが見え隠れする部分ですね。

 

またあまりひとつの属にこだわりすぎず、ほどほどに広く紹介されているのが、まだあまり多肉植物を知らない人にとっては、色々な植物を知ることが出来るので、良いかと思います。

 

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ちなみに小林氏といえば思い浮かぶのが「多肉植物写真集」ですが、そちらは2巻買うと1万円を超えてしまう(そもそも今でもまだ新本は買えるのか…?)のと、だいぶ掲載内容も品種名や属名含めて古くなってきたので、お値段も手頃で装丁も見やすい、こちらが今後は「まず買うべし1冊」に変わってくるのでしょうか。

 

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簡単にでしたが、今回は「決定版 多肉植物図鑑」のファーストインプレッションでした。

 

並び順が分かりにくいなど色々と書きましたが、近年発売された多肉植物図鑑系の書籍の中では間違いなく品種数の多さや、掲載品種へのきちんとしたこだわりが垣間見えた一冊でした。

 

3,000円の植物を買うのであれば、まずはこちらを買って間違いない1冊だと思います。

 

おしまい。

塊根植物勢の私が古典園芸雑誌に掲載された話。

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みなさん「園芸JAPAN」という雑誌はご存知ですか?

 

私のSNSをフォローしてくださっていたり、YouTubeを見てくれている方はご存知だと思いますが、たまたま「塊根植物」なんかのワードで検索して、このブログに辿り着いてくださった方はほとんど知らないのではないのではないでしょうか。今日はそんな雑誌に私が掲載されたよ(しかも2号連続で)というお話。

 

 

園芸JAPANってどんな雑誌?

 

エスプレス・メディア出版から毎月12日に発刊されている園芸雑誌です。

 

エスプレス・メディア出版

 

HPを拝見したところ、あまり大きな出版社さんではないようですが、なかなかニッチな雑誌を出版されているようです。ニッチな業界は根強いファンが多いので、雑誌が売れなくなったこのご時世、こういった出版社が逆に残っていくような気がします(知らんけど)。

 

そして園芸JAPANは園芸誌は園芸誌でも古典園芸をメインに扱う雑誌。主にセッコクや春蘭、富貴蘭などがメインの雑誌のようです。つまりこれまためちゃくちゃピンポイントな層に向けた専門的な雑誌ですね。

 

なんで塊根界隈の人間がそんな雑誌に載ったのか

 

きっかけは編集者さんが定期的につぶやく募集ツイート。

 

 

その時はまだ直接、アカウントをフォローしていなかったのですが、私のフォロワーの方がRTしていたのを見て、

 

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わたし

へー、そういう雑誌があるんだなー

 

程度に思ったのが一番最初に知ったキッカケでした。でもプロフィールを見ると扱う植物は私の完全に範囲外の古典園芸。ましてや我が家はベランダ栽培でもありません。その時は何のアクションもせずに募集ツイートのことも忘れていました。

 

その後、しらばくしてこれまた私のフォロワー(今はもうSNS引退?された)の方が、雑誌に掲載されましたとツイートをされていて、その掲載誌を見ると「園芸JAPAN」。

 

その方はハオルチア界隈の方だったので、

 

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わたし

あれ?古典園芸の雑誌だと思っていたけど、思ったよりジャンルはあまりこだわっていないのかな?それだと私でも何か貢献できるかもね…

と思っていると、フォロワーの方から

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フォロワーさん

りとまんさんの栽培場見たいですー!ベランダじゃないけど連絡してみたら?

と言っていただきDMをお送りしたのが始まりです。

 

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(見返すと趣旨という字間違ってて恥ずいですね)

 

そこから塊根植物はいつが見頃なんですかー?なんてやり取りを数回した後に、じゃあ見頃になったらまたとその場では一旦やり取りは終わり。そこから私も仕事が忙しくなったり、ベランダ栽培という企画の主旨とは明らかに我が家は違ったので今回は見送りだったんだなと思い、数カ月後。

 

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私もやり取りしていたのすら忘れかけていましたが、ご連絡をいただき、編集者さんと私が同じ市内に住んでいた(本当に偶然)こともあり、日程の調整はすぐにつき、あっという間に掲載といった感じでした。

 

そんなこんなで雑誌掲載を果たす私

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という経緯で、あれよあれよという間に私の庭が掲載された雑誌が発売になりました。ありがたいことにそこそこ掲載号は売れたようです。

 

雑誌はまだバックナンバーが購入できますので、リンクを貼っておきます、

 

 

そしてこれまたありがたいことに次号にも載せていただき、2ヶ月連続で掲載していただきました。

 

 

特に1月号は12月号よりも更にページを割いていただき、私なんぞの植物が7ページにも載せていただいています。本当にありがとうございます。今回の2冊ではあまり色々な塊根植物のことを話すのではなく、主にグラキリスのことだけを話しています。しかも素人が素人ながら語る程度のものなのであまり期待をしないでくださいね。でもそんな私の乏しい知識でも、情報をまとめて、ページにしてくださるのは、やはり編集者さんってすごい。

 

すごく余談になりますが、実は私は就職活動の第一志望は出版業界でした。でもその頃は大手志向の私は超大手(講談社とか、小学館とか)しか受けなかったので、Fランとは言わないものの、Eランクぐらいの大学に行っていた私が相手にされることもなく、全く別の業界に就職しました。その時に大手に限らずに出版社一筋で就職活動をしていたらどうなってたんだろうと思います。

 

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私が感じた雑誌と書籍の違い

有難いことに過去にいくつかの書籍にも掲載していただいており、取材、掲載は今回が初めてではありませんでした。

 

 

上2冊はこれまでもブログやYouTubeでも何度も紹介させていただいている書籍です。塊根植物とはを知れる本当にいい書籍だと思います(ただし入門編)。3冊目に関しては私は人の栽培場を見るのが好きなので、個人的には面白いとは思いますが、もう少し写真であったり文字の量が多ければよかったかな。行間多くてちょっと間延びした感じと空間が気になるので、人によっては情報量少ないと感じるかもしれません(掲載していただいてもらいながら忖度なしの感想です)。

 

それでこれまでは書籍ばかりでしたが、今回は初めての雑誌への掲載でした。ちなみに書籍と雑誌の違いは定期的に発刊されている(週刊や月刊など)ものが雑誌で、それ以外のものが書籍とされています。

 

今回雑誌掲載をしていただく中で感じたのは書籍を作る時とは圧倒的にスピードが異なるという事。取材(というほど大げさなものではないですが)は2、3時間で終わり、そこから追加でいくつか質問を受け、編集者さんが原稿を起こし、私が確認し、その翌々週にはもう掲載号が書店に並んでるという感じです。その間、1ヶ月あったか、ないかぐらい。

 

一方で書籍はもうだいぶ前の話しなので記憶は曖昧な部分はありますが、こういう書籍を出すことを考えていて、こういうページに掲載させてもらいたいという打ち合わせから始まり、取材、追加質問、誌面確認、返信、再確認、返信、最終確認、掲載といった感じでたぶんお話をいただいてから半年まではいかずともそれぐらい書籍が出るまでかかったような気がします。

 

驚いたのは言うまでもなく雑誌のこのスピード感のすごさ。まぁ当たり前と言えば当たり前なのですが、改めてすごいなーと感心しました(感心すると言うとすごく上からですが…)。これも当然なんですが毎月発刊している雑誌を時間をかけて作るわけにはいきません。次々と先の企画を考えて取材・編集をする必要があります。それって本当に大変なことだなぁと。私はもうこのブログを見てもらったらわかる通りとにかく筆が遅いのでとてもじゃないけど、こなせない仕事です。

 

どんどん消費される雑誌ですが、毎号、毎号にはやはり想いがこもっているんだぁと書籍とは違う感動がありました。

 

感じた編集者さんの柔軟さ

 

先述したように編集者さんがSNSで募集をされていたのは、全国のベランダで工夫をしながら植物を栽培し、園芸を楽しんでいる栽培人を紹介するコーナーでした。でも皆さんご存知の通り我が家の栽培場はベランダではなく庭です。

 

どうするんだろう…(無理やりベランダ扱いにするのかな…)と思っていたら、編集者さんはなんと新たに新コーナーをひとつ作って、私を掲載していただきました(「小さな棚場」というコーナーです)。

 

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そもそも古典園芸の雑誌だし、塊根植物の私は完全に読者層から外れているのに、そうまでして掲載してくださった編集者さんには感謝しかありません。そして結果的にはベランダに限定されないコーナーを作ったことで、今後の栽培場紹介の幅も広がったと思います。さすがです。

 

編集者さんは昨年開催した植物のイベントにも足を運んでくださいました。

 


www.youtube.com


www.youtube.com

 

このイベントもブログにこそしていませんが、素晴らしいイベントでした。定期開催されるみたいなので前回逃した方も次回は是非。

園芸を楽しむという共通事項

 

掲載されたから当然、他のページも読みます。すると今までまーったく興味の無かった古典園芸って実は面白いのでは…という気になってきます。多肉なんかとは全然育て方も違うし、むしろ真逆だと思うんですけど、面白いですね。

 

そしてこの雑誌には色々な園芸を趣味で楽しむ方が登場します。みなさんのページを見ているとやはり「園芸を楽しむ」ということはどんな植物を育てていたとしても同じで共通事項なんだなぁとすごく強く改めて感じました。

 

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そして次の栽培人へのバトンタッチ

当然ですが、いつまでも私を掲載する訳にはいきません。

 

次に誰か取材・掲載に応じてくれそうな人はいませんか?と編集者さんにご相談され、数名の方にコンタクトを取りました。「私なんかが・・・」とほとんどの方にはお断りされたのですが、その中でも快く話聞きますよと引き受けて下さり、次の2月号はその方が掲載されました。

 

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https://indoor-hobbies.com/

 

私の草友達、YouTuber仲間のフルキさんです。

 

フルキさんは普段から文章を書くという事に慣れている&YouTubeで栽培環境も公開されているので引き受けて下さるのでは…と淡い期待を抱いてのお声がけでしたが、快く引き受けて下さったようで(私は話をきいてみてくださいとまでしか関わっていない)、フルキさんが掲載された2月号も無事に発売されたようです。

 

 

こちらも購入して読みましたが、私に続いて古典園芸の雑誌にビカクシダ。まぁ浮いてます笑 でも素晴らしい内容だったので是非ご覧下さい。そして雑誌に載ってもいいという方はまだまだ募集中のようです。ご興味がある方は園芸JAPANのアカウントからコンタクトをとってみてはいかがでしょうか?

 

ということでこれからの園芸JAPAN期待です

何度も言うように園芸JAPANは古典園芸の雑誌です。それはきっとこれから先も変わることはありません。なので塊根界隈の人は期待して購入しても、恐らく欲しい情報はほとんどないと思います。

 

ただ古典園芸と共に紙面には塊根植物であったり、ハオルチア、チランジア、ビカクシダなど他のジャンルの植物もこれからは増えてくるのではないかと感じでいます。そしてその逆に古典園芸に全く興味が無かった私も少しづつ富貴蘭や春蘭なども面白そうな植物だなと感じています(たぶんうちの環境的には厳しそうなんですけど…)。

 

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取材のときに手土産にいただいた植物は枯れてませんがこれで正解なのかわかりません。

 

そして今回のご縁がキッカケで編集者さんを塊根界隈の沼に片足突っ込ませてしまったので、塊根ネタが徐々に増えてくれることを期待しています笑 これまでも不定期で塊根植物やハオルチアなど多肉植物が登場している号もあったようなので、いつか古典植物以外の植物をひとまとめにした別冊や特別号なんて発刊されると素敵ですね(1冊出版にかかるコストとか全部無視で好き勝手言ってますけど)。

 

また個人的には今年…は無理でも来年…いや、いつか…?植物の同人誌を作りたいと考えています。その為にも今回のご縁は非常に大きなご縁になったような気がします。

 

ということで今回の記事は「雑誌に掲載されたよ」というお知らせと共に、今後の園芸界のジャンルフリー、ボーダレスを実現してくれそうな可能性を感じた雑誌、園芸JAPANにこれから期待ですというお話でした。

 

おしまい。

 

植物系Youtuberにはならない方がいい理由。

明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。

 

2021年振り返るとブログは10回ぐらいしか更新していなくて本当にすみません。去年はYouTubeに力を入れた年でした。不器用な私は動画撮影と写真撮影は同時に出来なくて、ブログに出来るような経験はたくさんさせてもらいましたが、素材が無くて今度はブログがとんとご無沙汰になってしまいました。両立は本当に難しいと思います。

 

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天気を気にするひとのビデッオ - YouTube

 

それでも毎日100人くらいの方が「今日は更新されてないかな?」とアクセスしてくださっているので申し訳ない気持ちでいっぱいです。365日中の10日しか投稿がないブログに毎日100人の方が来てくれるって本当にありがたい話だと思うんです。本当にありがとうございます。

 

今年は少しばかり(せめて月1では…)ブログの更新も出来ればなぁと思っています。気を引き締める為にはてなブログProにも再契約(というか契約切れていたことすら気付いてなかった…ブログのレイアウト崩れていてすみません)。とは言えのんびりとぼちぼちのスタイルは変えずに、頑張っていこうと思いますので、引き続き宜しくお願いします。

 

ということで挨拶はこの辺にして、新年第1回目にしてちょっと攻めたタイトルの内容です。去年1年間まぁまぁ頑張ったYouTubeについてのお話。

 

※注:この記事の中での「植物系Youtuber」とは主に私の扱うジャンルである塊根植物を指しています。インテリアグリーンやエケベリアなどの多肉植物、花などの園芸の界隈では少し状況が違うのでその点踏まえたうえでご覧下さい。

 

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植物系YouTubeはやめた方がいい

 

ずばりタイトルにしてこの記事の結論がこちらです。

 

私はチャンネルを作ったのが2019年の8月。ただ当時は動画投稿を継続的にする気も無かったので、ちゃんと定期的に投稿を始めたのが2020年の4月です。そこからなんとか収益化を果たし、つい先日6,000人の登録者数を達成しました。ありがとうございます。

 

でもふつふつとずっと感じていたYouTubeについての想い。

 

それが「植物系Youtuberにはならない方がいい」ということです。

 

そう思うのにはいくつか理由があって、まずはならない方がいいと思う理由を挙げていきます。

 

植物YouTuberにはならない方がいい5つの理由

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YouTubeの視聴者層とコンテンツがマッチしていない

 

今やYouTubeの利用率は全年齢で80%を超えているとされています。その中で最も視聴者が多いのは10代、20代で利用率はなんと90%を超えます。10人いたら9人が利用している動画コンテンツってすごいですよね。

 

その前提の上で私の視聴者層がこちら。どん。

 

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恐らく他の植物系チャンネルもそうは変わらないんじゃないかなと思います。どうでしょう。YouTubeのコアな利用者は10代~20代と言いましたよね?見事にその層からは見られてません。かろうじで25歳~34歳は32.3%ですが恐らく30歳~34歳がそのうちの9割を占めるはず。

 

でもそりゃそうです。だって考えてみてください。自分が10代の時にひとつ数万円もするような植物を買えるような余裕ありましたか?私は2,000円~3,000円の買い物だって躊躇してました。あとは10代の頃って園芸が趣味なんてジジババの趣味だと思ってませんでした?波平さんが庭で盆栽をいじる(サザエさんにそんなシーンがあったかどうかは知りません)。園芸ってそんなイメージでした。私は植物界隈に身を置いているのと、おじいちゃんが盆栽をいじる年齢に段々と近付いてきているので、今ではそういう感覚は薄れてきていますが、実際に10代、20代にとっては未だにそういうコンテンツなのではないでしょうか。いわば原宿でミドルエイジ向けの店舗を出店するようなもの。マーケティングちゃんとしなさいよとなりますよねぇ…

 

植物は大きくバズるコンテンツではない

 

YouTubeは一攫千金が叶う場所だと個人的には思っています。Hikakinさんのように10年コツコツと積み上げて頑張ってきたYoutuberの方もたくさんいますが、一方で動画投稿を始めて数カ月で数万人の登録者数を獲得する方もいます。所謂、「バズった人」です。バズるきっかけとなる動画は様々でその人自身に魅力があったり、目を引くコンテンツであったり、逆に悪質で炎上したことがキッカケであったり…様々な要素でバズって注目が増します。

 

・・・でも残念ながら園芸にはないんですよね…バズり要素が…

 

例えばジャニーズがテレビで塊根植物を紹介したとしましょう。でもきっとバズりません。ふつふつと再ブームが来そうな感じも正直去年はあったのですが、結局ふつふつとしたままで終わりました。

 

その理由を考えてみましたが、私個人的には季節の影響が大きいことはひとつ理由としてあると思います。冬は植物は休眠をして、園芸はオフシーズンになります。たぶんそこで一度火が付きそうだった種火も消えてしまうんですよね。そんな感覚を毎年すごく感じます。これがなかなか塊根植物が盛り上がらない理由のひとつかもしれません。

 

あと理由をあげるとすれば言うまでもなく値段です。例えばテレビでたまたまグラキリスを見たとしましょう。なんだあのフォルムは可愛い!と気になってネットで検索しました。すると2万、3万円は超える値段でした。よし、でも可愛いから買おう!…って普通なりますか?気になって調べた程度で植物ひとつに数万円を出せる人ってなかなかいないですよね。10人いたら9人は「たかっ」とページを閉じて、そのまま存在を忘れると思います(あくまで私の勝手な感覚)。そんな界隈だからこそなかなか大きく盛り上がるのも厳しいですよね。

 

個人的にずっと言っているのが、「植物系チャンネルの登録者数は5,000人が天井」という言葉です。今はなんとか6,000人に到達しましたが、この考えは変わりません。そもそもYouTube塊根植物を検索する人がそれぐらいしか母体いない気がするんですよね…今、塊根植物を扱うYoutuberで一番登録者数が多いのはmana's farmさんで1万7千人ほどです。逆に植物が本業で、周りにあれだけ植物があって動画のネタには困らないmana'sさんだからこその登録者数だと思います。一般人ではなかなかこの人数も厳しいですね…

 

Youtuberになって、バズって、数万人のチャンネル登録者数を集めるんだ!と思っている人は植物系Youtuberはやめておきましょう。残念ながら植物はバズることはないコンテンツです。

 

自称園芸プロに狙い撃ちにされやすい

 

公開された場所で何かを発信するという事は、どこの界隈にもいる自称ベテランの人に狙い撃ちされやすいということでもあります。特に植物界隈は今はだいぶ開けてきましたが闇深い。少し前まではかなり閉ざされた世界でした。なので発言権がある=歴が長いという前提があり、初心者は発信しにくい環境だったと思います(あくまで私の感じた印象と、少し前の話しです)。今でもその感覚が残っている人は若干存在して、少しの間違いや発言をあげ足取って詰めてくる人もいます(幸せなことに私の視聴者さんはそういう方はいませんが)。

 

それって個人的には全く意味のないことで、園芸なんて100人いれば100通りの育て方があるので、そこに歴なんてあまり関係ないと思います。もちろんあまりに間違っている内容なのは別です。例えば極端な例ですが塊根植物は水を溜められるので1年間水やりしなくていいとか。海外に行った時は日本では希少な植物が生えているので、抜いて持って帰りましょうとか言っちゃうとか。すごく極端な例ですが。

 

でもなんでもあげ足取るぜマンが一定数いることで、歴の浅い人は少し発信するのに勇気がいるジャンルになっていると思います。最もこれは植物系に関わらずの話ですが。

 

Youtuberになって、色々と発信したいけど、見た人から色々なことを言われるとちょっと気にしちゃう…って人は植物系Youtuberはやめておきましょう。不特定多数に向けて発信をすることは責任とある程度のメンタルも必要です。

 

 

ちょっとYouTubeからは離れちゃいますが。この発言の通りですね。本当に。

収支がどう考えても噛み合わない

 

この間、YouTubeをザッピングしていると、たまに見る数十万人登録者がいるレビュー系Youtuberの方が言っていました。

 

「100均の商品レビューして、収益がうん万円入るんだからYouTubeってうめー」と。

 

今日見ていたHikakinさんの動画では1個30万円するダイヤモンドの盾を10個購入してました。Youtuberってやっぱり夢がありますよね!

 

…目を覚ましてください。それは夢で終わります。

 

前述したように大きくバズることの無い植物ネタ。収益化こそ出来ているものの驚くほど収益には期待できませんし(2021年の私の収益は確定申告は余裕で不要な額です)、そもそも扱う植物が高過ぎます。動画1本の為に植物を1株買うだけで下手すると2,3か月分の収益が吹っ飛びます。そして動画編集にも時間がかかります。なのに見てもらえません。何度自分も「何をやっているんだろうか、俺は…」と思ったことか。いつもtwitterとかで言ってますが、動画編集に充てた時間をUberEatsの配達でもしてりゃあ、数十倍の給料が入って来たと思っています。

 

個人的にカメラと車と植物のYoutuberにはなるなと声を大にして言いたい。収支がプラスになることはきっとないでしょう。更に植物系に関してはカメラや車のように市場も大きくないので、より厳しいのは間違いなしです。

 

Youtuberになって、お金がっぽり稼いで、あわよくば会社を辞めてYoutuberで喰っていくんだ!と思っている人は植物系Youtuberはやめておきましょう。植物系チャンネルの運用は支出の方がどう考えても多いです。

 

案件が驚くほどない

 

つい先日、SNS上でたまに交流のある方とDMでやり取りをしていました。その方もYouTubeをされている方ですが、ジャンルとしては丁寧な暮らしみたいなQOL向上系動画としておきましょう。ただまだ登録者数は2,000人いかないくらいの規模のチャンネルです。でも…その規模でも皆さん知っているような企業からの案件や、提供があるんですよ…片や私は今まで案件のお声がけをいただいたことって1回もありません。鉢とかいただいたことはあります。でもそれは好意でいただいて、勝手に私が頼まれていないのに動画にしているだけです。

 

だってそのはず。企業も自分の会社の商品をより知ってもらう、売りたい為にYoutuberを使って宣伝をします。でも園芸業界においてはそういう企業自体がほとんど無いんです。こういったメディア戦略に積極的な数少ない企業も依頼するのはカーメン君一強です。だってそもそも10万人を超えるようなインフルエンサーが園芸業界ではカーメン君しかいないんですから。

 

Youtuberになって、商品提供してもらって、ウハウハ暮らしたいんだという人は植物系Youtuberはやめておきましょう。大人しく自分でお金貯めて買うのが幸せです。

 

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それでも植物系Youtuberになりたい人は…

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ここまでならない方がいい理由を書いてもまだやってみたいんだ!という稀有な人はいないと思いますが、私が1年半ぐらい植物系チャンネルをやってきて今感じることをここに残します。

 

YouTubeから認知してもらおうとしない

 

私が今それなりの方にチャンネル登録してもらえている理由はきっとtwitterやインスタなどのSNS、そしてブログがあったおかげだと思っています。

 

インスタは今の前のアカウントでは3,000人近いフォロワーの方がいましたし(今の新アカウントもお陰様で2,000人超えました)、ブログも今はサボリがちですが、一時期はそれなりのPVで今でも人気のグラキリス系の検索ワードでは上位に表示されます。そのベースがあったからこそ、まずそこからチャンネル登録をしてくださる方が多かったように思います。

 

それは私だけではなく、ビカクシダを扱うINDOOR HOBBIESのフルキさんもブログで大勢のファンをつけてましたし、アガベを扱うROUKA PLANTSのROUKAさんも元々インスタのフォロワー数が万を超えるような有名な方でした。今、植物系で多くのチャネル登録者数を抱えている方はみんな別のところでベースを持っていた方です。

 

これらからわかるようにYouTubeをいきなり始めて、YouTubeだけで認知してもらおうと思うのは到底厳しいです。前述したように植物はバズるコンテンツではないのでYouTubeにオススメとして紹介してもらえることもありません。じゃあ誰が見てくれるのか。誰も見てくれないですよね。だって存在自体を知ってもらえないんだから。

 

なので最終的にはYouTubeで勝負したいとしても、まずはインスタやTwitterなどのSNSで認知してもらう活動をしましょう。既に有名な方にリプを送って、やり取りして仲良くなるとチャンネルを紹介してくれるかもしれません。インスタはフォロワー数に関係なく比較的ジャンルでオススメに出てきやすいです。そうすることでまずは自分のチャンネルを少しずつ知ってもらうことが大事だと思います。

 

逆にYouTubeが軌道に乗ってチャンネル登録者数が増え始めると、今度はそれに引っ張られる形でTwitterやインスタのフォロワーが増えます。面白いですよね。

 

まずは小さいところから目指す

 

YouTubeは非情で登録者数の少ないチャンネルにはとことん見てもらえる機会を与えてくれません。何かワードで検索した時もデフォルトは関連度順で検索結果が表示されます。あの「関連度」って何をもって計られているのかわかりませんが、やはり登録者数の多いチャンネルが上位に表示されます。検索フィルタからアップロード日順に並び替えてやっと自分のチャンネルが表示されるくらい。登録者数が少なければそれだけ見てもらえる機会すら与えてもらえないんです。なのでまずは見てもらえない仕組みになっていると現実を受け止めるところからはじめましょう。いきなり数万人の人に見てもらえて、数千人の登録者が増える世界ではありません(たまに一般の人でもそういう人いますけどね)。

 

じゃあどうすれば見てもらえる機会が増えるのか。それは地道に登録者数を増やしていくしかありません。まずは100人。そして500人。1,000人と近いところから目標を決めていきましょう。

 

YouTubeのオススメで出るチャンネルはどのアカウントも数万の登録者数です。世の中には数万登録者数がいるアカウントで溢れかえっているのに、そんなまずは100人が目標なんて…

 

なんてまさか思ってないですよね?そりゃそうです。だって何度も言うようにYouTubeは登録者数の多いチャンネルを超優遇するから。これは当然のことで、ファンが10人しかいないアーティストとファンが10万人いるアーティスト。あなたが事務所の社員ならどちらを会社として売り出しますか?ということです。YouTubeも慈善事業ではありません。

 

ただ実は実際の正確な数値ではないですが登録者数が1,000人以上のチャンネルって全チャンネルの内の15%に満たないんですよ。なので1,000人超えて収益化出来ただけでも、あなたは頑張ったんです!おめでとうございます!

 

でももちろん1,000人を達成する為には100人まずは達成しなければいけません。登録者数が100人を超えるチャンネルは全体の60%程度と言われています。作っただけで稼働していないチャンネルもたくさんあるので実際はもっと高いと思います。そう考えるとまず100人は達成できそうじゃないですか?100人達成した頃にはある程度の投稿リズムやコンテンツが確立されていると思います。そこから500人は意外と早いです。そして500人超えると1,000人もあっという間。なので一番辛いのは100人に到達するまでの、数時間かけて作った動画が再生回数一桁の期間。でもこれって芸能人がチャンネル作っていきなりぽーんと10万、100万いく以外はみんな経験していることなので、辛抱して耐えるしかありません。

 

実際1,000人超えると3,000人まではあっという間でした。感覚的にTwitterで100人フォロワー増える内にYouTubeだと1,000人増えているくらいの感覚。でも植物系で言うと3,000人から4,000人の壁があるような気がします。その期間、私も結構しんどかった。でも登録者数増えると検索で上位に表示されたり、時にはオススメのチャンネルとして表示してもらえたりするので、コツコツと頑張ることが大事です。

 

動画投稿は日記。編集は楽しむ

 

登録者数が少なくても、多くても動画編集にかかる時間は変わりません。本当に再生回数が伸びない間は4,5時間かけて編集した動画が両手で数えられるくらいの人にしか見られてないって心が折れます。

 

だけど考え方を変えて最初の内は動画投稿は誰かの為でなく、自分の日記。編集をしている時間もいつか自分のスキルとなって役立つ日が来るかもしれないから楽しむという考え方に変えましょう。

 

現に私はずっと自分の為の記録として、登録者数はあまり気にせずにのんびり投稿するというのが自分の中でのテーマでした。見てもらえることを意識し過ぎて見てもらえない時のダメージは大きいですが、そもそも自分の為のものとして投稿しているものが見てもらえたらラッキーです。考え方を少し変えるだけでも精神的負担は軽減されます。

 

公開されているコンテンツという事を忘れない

 

…ただし、自分の為の日記と思いながらも、不特定多数の人が見れる場所に公開されるコンテンツであることは必ず忘れないようにしましょう。

 

YouTubeで伸びやすい動画のテーマとして、日常を映すVlogやモーニングルーティン、あとは鞄の中身紹介などのコンテンツがあります。

 

でもあなたのVlogや鞄の中身を見たい人って何人います?

 

動画を見る視聴者が日常の風景だったり、鞄の中とか、朝のルーティンを知りたいのは、あくまでその人の知名度があってこそです。誰も知らないおじさんの鞄の中を見て誰が喜ぶんですかね…バズっているコンテンツの模倣には必ず知名度が必要です。もしくは自分が先行するかです。そこを勘違いして、アイドルや俳優、テレビで毎日見るような芸能人が既にやり尽くしているネタをしたところで、誰にも見てもらえない、ただの自己満足の需要の無い動画になるので注意です。この手のネタをどうしてもやりたければそれなりに登録者数が増えてからにしましょう。少なくとも1,000人以下で既にコスられ尽くしたコンテンツは逆効果なので注意です(と言いつつ私も確か1,000人以下でモーニングルーティン的な動画撮ってる。全然伸びず、Bad評価も多かったけど)。

 

日記として投稿するにしても、しっかりとメインテーマからは離れないように動画を投稿することが大切です。植物チャンネルと言いながら、車のことだったり、ビジネスのことだったり、テーマが色々な方向に向かっていると見ている側も「これは一体、何のチャンネルなんだろう…」と戸惑ってしまいます。そういったチャンネルは登録してもらえません。

 

頻度は少なくてもいいから更新を継続する

 

私は本業はもちろん別にあります。12月は特に本業が忙しくて、YouTubeをそれなりにちゃんと始めて以降、最も投稿本数が少ない月でした(2本かな?)。それは数字に顕著に現れます。

 

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残念ながらYouTubeから見放されるのもあっという間。そりゃ当然でオススメ出来る動画が無い訳ですから。そしてなんとなくの感覚ですが数字を見ていると休眠チャンネル的な扱いをされていたような気がします。もちろん自分のペースで出来る範囲内で投稿することが結局は継続に繋がるので大切ですが、Shorts(数秒の短い動画)でもいいので継続的に投稿することは大切です。

 

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最後に

この記事を書いた意図は…

 

植物系Youtuberにはならない方がいいと散々言ってモチベーションが下がった人もいるかと思いますが、実はこの記事を書いた意図は真逆でもっとたくさんの植物系Youtuberが出てきて欲しいからです。

 

確かに登録者数は伸びにくいわ、収益化してもほとんどお金は入らないわで労力だけがかかるかもしれません。ただ見て下さった方が面白かったとコメントをくれたり、登録者数が増えたり、少しばかりお金として返ってきたり…やり甲斐も確実にあります。そしてこのコミュニティが大きくなるとお互いにハッピーだし、何より私が他の人の栽培環境だとか、動画を見たいという…

 

ということで本日は「植物系Youtuberにはなるな!」という注意喚起と共に「そうは言っても仲間が増えたら嬉しいので歴気にすることなくどんどん動画始めようよ!」という真意の記事でした。

 

スマホと最後に投稿ボタンを押す勇気さえあれば誰でもYouTubeを始められる世の中です。やってみて合わなければ辞めればいいだけの話。是非、一緒に植物系YouTubeを楽しんでみませんか?

 

おしまい。

オススメの塊根植物・植物の書籍を紹介。

2021年。ブログを10回ぐらいしか更新してなくて、我ながら草です。

どうもりとまんです。

 

先日、YouTubeでたくさん植物本を紹介しまして。

 

 

自分の備忘録としてもブログにもしておこうと思います。

 

 

私は本が好きです。その中でも図鑑が大好きです。そしてなんと植物も大好きなんです!となればそりゃ買っちゃいますよね…植物本。思わず数えてみたら200冊を超えていてビックリしました。国内書籍から洋書までおじさんが買いに買いまくった本を何冊か紹介してみます。ジャンル分けは結構適当なのであまり気にしないでください。

 

栽培本

近年は栽培本も専門的な属に特化した本が増えてきました。数年前は多肉植物の本と言えばどれも寄せ植えやリースの作り方なんて似たり寄ったりの本ばかりだったんですけどね。でもその分、本によっては付け焼刃でなんとかく需要ありそうだから出したなという本も…タイトルだけに騙されずに、きちんと中身を確認してから購入することをオススメします。
 

 

初心者にオススメ度:★★★★★

もう定番過ぎて私のブログや動画でも毎回登場するこの書籍。確かに編集者の方はお知り合いだし、少し私も載せてもらったりしていますが、出版社の回し者ではありません(どの口がそれ言う)。ちゃんと塊根植物を扱ってくれる本だからこそ、協力させていただきました。これまでの国内の植物本における塊根植物の扱いなんて、せいぜい最後の方に1,2ページ程度でしたが、この本では全編で珍奇植物と呼ばれる植物を扱っています。塊根植物ってなんだろう?というこれから始めたい方から、実際に始めたばかりの方にまでオススメ出来る一冊。その代わりと言っちゃあなんですが、少し初心者向けではあるので半年くらいすると物足りなくなるかもしれません。ちなみに私は写真の提供と最後の座談会のところで登場しています。

 

 
ちょっと塊根植物楽しくなってきた人にオススメ度:★★★★★
前述した通り、コーデックスガイドブックは半年ほど植物を育てると少し内容的に物足りなくなります。今や情報を手に入れる手段なんてSNSYouTubeといくらでもありますからね。となると次のステップとしてオススメなのがこちらの2冊。こちらは私は夏号だけ少し協力しています。この2冊はコーデックスガイドブックに比べると、属毎にまとまっている書籍。特に私がオススメなのは冬号。ハオルチアやケープバルブは紹介している本は他にもありますが、冬型塊根をしっかりと単体で取り上げている書籍はこの本の他に知りません。あとコノフィツムのページを監修しているのも有名な方だし、それぞれの属のプロが集まって出来た1冊です。夏号だとパキポの接ぎ木がオススメ。色々な属を取り上げている分、少し内容が薄い部分はありますが、そこはそれぞれの専門書籍で補えば問題ないかと思います。
 

 
写真ばっかりじゃなくてちゃんと文字も読みたい人にオススメ度:★★★★★
こちらも属毎に紹介する書籍には変わりないのですが、なんというか単純な育て方紹介!という訳ではなく、コラム形式で読み物としても楽しめる一冊。そして何気にユーフォルビアの接ぎ木をしてみたり、ハオルチアのLED栽培を取り上げていたり、ちょっと外したところを紹介しているのもポイント高し。
 

 

定番の教科書が欲しい人にオススメ度:★★★★★

THE 定番の栽培書という感じです。でもこのシリーズがいいのが、毎月月毎の管理方法をそれぞれ書いてくれているところ。植物始めた頃って本当にどう管理したらいいのかわからないんですよね・・・でもこの本があればこの月はこういう風に管理すればいいんだというのがとりあえずわかるので、初心者の方にはとりあえず私はこのシリーズをオススメします。監修しているのはそれぞれの名人なので信頼もおけます。ひとまずは有名な属は全て出たかな?という気がするので、今後はどんなシリーズを出してくれるのかが楽しみでもあります。

 

 
もう一通り出し切ったよね・・・?もしユーフォルビアとかアリ植物とかマニアック街道進んでくれたら大拍手します。でもリアルなところビカクシダとか食虫植物が最有力な気がすんな。あとはブロメリアもあり。
 

 

色々な属を幅広く育てたい人にオススメ度:★★★★★

靏岡さんつながりで一冊。こちらも初心者向けの栽培本ですが、写真も多く、カラフルで非常に読みやすい本です。そしてこの手の初心者向けの本には珍しく、サボテンなど幅広い属を紹介しているところがポイント。前述した12カ月栽培シリーズはめちゃくちゃ特定の属に特化した一冊なので幅広く色々な植物に興味がある人はこちらの方がオススメかもしれません。

 

図鑑・写真集

図鑑・写真集は値段が張るものが多いですが、自分の目では見れない植物を本を通して見ることが出来る貴重な資料です。この分野こそもーっと塊根植物に特化した本が出てもいいかなと思うのですが、現地に行くだけでもお金と時間がかかってしまうのでなかなか採算が採れないのかもしれません。誰かクラウドファンディングとかでお金集めて、南アフリカマダガスカルソコトラ辺りを巡って写真集を出してくれませんかね?
 

 

とにかく黙って買っておけ:★★★★★

この写真集も激推ししています。写真家の方が撮影しているので言わずもがな写真は綺麗ですし、現地の株でも特に見応えがあるであろう株ばかりが掲載されています。パキポは現地の写真を見る機会がだいぶ増えてきましたが、ドルステニア・ギガスの現地株の写真とか本当に圧巻ですよ。少しお高い写真集ですが、とりあえず植物我慢してでも買う価値は存分にあります。

 

 
クレイジーな植物を見たい人にオススメ度:★★★★★
シードハンターの方が世界中を回って食べてきた植物を紹介している少し変わった一冊。しかもその食べている植物が普通じゃありません。初めて見るような変わった植物もたくさん登場し、これを本当によく食べたなぁというのが率直な感想。実は一昨年?の天下一植物界で来日されていたのでお話をする機会がありました。ユーフォルビアはさすがに食べたことが無くて、プセウドリトスはまずかったそうです。パキポも食べたことが無いって言っていたかな?クレイジーな一冊でした。
 

 
とりま植物の品種名が知りたい人にオススメ度:★★★★★

正直言うと写真は綺麗ではないし、品種名も若干古かったりするのですが、とにかく掲載品種数が半端ない一冊。ちょっと気になる植物の品種名を調べる時なんかによく使います。が、写真はあまり綺麗ではないので結局わからないことも多いんですけど…栽培方法なんかも一切記載されていないので、図鑑だと割り切って購入してください。ちなみに著者はグランカクタスの園主さんです。個人的にはグランカクタスや鶴仙園の園主さんがYouTubeに参入されたら、私をはじめ植物系YouTuberは一息で吹き消されるなと怯えています。

 

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雑誌

園芸誌だけでなく、ファッション誌、インテリア誌でもこの数年は多く塊根植物が取り上げられてきました。雑誌は一過性な媒体ですが、それでもなかなか保存する価値のある号もあります。この分野が一番どれを紹介するか悩みましたがどりあえず3冊選んでみました。

 

 

植物もオシャレに飾りたい人にオススメ度:★★★★★

オシャレ雑誌Casa BRUTUSの植物特集号。と言っても塊根植物なんかは一切出てこないのでどちらかと言えば限りなくインテリア寄りに近い一冊です。ただ、色々な人の庭の紹介であったり、栽培書では絶対にないような、インテリアとしての植物の魅せ方を楽しめる一冊はインテリアも好きな私としては外せません。
 

 

植物というより植物園が好きな人にオススメ度:★★★★★

動画内で世界の動物園・水族館を紹介する本はあるのに、なんで植物園を紹介する本はないんだと言っていたらありました。世界の植物園の紹介する書籍。だけどちょっと期待していたよりも内容は薄めでした。見開き大きな写真に植物園の概要が掲載されているのみ。たぶん現地まで行ってないのかな?例えばその植物園の一番の押しの展示とか回る時のポイントとかまで載せてくれたら最強書籍でした。また他の出版社からもう少しアップグレードした本が出ることを期待します。

 

 

名人のハウスをちょっとでも見たい人にオススメ度:★★★★★

特集ページ数自体は少ないんですが綺麗な写真(後に写真集としても発刊されています)に何と言っても名人のハウスが少ないページですが掲載されているところがポイント高し。この4ページくらいの為に購入してもいいかなぁと思わせる雑誌です。と、思うとあまり簡単に庭の公開せずに、少しばかりはもったいぶった方が良かったのか・・・・?

 

 
珍奇植物の入口でウロウロしている人にオススメ度:★★★★★
珍奇植物って何となく興味あるんだけど、まだあまり踏み込めないなという方にはこちらの雑誌を。珍奇植物という言葉を世に知らしめたのがBRUTUSの珍奇植物号。その後も合計4冊珍奇植物号は発刊されましたが、それらの特集号をまとめたものがこちらの2冊です。本当に雑誌をまとめただけなので雑誌を持っている方は購入する必要はありません。栽培方法とかではなく、ファッション雑誌的な側面が大きいですが、それでも深いコラムだったりと侮ることは出来ない内容。この雑誌から植物にのめり込む人も多かったのではないかなと思います。
 

文芸書

植物の書籍はやっぱり写真中心の本が見応えがあるとは思いますが、文章中心の本もたくさん出ています(いや、たくさんではないかも)。それらの本からいくつか紹介。文芸書の括りの中に旅行記も含めさせてもらいました。
 
 
趣味家はどのジャンルでも同じだなと感じたい人にオススメ度:★★★★★
私は実は食虫植物も好きでして…でもあまり我が家の環境とは合わないので栽培は出来ないなとわかっているので育てることはしていません。その代わりに書籍で楽しんでいます。植物本ってこういう楽しみ方も出来るんですよ。その食虫植物界隈で有名な方のコラム的な一冊。栽培方法というよりも趣味家の日常という感じで構成されています。育てる植物は異なりますが、どの界隈も同じようなことを考えているんだなぁと嬉しくなる一冊。塊根植物界隈でもこういう本を誰か出してくれませんかね?
 
 
マダガスカル旅行に憧れる人にオススメ度:★★★★★
2度にわたるマダガスカル旅行を書籍化した一冊。恐らく自費出版で、しかも著者の方が亡くなられた後に書籍化されています。生前、植物を愛し、マダガスカルに魅せられた著者の心情が手に取るように感じることが出来る一冊。文字中心で写真は白黒がメインだし、あまり多くはありませんがどんどん読み進めてしまいました。旅行記は楽しいですね(殺人事件も、裏切りも起きないし、ハラハラしないし)。いつかマダガスカルに行ける日を信じて参考書にします。
 
 
現地のパキポの見たい人へのオススメ度:★★★★★
同じくマダガスカル旅行記ですが、こちらはオールカラーで写真も多い一冊。先ほど紹介したモザンビーク海峡の夕日は文章を楽しむ本でしたが、こちらは写真を楽しむ本です。でも文章ももちろん入っているので旅行記としても。将来はこういう本を自費で出せないかなーと企んでいます。
 

 
南アフリカの植物も忘れたくない人にオススメ度:★★★★★
こちらは南アフリカ旅行記。この本もオールカラーなのにお値段はお安め。南アフリカの植物も本当に魅力的です。
 

 

形だけでなくちょっと植物のことに踏み込みたい人にオススメ度:★★★★★

私は観葉植物を少し齧った後に塊根植物に踏み込んだので、基本的な植物の知識が本当にない(生物の授業は嫌いだったし)ので、植物学的な話もこれまでは避けてきました。が、やはり最低限の知識は栽培には必要だということで手に取ったのがこの一冊。サイエンスライターの方が執筆しているので、まだ植物学の話にしては読みやすい一冊です。発根管理とか考えるにはやはり植物ホルモンの知識などはあった方がいいですね。とは言え、専門用語もたくさん出てきますし、ちゃんと腰を据えて理解しながら読まないと難しいところも。あとは頭に入れた知識を実際の栽培にどう結び付けるかが一番難しくもあります。

 

 
たぶん面白い:未測定

ちなみにこの本も植物学としては面白いみたい。先ほど紹介した本よりはもっと読みやすいと思いますが、未所持なので評価は出来ません。そのうち買おうと思いながら買えていない一冊。本はこういう書籍もまだまだ多いんだよなー。

 

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洋書

 
英語は読めないけど原産地の植物を見たい人にオススメ度:★★★★★
南アフリカの膨大な植物が原産地の写真と共に掲載されています。英語が読めりゃあもっと楽しめるんだと思うんですが、私は本当に英語が苦手なので、写真を眺めつつ、興味のある品種だけスマホ片手にちょっと解読しています。重くて分厚いのでこれは凶器ですね。それぐらいの掲載量なので写真を見るだけでも楽しめます。
 
 
パキポが好きでたまらない人にオススメ度:★★★★★
まずはドイツ語版が出て、評判が良かったので英語版が出ました。しかし英語版は劣悪なコピー品も出回っているらしく、Amazonで販売されていたものはオール白黒の酷い商品だったとのこと。今はもう買えないみたいですが気を付けて下さい。正規品はオールカラーで鉢植えの植物も一切なし。全て原産地の写真です。エニグマチカムまで掲載されていたので一通りのパキポは押さえているかな?よく問い合わせをいただきますが、私の手元にも今はもうないので、販売出来ず、ごめんなさいです…(ちなみに欲しい方どれくらいいます?多ければまた海外の書店から輸入しようかなぁ)。
 

こちらがたぶん著者の方が投稿した動画。色々なパキポが見れます。

 
 
本にたくさんお金を出せるお金持ちの人にオススメ度:★★★★★
この本のすごいのがなんと1987年に発刊されていたという点。私はまだ生まれて物心もついていない頃です。そんな昔から塊根植物というジャンルは確立されていたんだなと驚きと共に、今や当たり前に手元にある植物は一体いくらしたんだろうという恐怖もあります。そうした時代を乗り越えてこそ、今、大先輩の趣味家のみなさまがいらっしゃるので素晴らしいですね。この本はもちろんもう絶版なのですが欲しくて欲しくて海外の書店含めて探し回り、ようやくebayで古本が出品されているのを見付けてすぐに購入した書籍。我が家では一番高価な本ですが、さすがに今のAmazonの値段ほどはしていません。あれ以来、一度も見たことがないので、あのめぐり逢いは奇跡でした。読んでみてくださいと気軽に言ってすぐに手に入る本ではないですが、是非機会があれば!という参考程度に紹介しておきます。
 

番外編

 
熱帯植物も好きだぞという人にオススメ度:★★★★★
販売されたばかりホヤホヤの書籍。日本語と英語で記載されているのが、文献としても素晴らしいです。登場するのはケープバルブや熱帯植物ですが、興味のあるジャンルなので非常に楽しめました。オススメです。
 

 

植物で頑張るあなたにオススメ度:★★★★★

植物を仕事にする方々が登場する書籍。登場するのは全て海外の方ですが、写真も多く、文章量もそれなりなので楽しく読めました。私はもちろん植物は本業ではないですが、それでも色々とモチベーションが上がる書籍。なので植物を生業にしている方なら更にモチベーションは上がることでしょう。中でもトラックで移動販売している方が印象的でした。こういうやり方もあるのかー。

 

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最後に

私が植物の栽培を始めた頃に大先輩に言われた言葉があります。

 

「植物はいつか枯れるけど、本は枯れないよ」

 

冒頭で書いた通り、本は元々好きでしたが、それでも書籍に5,000円以上は出すのは躊躇う程度の好きでした。なので植物の書籍はどれも高いなーと思っていましたが、この言葉を聞いてからはあまりに高価な本では無ければ、なるべく興味のある植物書籍は購入するようにしています。この分野の本は繰り返し重版されるものも少なく、買い時を逃してしまうととんでもない値段にすぐになってしまう分野でもあります。だからこそ数年後に後悔しない為に、今欲しいなと思った本は今のうちに買いましょう。まぁ、今後発刊される本は電子化され、アーカイブとして残り続ける可能性は高そうですが、それでもやっぱりなんだかんだ言っても紙で持っていたいですよねぇ。

 

我が家が綺麗で豪邸だったら、庭の植物を眺めながら、コーヒーでも出して、本を読めるように開放したいところですが、極狭の自宅では到底叶いそうにありません。

 

さぁ、みなさんも本を読みましょう!(買って満足するんじゃなくてね)

パキポディウム・グラキリスを実生で種から育てる方法

先日ブログでパキポディウムグラキリスの受粉方法を紹介しました。

 

 

無事に結実して、種が収穫出来ましたので、嬉々として早速種を蒔くことにします。ということで今回はパキポディウムグラキリスを種から育てるお話。

 

 受粉した株はどうなったのか

受粉成功から採種まで 

結局2ヶ月くらいかかってしまいました。恐らく原因は一つの花茎に受粉をさせすぎてしまったこと。養分が分散されて成長が遅れたんでしょうか…

 

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こちらが調子に乗って受粉させまくった結果、5つも種がついてしまいました(グラキリスはひとつの花で2鞘出来るので計10本)。

 

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一方こっちはひとつの花茎に対して2つの花が結実した株。これくらいが良さそうです。1枚目の株とは鞘のサイズも全く違います。ちなみに2枚目の株の方がだいぶ遅れて受粉したのですが、あっという間に成長は1株目を追い越してほぼ同時に種が収穫出来ました。

 

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受粉のさせすぎには注意しましょう…とはいえどれくらい結実するかもわからないので調整は難しいですよね…あとはもちろん結実後の管理方法にもよるのかなと思います。SNSで5本以上の鞘を付けてもすごくきちんと元気に育てられている方もいました。この辺りはまだまだ勉強が必要です。

 

あとはハダニに悩まされました。屋内で管理していたのですが、気温が上がってくると屋内ではハダニがすごく発生します。LEDの温度がちょうどいいんですかね?ハダニを防ぐには適度な風と適度な葉水ですが、屋内だとなかなか気軽には出来ません。

 

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そんな感じで下手すりゃ鞘の中は空じゃないのかとドキドキしてましたが、なんとか種は取れました。良かった。

 

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株によって種の違いが顕著に

種が取れたのは良かったですが、同時期に採れた2株で種の大きさはかなり異なりました。ちなみにどちらもグラキリスです。グラキリス以外に同時期に開花していなかったので交配種ではなく、間違いなくどちらも純血。

 

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左が成長遅くてドキドキした株で、右がその後に結実した適正数鞘を付けた株。左の種は見るからに萎んでいてちょっと心配。ですがよく見るグラキリスはどちらかというと左のような種が多い気がします。逆に右の種は大きくて新鮮そのもの!でもあまりグラキリスらしくない感じはあります。でも何度も言いますが間違いなく純血。

 

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結実した数が倍以上違うこともあってさすがに種の数は左の方が量は多いですが、右の株も2つの結実にしてはそこそこ数が取れました。なんとかあの受粉方法で種がちゃんと取れることを実践できて良かった。

 種から植物を育てる

実生(みしょう)ってなんだ?

「みしょう」と読みます。「じっせい」ではありません。読み方がわからない初心者あるあるなので覚えておきましょう。

言葉の意味は【種から芽を出して、生育すること】で、その通り、種を蒔いて植物を作り出すことを実生と言います。

そう聞くと難しそうですが、そんなことはありません。種を手に入れるのもすごく簡単になりましたし、種を蒔くノウハウもネットを検索すればたくさん転がっています。時間はとてーもかかりますが、

 

種をどうやって入手するのか

種子を扱う販売店も増えてきました

これまでは輸入するのが一般的でしたが、国内でも扱うお店が増えてきました。この記事内でまとめようと思っていましたが、そういえばこの前の投稿でまとめているじゃんとリンク貼っておきます。

 

ちなみにコロナ禍ですが海外のサイトでも無事に国内に輸入は出来ているようです。が、また最近検疫のルールが変わって、販売元がそのルールに適応していないところもあるようなので、海外から買う際はきちんと自己責任で調べてから購入をお願いします。

私はもうここ数年、輸入は全くしていないので、情報についていけておりませんので、聞かれてもお答えできません…ゴメンナサイ。

素晴らしき自家採種という考え方

でも今回は自分の家で受粉して、自分の家で採種した種を蒔きます!抜き苗から発根管理をして、根が出て、花咲いて、大事にしていた株から採れる種はまた思い入れが違います。そして何より、うちの庭だけでまた新しい株を作り出せるのが楽しすぎます!

 

2021年は振り返ると栃木の大正堂さんに行ったときに5,000円ぐらい使ったきりで植物を他に一切買っていないことに気付きました。なのに庭にはどんどん植物が増えつつあります…子株を外したり、挿木をしたり、種を蒔いたり…自分の手で新しい植物が増えていくのはやはり植物栽培の醍醐味でもあります。

 

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パキポディウムグラキリスの実生方法

ちょっと脱線しましたが、ということで本題のグラキリスの種を蒔きましょう。

種はいつ蒔けばいいの?

基本的には環境さえ作ることが出来れば年中いつでも蒔けます。

ただやはりそれぞれの品種の成長期に合わせた種蒔きを推奨します。

春型(夏型) ・・・ 5月~6月

秋型(冬型) ・・・ 9月~10月

 季節というよりも気温で判断したほうがいいかもしれません。夏型のパキポで言うと気温が最低25度は維持できないと発芽率がすごく低くなる傾向にあります。なので関東だと4月はちょっと早い。一方で気温が上がってもあまり遅くなりすぎると、とんでもなく小さいままで冬を迎えないといけません。なので遅くとも6月中には蒔き終わりたいところです。我が家では毎年GW明けがひとつのタイミングです。

 

あとは加温が出来る環境があるのであれば夏型を冬に蒔く冬蒔きなんかも出来るに出来ます。私も一時は冬蒔きをしまくっていました。が、それらの株は結局今手元にはほとんどないかも。冬蒔きは当然ですが屋内での栽培になります。LEDで育った株は成長速度も速く、立派な姿にはなるのですが、屋外栽培に切り替えるのが少し難しい気がします。かといってLEDなしで加温だけでは屋内ではヒョロヒョロな株になります。なので結局はやはり適期に蒔いたほうがいいのかなぁという結論に達しました。

種を蒔く前に準備すること(前夜)

 

種の準備も出来て、季節も春!さぁ種を蒔きましょう。

種蒔きってハードルが高そうですが、種を入手して、蒔くだけなら今や本当にハードルも下がって初心者だろうが誰でも気軽に出来るようになりました。過去に私も100均の商品だけで種を蒔くなんて記事も書いています。

 

 

2年前…懐かしいな…この時に蒔いたバリーは未だに棒ですが一応健在。

 

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あとの株はたぶん翌年出展したイベントでほとんど手放してしまった気がします。

 

脱線しましたが、こんな感じで本当に種蒔きなんて簡単ですよ。ということで今回も近所のホームセンターとダイソーで色々と買ってきました。

 

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種蒔きにあればいいものチェックリスト

✔ プラ鉢 ・・・ プレステラが安価でオススメ

✔ 管理用ケース ・・・ 100均で十分。湿度保つために出来れば蓋つきがいい

✔ 用土 ・・・ 普段使っている多肉用土でOK。根潜り不安なら柔らかい土も用意

メネデール ・・・ おまじないとして

✔ ベンレート ・・・ カビ防止。新鮮な種でも出来ればあったほうがいい

 

■ なくてもいいけどあれば便利

□ ピンセット ・・・ 先が鋭利なら尚良し。私の推しはセリアのクラフト用ピンセット

□ 注射器 ・・・ 希釈用。化粧水小分けにする用のもの。コスメコーナーにあります

□ 計量カップ ・・・ 500mlで溶液を作ることが多いので、希釈する際にあれば便利

□ マヨカップ ・・・ 使い捨て出来るので、種を浸すときに便利

メネデールとかベンレートの薬剤がちょっと高いんですけど、今回だけで使いきりではなく、頻度にもよりますが、1年以上使えるので、種の費用を除けば資材なんて余裕で1,000円以下で揃います。

 

■ プラ鉢

 

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私はプラ鉢で種蒔きをする時はプレステラしか使いません(あとはたまに100均の温野菜作る容器)。別にこだわりがそんなにあるわけでは無くて、理由は近所のHC(コーナン)で売っていて、10個200円少しと非常に安いから。鉢は洗って使いまわす派ですが、実生は腰水期間が長くて鉢も苔が生えたり汚くなることが多いので、これだけ安価な鉢だと気にせずに捨てられます。たまにSNSとかで陶器鉢に種を蒔いている人を見たりしますが、オススメしません。理由は色々ありますが、まず腰水に適さない(腰水しなくても乾きがちになるので生育に適さない)のと、鉢の温度をあまり上げられないからですかね。ダメではないですが、陶器鉢にはもう少し大きくなってから植えましょう。

 

■ 管理用ケース

 

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このダイソーのシューズケースは蓋もついて1個110円とお買い得。

特に【3】番の小さいサイズのケースが105型のプレステラがぴったり4個入ってすごく気持ちがいいです。もうこのケースだけで蒔きたいんですけど、最近は近所のダイソーではずっと欠品が続いています。

 

用土については後述します。

 

あとはいくつか薬剤も使用します。

 

メネデール

 

 

メネデールって本当に効果があるのかイマイチわからないんですけど、それでもおまじないとしてみんな使ってますよね。私も効果があるかわからないと言いながらも使わないとちょっと不安になります。使って種がダメになることはないので、ということで今回もしっかりと使いました。

 

■ ベンレート 

 

 

ベンレートは今回は使わなかったのですが、いくら新鮮な種と言えど用土から高温高湿だと用土からカビが出る場合もあるのでやはり使った方が良いです。薬害が出るんじゃないのと心配する人もいらっしゃるんですが、輸入種子にはほとんどいつも使っていましたが、ベンレートが原因で発芽不良だったことは今までないですし、まぁ皆さん使ってちゃんと発芽しているので問題ないのではないかなと思います。

さすがにパキポを使って論文はありませんが、ベンレートの種子消毒時の薬害についての論文はネットに転がっています。検索してみてください。結論、「実用性に問題ない」とのことだったので、既定の希釈であれば、発芽生育不良は問題なさそう。

 

個人的な考えでは薬害で発芽しない可能性よりも、カビで発芽しない可能性の方がはるかに高いです。

 

 ベンレートを使う場合は2,000倍で希釈して、メネデールの希釈水と混ぜて、種を浸けて下さい。

またベンレートは作り置きできませんので、一度に1ℓは作らずに、1/2袋を500mlで希釈して半分だけ作るのがオススメ。よっぽど大量に種を蒔くなら別ですが、種に浸けて、用土を消毒して…で500mlでも若干余るくらいです。

 

ちなみに類似品にダコニールという薬品があります。

 

 

本当に色々とはしょって説明すると…ダコニールはカビを発生させないように予防に対して有効な薬剤に過ぎず、発生したカビに対しては効果が無い。一方でベンレートは発生したカビに対しても効果的。という感じです。ざっくり過ぎましたね。

 

この辺りはイナカ先生が説明されているのでそちらにお任せします。

 

 

では早速、今回はメネデール希釈水に種を浸け込みます。メネデール100倍希釈です。

 

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浸け込む時間は品種や種の鮮度によっても異なります。発芽しやすい種なんかは浸けていると水中で発芽したりすることも稀にあります。でも大抵そうやって浸水時に発芽しちゃった種は土に蒔いても上手く育たないことが多いのと、長く浸けただけ発芽率が上がるかと言われればそういう訳でもなさそうなので、ほどよい時間にしてください。特にベンレートも入れている場合はあまり長く吸水させるのはちょっと心配。

 

大体私の場合は6時間から長くても8時間くらい。今回は6時間漬け込みました。いつも寝る前に浸け込んで翌朝に種を蒔くことが多いです。今回も種を浸けておやすみなさい。

種を蒔く前に準備すること(当日)

 

さぁ、わくわくしながら夜が明けました。ちゃんと眠れましたか?ということで種を蒔く前に…用土の準備です。

 

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私は土に関してはこれまで色々と試してきました。赤玉土で蒔いたり、バーミキュライト、挿木・種蒔き用土、高級な実生用の土や、実生の為に極小粒で配合土を作ったり色々としましたが、結果辿り着いた答えが…

 

「普段と同じ土でいい」

 

なのでここ数年は種蒔きはもっぱらいつも通りの使っている土で蒔いています。ただ見ての通り粒が大きい土なので種が細かい品種なんかは上手く根が潜れずに発芽しても枯れてしまいます。なのであまりに粒が細かい品種を蒔くときは、表土だけバーミキュライトや極小粒の赤玉土を使ったりします。あと粒が大きい分、根は潜りにくいので初心者の方はやはり表土だけは柔らかめの土(バーミキュライト、挿木・種蒔き用土など)を使うことをオススメします。

 

普段と同じ粒が大きめの土を使う理由はあって、発芽してからは当然根が伸びていくのですが、柔らかい土だと1本の根がどんどん長く成長します。一方で硬い土を使っていると、根が土に当たり、分岐することでどんどん細根が出ます。実生株を大きくする秘訣はとにかく根をたくさん充実させること!ということで私は大きめの粒の土を使っています(ただこの話は私も教えてもらっただけで、事実的根拠はないので、いつか実験してみますね)。

 

あとは普段と同じ土を使い、育てた株が一番丈夫で生き残っている気がします。つうことで今回もいつも通りの用土をプレステラに準備。肥料分は不要ですが、私は発芽後、1年くらいは植え替えないつもりなので、緩効性肥料のマグァンプを少量入れています。でも注意して欲しいのは腐葉土や養分のある土を使っちゃうとカビや苔の発生する確率も高まります!ご注意を!

 

 

土はしっかりと濡らして微塵も抜いて、ではようやく種蒔きです。

 

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6時間くらいメネデール希釈水に浸しました。しっかりと吸水して種が膨らんでいます。

 

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ちょっと心配だった小さくて萎んでいた種も水に濡れると膨らみました。これなら安心かな。

 

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一方でこちらは採れたばかりですが、全く問題なさそう。蒔いてすぐに発芽してくれそうです。

 

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先ほど紹介したシューズケースです。この通り105型が4つピッタリ!気持ちいいサイズです。最近、ダイソーの開発部には植物好きな人が絶対にいると確信しています。っていうのは冗談ですが、そう思うほど商品の用途とは違うけど園芸に使える商品が多いですね。

 

こちらに等間隔に種を蒔いておきます。その時にはピンセットを使うといいですが、幅広だとピンセットの先に濡れた種がくっついて上手く蒔けずにイライラ…そんな時には先が鋭利なピンセットを使うと楽ですよ!中でもセリアで売っているクラフト用ピンセットは先が鋭利で、色も黒でかっこいい!これでなんと110円!今すぐセリアへ!セリアの回し者ではありませんが、本当にオススメです。最近見ないので終売したのかもしれませんね。我が家にはまだ新品が5本くらいあります。

 

種を蒔き終わったらあとは軽く種全体に霧吹きをして(ベンレート使うならこの時にもう一度全体に希釈水を霧吹きする)、蓋をしてひたすら待つだけ。

 

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置き場はパキポであれば発芽までは日光は不要です。ただ品種によっては暗い場所でしか発芽しない品種もあるので注意。あとは腰水を切らさないようにしましょう。室温は25度くらいを保ててそうなので、私は今回は室内に置いておきます。

 

早いと3,4日くらいで発芽始めるかと思いますが、おおよその種は1週間~2週間くらいで発芽します。でも稀にとんでもなく寝坊助な品種もあるので、種がカビていない限りは少し長い目で待ちましょう。放っておいて土もパサパサになっているのに、最後にダメ元で水を濡らしたら発芽したってこともありますよ。思っている以上に植物って丈夫です。

 

これらの種蒔きをまとめてYouTubeに投稿しているので、よろしければご覧ください。

 

 

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種を蒔いてから注意すること

 

今回は蒔いてから早い種で4日後くらい。でもほとんどは予想通り1週間後くらいから発芽が始まりました。

以下、今回の反省と、発芽後にやったこと。

カビ対策はちゃんとするべし!。

→ 種が新鮮だからと使いませんでしたが、土からカビが…おとなしく使いましょう

温度は出来れば入れるべし!

→ 今はパネルヒーター使って温室内30℃以上で管理しています。温度上げてから発芽が進みました

 ・思っている以上に保水するべし!

→ 毎日霧吹きで種をビシャビシャにして発芽率上がりました。でも発芽が始まっている種はなるべく濡らさないようにしましょう

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発芽率でいうと種が小さかった方が75%、大きかった種が90%といったところ。採れたばかりの種なのに100%に出来なかったのが私のスキルの低さです。

 

もしカビが出ておらず、なかなか発芽しない場合はもう一度リセットしてメネデール&ベンレートに浸け込むのもオススメ。再度蒔くと発芽することは結構な頻度であります。

どちらにせよやはり発芽の鍵は水分な気がしますね。なんとなく。現地では雨季を感じて発芽するので、水に濡れた状態を維持することがひとつのポイントなのかもしれません。

 

この後の管理は人によって分かれますが、私の場合は1年間くらいはこのまま腰水で管理します。ただ腰水で管理しない人だと、本葉が出るタイミングがひとつのきっかけにしている人が多いと思います。早い方だとそのタイミングで腰水から上げる人もいますね。

 

あと質問で多いのが屋外の直射下に切り替えるタイミング。本葉が出ると直射管理に移しても幹は赤くはなりますが、問題はありません枯れはしません。でも心配な方は幹が緑から白(肌色?木質化が進む)に変わるタイミングぐらいがオススメです。環境にもよりますが、大体2ヶ月~3ヶ月くらいです。一般的にもこれくらいの時期で腰水から一般管理に変える人が多いのかな。

ただこれも季節によっては注意で、真夏の燦燦と太陽が照り付ける置き場に急に出すのは厳しいかなと思います。春ぐらいから徐々に慣れさせる、少し遮光をするなどの対策はしましょう。

 

最後にすごく大事なのが、10本発芽して、10本全て順調に大きくなることはほぼありません!いくら管理を気を付けていてもそれが現実です…枯らすことに慣れろとは言いませんが、全く同じ管理、同じ置き場でも苗によってはやはり枯れてしまうので、それは仕方ないこと(自然界だともっと高確率で沙汰されているはず)と理解してください。ただし当然ですが枯れない努力はしましょうね!(お前が言うなですが)。 

おわりに

今回の種蒔き記事で一旦、私のブログで発根管理から受粉して、種を取って、種を蒔くところまで一通り記事に出来ました。

 

 

発根管理の締めでも話したのですが、私は決して現地株嫌悪派ではないです。現に我が家にはたくさんの現地球があります。でもだからといって無限に現地にはあって、いつまでも毎年無限に日本に入ってくるとも当然思っていません。

 

だからこそ株を所有している人の責任とまで大げさには言いませんが、ちゃんと育てて、種を取って、国内の実生株でもいけるじゃんという株を作り上げること。それをどんどん出来ればもっともっと塊根植物が身近で手を出しやすいものになればいいなと思います。

 

ただ実は実生株の形のいいものは人気で現地球よりも値段が高い、もしくは同等のものも少なくはありません。それは圧倒的に数が出ないことが理由かと思います。自分で蒔いた株って愛着が沸いてしまうので形がいいものはなかなか手放したくないんですよね…でもこうしてノウハウを広く知ってもらう普及活動をすることでもっと種を蒔いてみようと思う人が増えて、結果多くの株が出回ればすごくハッピーです。

 

ということで簡単にカッコいい株を作ることは難しいですが、みなさんまずは種を蒔いてみましょう。長い時間はかかりますが、将来カッコいい株がきっと出来るはずです!

パキポディウム・グラキリスの発根管理について

今回は発根管理のお話。思えば園芸を趣味としてから割とすぐに海外からベアルートの輸入に手を出しました。私は実はおもちゃの収集も趣味でありまして、海外から物を買うという行為自体は結構昔からやっていたので、植物の輸入にも抵抗無く入ることが出来たのかもしれません。なので何も知らないズブな素人の時から発根管理とは付き合ってますが、未だにこれ!といった管理方法が確立出来ていません。ですが今まできちんと整理したことがなかったので、ここらで一回まとめておこうと自分の備忘録としてこの投稿を書いています。

 

発根管理の中でも今回は恐らく一番多くの方が検索しているであろうパキポディウムグラキリスの発根管理についてまとめます。ちなみに品種によって発根管理の方法も変わりますが、同属であれば大きく変えなくとも同じ方法で管理して大丈夫かともいます。

 

 はじめにご了承いただきたいこと

はじめにお断りしておきますが、発根管理は正解がありません。なので同じように管理して枯れた、腐ったのクレームはご遠慮下さい。あくまで少しのエッセンスとして参考にする程度でお願いします。また山採り株に対して嫌悪感を持ってる方、未発根株には興味がない方にも時間の無駄かと思いますので、飛ばしてくださいませ。現地球が山のように輸入されている現状に対して思うことはもちろんありますが、それはまた別の話です。

 

 興味がある方はかなりのボリュームですが、このままどうぞ!(1万5千字超え!)そんなに文字読めないよ!という方は、こちらの動画内で概ね同じような内容を話しています。

 


【塊根植物/多肉植物】#12 - 梅雨も終わったのでパキポディウム・グラキリスを発根させる心意気を見せる回 〜前編〜【発根管理】


【塊根植物/多肉植物】#15 - 梅雨も終わったのでパキポディウム・グラキリスを発根させる心意気を見せる回 〜後編〜【発根管理】

未発根株を入手する

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まずは株を入手しなければ何もはじまりません。

グラキリスをどこから購入するべきか

恐らく最初の壁として、ハードルが高いのはここかなと思います。この数年の塊根植物ブームで思いもよらぬところでコーデックスを見ることも増えてきましたが、さすがにHCに未発根のグラキリスが転がっているのを見たことはありません。なので未発根株を買う際は専門店もしくはネットショップが中心になるかと思います。

 

未発根株の入手方法

塊根植物専門店などの実店舗

・サボテン園などで稀に入荷

・ネットショップ

・インスタ販売、ライブオークション

ヤフオク、メルカリなどのフリマサイト

一番は言うまでもなく直接手に取って購入することです。数年前には考えられなかったことですが、ここ数年は塊根植物専門店も増えており、直接手に取れる機会も増えました。ここでは特に店舗の名前は紹介しませんが、大きな都市なら1店舗くらいはある印象です。検索してみてください。

 

実店舗が増えてきたといってもまだまだ都市部以外では直接見て購入できる機会は少ないです。そうすると必然的にネットやSNSで購入するしかない方も多いと思います。

近頃はグラキリス仕入れて販売している方もとても多くなりました。インスタを開けば常にどこかのアカウントでインスタ販売やライブオークションなんかが開催されています。が、実は海外から直接自身で輸入しているアカウントはさほど多くありません。インスタで販売している方の大半は輸入業者に卸してもらって仕入れたものを販売しているだけのケースがほとんど。元を辿っていくと恐らくある程度同じバイヤーに辿り着くのではと思います。

とはいえ、私たち趣味家がいきなり卸業者に行って「売ってくださーい」とお願いしても相手にされないので、直接、店舗で買えないとなるとこうした販売業者を頼るしかありません。現物は見れませんがその業者が信頼できるのか見極めて購入することは必要です。 

値段は適正か。

→ 極端に高い、極端に安いのは要注意

アカウントに信用はあるか。

→ フォロワーが多いからといって更新頻度や投稿数に比例していない場合は要注意

写真の掲載数が多いか。

→ 掲載数が少ないという事が何かを隠そうとしているかもしれません

 ・購入後の相談には返信してくれそうか。

→ とは言っても他で購入した株の相談は避けましょう

あくまで私が考える目安ですが、大きく外れてもいないかなと思います。

 

そして個人的に一番避けたいのはヤフオクやフリマアプリでの購入。ヤフオクはまだいいとして、メルカリはじめとするフリマアプリでの購入は本当にオススメしません。たぶん発根させられなかったんだなという株を新着株として売っているのを今まで何度も見たことがあります。そういう株でも、売れちゃっているのがすごく悲しいですが。中にはいい株を出している方もいますが、そうした出品者の方が稀な印象です。

しっかりと株の良し悪しを見極める目を持っているのであればいいかと思いますが、少なくともこれからはじめるぞという段階でのフリマアプリでの購入はオススメしません。

ベアルートを買う時の注意点

では購入する時はどういうところに注意すればいいか。これも正解は無いですし、私も発根までいけると思って買った株が腐っていたなんてことも当然あったので参考程度にしてください。

 

① 根がどれくらい残っているか。残った根に生気はあるか。

 

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こちらは主根がしっかり残っており、且つ根もシワシワではなく張りがあって写真越しにも生きてそうな印象です。長い分には切ればいいので、なるべく残っているものを選ぶようにしています。

 

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一方こちらは根がほとんど残っていません(そもそも穴空いてるじゃんというのは置いておいてください)。次の根の処理の項目で説明しますが、これでは根の処理をして切り詰められる部分が残っておらず=塊根本体まで切り戻すことになると思います。そうなると再度、リセットする時はどんどん更に塊根本体を掘りえぐっていく形になりますし、腐りやすく、発根管理も難しくなります。

 

② 塊根本体に気になるへこみ、皺などはないか。色はどうか

 

もし店舗で直接手に取れるときは軽く触ってみてください。鮮度はあるが、ただ根が無くてへこんでいるだけの株は弾力があり、押してもあまり指が沈みません。一方で傷みが入っている株はグニュッと嫌な感触。

ただし購入前の株をあまり押したり触るのはもちろんやめましょう。それがきっかけで傷みが入る可能性もあります。必ず店主さんに触っていいか聞いてから、優しく扱いましょう。本当にやばそうな株であれば、そんなグニグニ押さなくとも、わかると思います。

 

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これはへこみとともに、嫌な皺が入っています。案の定、腐っていました。

 

③ 見かけの割に軽すぎる株は注意

 

これも触れることが前提ですが、持った時に「あれ?思ったより軽いな」という株は避けた方がいいかもしれません。これはグラキリスに限らず、パキプスの抜苗なんかだともっと顕著に現れます。

 

まずはこれくらいを押さえて購入時は気を付ければいいかなと思います。あとは数を触ると何となく嫌な予感がする…ってわかってきます。最終的にはこういう勘に近いところで判断して、直接手に持って選んだ株はほぼ発根失敗することは無くなりましたが、ネットで買った株は今でも届いてみたらやばかったということはたくさんあります。

そう考えると何より一番にすべきことは信頼できる販売元を見つけることかもしれません。

もし買ったグラキリスが傷んでいたらどうすべきか

購入した株が根を切ってみたら腐っていた、植え込んだらすぐに腐ったなどもあると思います。

 

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こういう場合はすぐに販売元に相談してみましょう。

 

ただし、遅くても到着して1週間以内かなと思います。植え込んでしまうと正直、どの時点で傷みが入ったのかわかりません。また塊根植物は少し菌が入り、1日でもう取り返しのつかないことになることもあります。

 

なのでまずは到着時点でよく株を観察してチェックする。その時点で腐っていた、傷みがあった場合は当然、何かしらの対応はしてくれると思います。その時に小さい傷だからいいやと思っていると、その小さい傷から菌が入って、ダメになることもよくあります。小さいことでも何か「ん?」と思うことがあれば相談してみましょう。私個人の意見としては小さい傷だとしても、販売時に店舗側は言っておくべきだと思います。

そして植え込んでからすぐに異常を感じた場合は取り返しのつかないことになる前に抜いて確認、相談しましょう。ただし抜いていいのか判断が出来ない場合は、抜く前に「こういう状態だがどう思うか」という相談でもいいと思います。植え込んで腐ったからいきなり「腐った植物売りやがって!」と一方的にクレーム入れるのはやめましょう。本来は何十年も現地で育ってきた植物を根を切って、いきなり気候も全く違う国で栽培しようとしています。何度も言いますが、思った以上の速度で傷みが入り、ダメになってしまうこともよくあります。安くない植物です。熱が上がってしまうのは仕方ないですが、落ち着いて相談をしてみましょう。

 

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植え込み用土の話

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ここからやっと発根管理の話です。

みなさんは未発根株の用土は普段植え込んでる培養土と使い分けたりしていますか?私は現状、全く使い分けをしていません。いつも植える用土と同じ用土に未発根株も植え込んでいます。理由としては発根管理用の土を使ってしまうと、発根後、早い段階での植え替えが必要となります。出来れば発根しても1年間くらいはそのまま様子を見たいところ。それならば発根してもそのまま管理出来るように普段使ってる土に植えた方がいいじゃん的な思考です。ただそれも発根したという前提のこと。発根をまずさせることが出来なければ何の意味もありません。

 
ということで今回はまずは土についてしっかり考えてみました。

 園芸用土の基本的な知識(保水性・排水性・通気性)

まず用土についてのおさらい。基本的な知識なので知っているよ!という方は飛ばしてください。


用土を語る上でよく聞くワードに「保水性」「排水性」「通気性」という言葉があります。これって当たり前に目にしてますが、それぞれどういうメリット・デメリットかきちんと理解していますか?私は最初の頃は全く理解していませんでした。おさらいするとざっくり説明して以下の通りです。


保水性 … 言葉の通り水もち、水を保つ力。保水性が高過ぎる用土では常に鉢内は湿った状態で空気が不足する。その結果、根は窒息状態となり根腐れなどにつながる。

 

【保水性の高い用土一例】

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排水性 … 水はけ。排水性が高過ぎる用土では常に鉢内は乾いた状態で根が水分の吸収が出来ずに十分な成長が出来ない。

 

【排水性の高い用土一例】

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通気性 … 鉢内に酸素を取り込む力。通気性が高い用土では用土の隙間から根が十分な酸素を取り込むことが出来、成長促進につながる。


植物の根を成長させるには水と空気が必要不可欠です。たぶんみなさん、ここまでは植物を栽培しているとなんとなくわかりますよね。でもどこか引っかかりませんでしたか?私は植物を始めた頃、すごく引っかかりました。私の疑問ポイントは「保水性と排水性を持った土がいいってよく聞くけど、それって真逆の性質じゃん!どういうこと?」「排水性と通気性って同じじゃないの!?」という2点でした。でもよくよく考えるとそれも簡単な事でした。


・保水性と排水性の関係について


例えば黒土は保水性は抜群で水をあげるとジットリとした土になりますが、水を持ちすぎて、鉢内で空気不足になります。逆に軽石のみだと排水性は抜群ですぐに水は抜けますが、鉢内が乾燥し過ぎて根は十分に水を吸収出来ません。どちらも保水性、排水性それぞれで見ればとても優れていますが、植物にとってはあまりよくない環境であることはわかりますよね?そこでその二つの土を混ぜると黒土の保水性と軽石の排水性が合わさって、適度に水も持ちながらも、適度に水も抜ける保水性と排水性を持ち合わせた土が出来ます。それが保水性と排水性のあるいい土ということで、こうした調整をする為に色々な土を混ぜて配合しています。じゃあ混ぜたら保水性と排水性を持った土が出来るのはわかるけど、赤玉土単体で保水性と排水性を持っているってどういうこと!?という疑問が出ませんでしたか?それは赤玉土自体は適度に保水しますが、粒と粒の間に隙間が生まれることで、その隙間を通って水や空気が抜けます。それが保水性、排水性を持った土と言われる理由です。なので経年により赤玉土の粒が潰れて微塵になった場合は排水性の機能が低下し、保水性が高いだけの土になるので定期的な植え替えや、土の再利用は注意が必要です。

 

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上記は同じ分量の異なる用土に同じ量の水を潅水したものです。左から黒土単体、軽石単体、黒土と軽石を1:1で混ぜた土。全てに200mlの水を潅水しました。水がコップに溜まっている量が多いほど排水性がよく、少ないほど保水性がいい。当然ながらコップの水の量は黒土<配合土<軽石でした。


・排水性と通気性


排水性=水はけ、通気性=空気の通りやすさです。植物は根から水だけでなく酸素も取り入れています。保水性が高く、排水性が低い用土だと土の中に水が溜まってしまい、空気が通りません。その為、根が酸素を取り入れられず、窒息状態になり根腐れを起こします。

発根管理に適したPHについて

また用土の話をする上で欠かせないのはPHの話です。私も最近まではPH値を気にすることはなかったのですが、園芸においてあまり重要視されてないのは日本くらいで世界の園芸家達にとってはPHを調整して用土を作り、栽培するのは当たり前であって、気にしないことが信じられないと聞きました。恐らくは日本では用土は買うのが普通で、PHなんて気にしなくても栽培出来ないほどの酸性やアルカリ性に土が傾いていることはないからではないでしょうか。一方、海外では土は買うものではなく、取ってきてその土で栽培するというのが当たり前に行われているようです。となるときちんと性質を確認しなければすぐに植物が枯れてしまうリスクもあり、調整することは当然とされてきたのではないかと思います。


では塊根に適したPHとは?海外のWikipediaに土に関する表記があったので掲載します。

 

Pachypodium have a pH range from strictly acid soils with a pH Level of 3.5 to 5 to neutral to Alkaline soils at a pH level of 7 to 8. Species growing on gneiss, granite, and quartzite adapt to acidic soils. Species preferring a pH level of 3.5 to 5 are Pachypodium brevicaule, P. cactipes, P. densiflorum, P. eburneum, and P. rosulatum. The species growing on calcareous, limestone, for instance, adapt to a basic substrate. Species growing in acid to almost basic soil that have a pH level between 4.5 to 7 are P. lamerei and P. rutenbergainum. P. meridionale grows in neutral soils. And, some species tolerate both acidic and basic soil conditions. P. sofiense can be found in either soil condition. (For species that grow in only one type of soil pH condition maintaining that "simulacrum" of acidity or alkalinity is crucial to success in cultivation.)

 

こちらを読む限りは品種によっての違いはありますが、ほとんどのパキポはPH3.5〜5の酸性の用土を好むようです。ただ色々と情報を探していると国内では弱酸性〜中性のPH6〜7が適していると書かれているものが大半で酸性が適しているという情報はありませんでした。それが日本での栽培に適したのが弱酸性なのか、そこまでの情報は拾えず…用土を酸性にするなら鹿沼土ピートモスなどを配合しましょう。

パキポディウムに適した用土を考える

ここまでが用土についてのおさらい。ここからはいよいよ発根に適した用土を考えます。


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保水性、排水性、通気性については前述通りですが、発根管理用土はどの性能にフォーカスを当てるかです。では発根に必要な要素はなんでしょう?温度、風、水、湿度、色々とあるかと思いますが、パキポディウムについて、これらをまとめている情報は見付かりませんでした。というよりも色々な書籍も読んだりしましたが、多肉植物の用土に関する情報が少な過ぎます。ほぼどの書籍もサイトも書いている内容は重複していて、情報は無いに等しいです。こんなブームになる前から育ててる人は確実にいるかと思うのですが…なので一旦、他の植物から考えることにしました。

 

他の植物から調べるにあたってバラなんかはあまりにも違うなーと思い、同じキョウチクトウ科(とはいっても顔も知らない遠い親戚レベル)のプルメリアの挿木について調べます。こちらはまだ情報があり、プルメリアの挿木で大切なのは以下の点のようです。

・切り口を生きている組織まで切り詰める

・切った後はよく乾かす

・ルートンなどの薬剤を使って発根促進する

・保水性と排水性の高い用土に植え付ける

・水やりは乾いたらすぐ。水切れは禁物

・最低気温が20度以上の5月以降がよい

・明るい風通しの良い日陰で管理する

…など。調べながら「あれ?これって今までパキポの発根管理でやってきたことと同じじゃん」と。この方法でパキポに関しては発根せずに枯らしたことがないのであながち発根管理はどの植物でも大きく変わらないのかもしれません。


これらを総合して発根管理に適した用土は以下のようなものではないかと一旦、仮定してみます。

・保水性と排水性のバランスがとれた用土

・PH値は酸性〜弱酸性

・無肥料

以上を踏まえて配合を考えてみました。

30% 赤玉土 保水性と排水性

15% 鹿沼土 用土を酸性に

10% 軽石  排水性と通気性、根の分岐促進

30% 川砂  排水性と通気性

15% バーミキュライト 保水性

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肥料は発根管理用なので入れません。自分で買い揃えて混ぜてもよかったのですが、今回は以前も紹介したカインズのオーダーメイド用土で注文しました。納期は8日間でしたが、注文から4日で届きました。

 

ritoman.hatenablog.com

 

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細かくて水捌け悪そうですが、川砂が多いので見た目よりは水は抜けます。ただ、川砂を15%にして、赤玉35%、鹿沼20%、軽石15%にしてもよかったかも。

 

PHはどうでしょうか。買ったけどあまり使ってなかったPH計があったなと引っ張り出してきて値を計測してみます。

 

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電池不要で濡らした土にズボッと挿すだけ。計測値が結構ブレるとのことですが、そこまで細かい数値を求めるわけではないので十分です。

 

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PH値は5.6です。弱酸性でちょうどよいですね。

 

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グラキリス 発根管理について

用土も準備が出来たので、いよいよ最後は株の処理をしてから植え込み管理開始です。

未発根株の根を処理する

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 ベアルート株の見極めは前述した通りなのでここでは省略します。今回はちょうど最近入手した新鮮なベアルート株が手元にあるのでこちらの発根管理をしつつ、管理方法を紹介したいと思います。

 

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日本に到着した株はいくら新鮮がよくても大抵は根の切り口は枯れてカサカサになったりしています(あとは現地で薬剤を塗布されていることも)。本当に新鮮な株であればこのまま植えても問題なく発根するのですが、時間がかかるので、火で炙って消毒したカッターなどを使って根が出やすくなるお手伝いとして根を切り詰めます。

腐ったり、既に枯れてる部分は刃を入れた時にグニっと根がつぶれて切りにくいですが、生きている部分はさくっと刃が入るので、慣れてきたら切り口見る前でも刃を入れた時点でなんとなくわかります。

 

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だいぶ新鮮な組織が見えてきましたが、半分は枯れている状態。もう少しだけ切りましょう。

 

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 塊根内の水が溢れてきて見るからに新鮮です。この状態であれば言うまでも無し!

 

ただし、場合によっては切れど切れど、新鮮な組織が出てこない場合もあります。本来は綺麗な根の部分まで切りたいのですが、これ以上切ると塊根本体まで達してしまうという場合もあると思います。その場合は私はある程度、綺麗な組織が見えているのであればそこで止めて、殺菌、植え込み処理をしてしまいます。塊根本体まで切り詰めるとかなり発根率が下がってしまう気がします。とはいえ全体が真っ黒な状態だとそのまま発根する確率はかなり低いので、株によっては覚悟して塊根本体まで切り詰めることもあります。

 

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ただここまで切ると発根管理は難航します。そしてここまで切ってもまだ黒いままだと塊根部まで傷みが進んでいるので、購入したばかりの株なのであれば販売店に相談したほうがいいかなと思います。ただし、土に植え込む前に相談しましょう。発根管理を開始してしまうと、いつの時点で傷みが入ったのかわからないので、補償してもらうのはなかなか難しいと思います。だからこそベアルート株は購入後は早めに処置して、株に問題がないか確認しましょう。

グラキリスを植え込む前の準備をする

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今回使う薬剤:オキシベロンベニカXファインスプレールートン

 

新鮮なところまで根を切り詰めたら、次は薬剤を使用して発根促進処理をします。使うのはこちらの薬剤など。薬剤については次の項目で記載しているので、そちらを参考下さい。

 

根を切り詰めた後はオキシベロンの40倍希釈水に大体12時間ほど浸け置きます。あまり長いと成長ホルモンの過剰摂取になり、発根阻害するそうなので多ければいいというものではないので気を付けてください。置き場は直射日光と雨の当たらない場所で。屋内でいいと思います。

 

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12時間後、希釈水から上げると、ベニカXファインスプレーを2,3プッシュし、殺菌しておきます。昨年から殺菌はこれだけですが、今のところ腐ったとかありません。そのままベニカ乾くまで風通しのいい場所に置いておきます。

 

 

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ベニカを散布して十分乾かしてから最後にルートンを薄く塗ります。ポイントは切り口だけで無く、根が出そうであろう根元全体に薄く塗ること。切り口から発根することより、他の場所から発根してくる時の方が多いです。オキシベロンとルートンの二重塗布はどうなんだと思いますが、すぐ水やりするのでルートンはさほど意味ないのかも。


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あとは植え込むだけ。鉢は通気性のいいスリット鉢をいつも使用します。鉢底に軽石多めで更に通気性を高めて植え込みます。植え込み時の写真が無く、申し訳ありませんが1/3が軽石で少し多めです。あと大きめの鉢に多めの用土で植えることは、発根管理においては全く意味がないので、避けましょう。陶器鉢でも発根管理出来ますが、湿度や温度の調整が難しいのであまり最初からはオススメしません。発根管理に慣れてきて、自分の中でなんとなくコツが掴めているのであればいいと思います。

表土の富士砂は発根管理には不要ですが、スリット鉢は柔らかいので株がズレたりする為、私は株の固定も兼ねて硬い富士砂を敷いています。でも紐で固定するなどの方が確実かと思います。私は不器用なのでいつも紐が上手くかけられないので、紐使った固定はあまりしません。そもそも紐で固定しないと抜けちゃうくらい動かすことの方が問題。ほとんど私は動かなさいので、固定無しでも問題ありません。

あと最近は株を固定するためにスタイロフォームを使ったりするみたいですが、私は使ったことがありません。ちゃんと意味を考えて使うのであればいいと思いますが、ただなんとなくみんなやっているからと意味を考えずに使うのであれば、資材代の無駄なので不要だと思います。個人的にはね。

発根管理に使いたいオススメの薬剤

植え込む前の準備で薬剤を使いましたがグラキリスの発根管理は20株を超える数を扱ってきましたが、私もこの処理は正直言うとどの程度効果があるのかわかっていません。根の切り詰め作業と同じで新鮮な株ならこの工程飛ばしてもすぐに発根しますし、発根困難な株はいくら薬剤を使ったとしてもすぐに発根するとも限りません。

なので「使っておけば安心できる」程度に考えてもらっていいかと思いますが、私は少しでも発根の確立を上げたいのでほぼ毎回使用します。

 

発根促進の薬剤はいくつかありますが、やはり一番オススメ出来るのはオキシベロンです。

 

 

オキシベロンは植物ホルモンのオーキシンの一種のインドール酪酸の製剤です。オーキシンは成長ホルモンのひとつでカルス形成と根原基の分化の促進をします。植物ホルモンについてはここで書き出すとキリがない&私も付け焼刃の知識なので、興味があれば検索してみてください。詳しいサイトや論文がいくらでも出てきます。ここではオーキシンというホルモンが根を作るのを促進するんだな程度の知識で大丈夫です。

 

 

 

一方、聞き覚えはオキシベロンよりもあるかと思われるルートンもオーキシンの一種。だけどこちらはナフタレン酢酸といって合成オーキシンです。ただしこちらも植物ホルモンには違いありません。こちらは粉で使いやすい。

この二つの違いに関してはオキシベロンの方が効果が高いとは言われているようですがあまり違いはわかりません。まずは液体か粉末かだけで状況に合わせた使い分けでいいのではないでしょうか。

 

あとはメネデールやラピッドスタートなどの薬剤もありますが、あちらはオキシベロン・ルートンのホルモン剤とは違い活性剤です。なので発根管理で考えるとオキシベロン・ルートンなどのホルモン剤をまずは使うことをオススメします。

発根管理に適した環境は?(温度・湿度・日光)

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植え込んだ後の置き場は5月以降であれば外でも問題ありませんが雨に濡れる場所はNGです。株が濡れてびしょびしょの状態が続くと根が無い未発根株はあっという間に腐ってしまいます。正確には塊根自体はびしょびしょになってもすぐに乾きますが、土がずっと意図せず濡れている状態は良くありません。後述しますが、この意図せずというところがポイントです。

直射も出来るだけ避けた方がいいので風通しの良い半日陰の場所がいいです。我が家では最低気温が15℃を下回っていればハウス内、最低気温がそれ以上だと雨に濡れない屋根のある置き場のあまり陽が当たらない場所です。真夏だと40%くらい遮光している場所での管理から始めていく方がいいと思います。逆にまだそこまで暑くない時期は遮光下だと鉢内の温度があまり上がらないので、遮光していない場所で管理することもあります。直射下でも風があれば芋が煮えちゃうことは無いと思います(少なくとも今まで経験ない)。逆にハウス内とかだと風の通りが無くて高温になると痛みの原因なので気を付けてください。簡易ビニールハウスなんかは春でも日中かなり温度が上がるので注意。高すぎる温度も発根阻害します。それなら屋内の窓際とかに置いておく方がいいともいます。

個人的に発根管理にベストの時期は梅雨の湿度が高い6月くらい。発根には水も必要だし、湿度も必要です。あまりカラカラな時期だと発根にも時間がかかります。 

逆に秋以降に発根管理するのはあまりオススメしません。これまで我が家でも秋以降の寒くなり始める時期に発根管理をしたことはありますが、ほぼあまりいい成績ではありません。ただもちろんガラス温室など使えば発根管理は年間通して可能です。が、やはりガラス温室だと水分や湿度の調整が難しいので、私はもう断念することにします。

植え込み後の管理について 

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植え込み後は植え込み直後にまず潅水をたっぷりとして微塵を抜きます。微塵があるままだと鉢内が常に湿度が高すぎる状態であまりよくありません。その後の潅水は乾いたらたっぷりと。ただ乾ききるまで1週間もかかるような風通しの悪い場所に置くのは避けた方がいいと思います。大体、発根管理適期でたっぷり潅水しても2日くらいで表面は乾いているくらいの風通しのいい場所での管理がいいと思います。もし乾くのにそれ以上かかるのであれば置き場変えるか、水やりの量を減らします。ある程度、きちんと意識して鉢内がどんな状態かコントロールすることが必要です、なので意図せず雨に濡れてビショビショになることは避けてください。あとは水やりと乾燥を繰り返すことで発根します。腰水などは不要です。

霧吹きも個人的には不要。グラキリスの発根管理で霧吹きやったことがないです。ただし湿度が維持できない時は湿度を上げる意味で霧吹きするのはアリです。湿度は最低50%。温度は25℃以上を保つようにイメージしましょう。

しばらくすると順調なら芽吹き始めると思いますが、まだまだ油断はできません。芽吹いても枝先でずっとウズウズしていてなかなか葉が展開しない時はまだ発根していない可能性が高いです。

 

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グラキリス含め塊根植物は根が無くとも花まで咲かせます。

発根すれば「あれ?」と明らかに塊根が膨らんでくると思います。また葉の展開の勢いが一気に進みます。その見極めも慣れないうちは大変ですが、日々観察していると、良い成長の気付きも、悪い方の気付きもどちらも何かしらの変化があるので、観察は大事です。

 

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こうした透明のプラ鉢に植えるのもオススメ。この場合は鉢内の温度が上がりにくいので上からさらに黒プラ鉢を被せて管理します。

その他の管理方法について(水耕など)

 最後に今回紹介したのは土に植える方法でしたが、その他の発根管理について。と言っても他の方法としては水耕発根管理くらいです。ただしこちらに関しては私は一切成功したことがありません。

個人的には植物日誌さんのブログなんかは参考になると思います。

 

最初から水耕で管理する方もいるみたいなんですが、私は信じられません。私の中で水耕は土耕でどうすることも出来ない株の最後の手段。

 

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最後の手段でも成功したことは無いんですけどね。水耕で出る根も土耕の根とは異なるので、土に切り替えるときも難しいと思います。最後の選択肢としてはアリかと思います程度でお伝えしておきます。 

  

以上が私の管理方法でした。

 

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おわりに

…最後に改めて。ここまで書いておいてこういう身も蓋もないことを言いますが、結局のところまずは株の鮮度というのは間違いありません。状態の良い株なら何も下処理もせず、陶器鉢に植えてもすぐに動き出します。逆に長らく抜き苗のまま放置されたり、海外で適当に採取されてダメージが残っている株はどうやっても発根しません。ないので、まずは未発根株の購入は信頼出来るところから買ってください。そして根気強く、折れない心も必要です。全く気候が違う場所からやってくる植物が簡単にその地の気候に慣れるのは想像以上に難しいです。今回投稿した方法で100%発根する保証はもちろんありませんし、株の状態によっては抜いて確認したり、水耕に切り替えたり、ちゃんと目で確認しながら管理する必要があります。枯らしたり、腐らせたりすることもあると思いますが、勉強代としてじゃあ何が原因だったのかをしっかり考えて改善していくしかないですね。

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繰り返しですが、あくまで!私はこんな感じで私は発根管理していますの紹介でした。ちょっとだけ参考程度にお考え下さい。かなりのボリュームになってしまいましたが、最後まで読んでいただいた方はありがとうございました。

 

発根管理は悲しい想いをすることも多いですが、発根して葉が出た時の喜びはたまりません。現地の自然破壊などを考慮すると、これからどんどんみんなも輸入株の発根管理をしようぜ!とは言えませんが、長い年月をかけて育ってきた株達。どうせ、日本にもう既に根無しで入って来たのであれば、せめて大事に育てて一生付き合っていきたいですね。

3Dプリンターで植木鉢を作るということ。

 

実際にお会いしたことは無いのですが、一緒にclubhouseをやったり(そういえばclubhouseって息しているんですかね・・・?)、SNS上でお付き合いのある、ゆるぷさんという方が昨年から3Dプリンターで鉢の制作をされています。

私もずっと気になっていて、いつか使いたいなぁと思いながらも最近はこの鉢自体がだいぶ認知もされてきて、1日持たずにSoldとかでなかなか手にする機会がありませんでした。が、ひょんなことから我が家にやってきました。

 

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うーん。素晴らしい。

 

植物を栽培している人が作ったこだわり

通気性のよさそうな鉢底スリット

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鉢底のスリットは大きめで通気性も良さそう。我が家で使用している用土だとすり抜けそうなので鉢底石は必要です。でも個人的にはこれくらいスリットで通気性が高い方が蒸れる心配もなくて安心して使えます。またきちんと空気が通るという事は根の成長も旺盛だということ。根張りもよく栽培出来そうです。

 

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個人的に感動したのが鉢底の傾斜。少し底上げされていて傾斜がついているのがわかりますか?この傾斜があることによって水が鉢底に溜まらずにきちんと余分な水は流れてくれます。細かいところまでさすが。ちゃんと植物を育てている人が考えて設計されている鉢だなと感じます。

 

いつの間にか進化していた3Dプリンターの技術力

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鉢のふちをよく見ればわかるのですがバリなどはありません。またその他の箇所も造形不良などは一切ありません。

 

私はもちろん3Dプリンターの存在は知っていたものの、プリンターを使って造形される物は出来はまだイマイチだと思っていたので、これには驚きました。3Dプリンターで出力されたと言われなければ正直わからずに使っていたと思います。それぐらいまでいつの間にか進化していたんですねぇ。

  

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ちなみに我が家には数年前に何かのキャンペーンで当たった私自身のフィギュアや…(頭だけ送られてきたのを、大好きなストームトルーパーのフィギュアと合体させて魔改造しました。他に当選した人たちは頭だけの自分の顔をどうしたのでしょうか…3Dプリンター出始めの頃なのであまり似ていませんし、実物見ると出来も悪いです)

 

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いつかのGreenSnapのコンテストの景品のグラキリスのフィギュアなどもあります。

 

そう考えると3Dプリンターの作品には比較的早くから触れています。これらに比べると今回の鉢は質感といい、造形といい比べ物にならないくらいちゃんと製品として完成しているなという感じです。

 

 また3Dプリンターの性質上、積層痕と呼ばれる線(3Dプリンターって樹脂を積み重ねて形を形成しているので、原理上避けることが出来ない)が発生してしまいます。

 

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ただこの鉢に関しては、それも質感の味となっていて全く気になりません。むしろこれがツルツルだったらもっと安いプラ鉢感が出てしまうのではないかなと思います。そこまで考えているのであればすごい。

 

 自由でカスタマイズ性の高さ

f:id:rito-man:20210419092257j:plain今回紹介する鉢は90mmの3号サイズですが、3Dプリンターならではの利点としてデザイン、大きさのカスタマイズ性の高さが挙げられます。

 

園芸をやっているともう少し鉢の径が大きければいいのに…もう少し高さが低ければいいのに…と感じた経験はみなさんあるかと思います。ただプラ鉢のような量産品だとオーダーすることも難しいですし(出来なくはないですが数千個から…)、陶器鉢だとオーダーって時間もお金もかかります(でもオーダーして作ってもらうことには私は十分その価値はあるとは思いますが、一旦そこは置いておいて)。

 

ただこの3Dプリンター鉢だとデザインも好きなように作れ、大きさもミリ単位で変えられますし、しかもそれが1個単位で作れます。正直、設計するのがどれくらい大変とかはわからないのでその部分はここではすっ飛ばしていますが、自分の頭の中で思い描いた鉢が形になるって素晴らしいですよね。最先端だなぁと思います。

 

植木鉢としてはどうなのか

と、ここまでいいこと尽くしで絶賛してきましたが、飾っているだけならいいですが、これはあくまでも植木鉢です。植物を植えてなんぼのもの。ということで我が家の植物を植え込みました。どの植物を植えようか相当悩みましたが、今回はこちらを植えました。

 

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春以降直射、雨晒しで管理予定の植物を選びました。ここからこの鉢でどんな成長をしてくれるかはまだまだ未知数です。

 

植木鉢としてはまだ不安な耐久性

やはり気になるのは耐久性です。ゆるぷさんにお伺いしたところ使われている素材は「PLA樹脂」という植物由来のプラスチック素材とのこと。3Dプリンターの素材としては一般的なようです。

 

 さらに調べてみるとPLA樹脂の特徴として「熱に弱い」「硬くて壊れやすい」とのこと。「硬くて壊れやすい」は衝撃が加わると一気にバリンと割れてしまうそうです。が、そもそも植物を植えているものなので、そういう状況になることは考えられにくいので管理さえ気を付ければ問題は無いとして、気になるのは「熱に弱い」ことです。

これから気温も上がり、直射で管理する環境において熱への耐性の低さは気になります。が、調べてみると「50℃を超えると力が加わると歪んでしまう」「60℃で熱で変形する」とのこと。

 

でも果たしてそれくらいの温度に達することがあるのかという点ですが、プラ鉢の表面温度に関しては検索すると既に調べている方がたくさんいらっしゃいます。大体情報を整理すると日中、無遮光で黒色のプラ鉢の表面温度は40℃超える程度という情報が多かったです。ただし、最近はどんどん夏の猛暑化が進んでいますし、体感ですが、瞬間的には50度くらいは超えているのではないかなと思うこともあります。たださすがに60℃はいかないかな…でも放置栽培する身としては心配な点ではあります。あ、屋内で管理するなら全く問題ないのでご心配なく。屋内で鉢の表面温度が60度超える状況ってきっと人間生活できません。

 

これらをふまえると大丈夫かなとは思いつつも、耐久性についてはまだまだ不安要素もあるので、この辺りは今年我が家で使いつつ、検証出来ればいいなと思います。

 

プラ鉢にこの値段を払えるかどうか

気になるのが値段ですが、90mmの3号サイズで3,000円程度です。プラスチックの鉢は最近たまに見る厚手のちょっとお洒落な鉢でも高くても1,000円いかない程度。私も手を出すのに躊躇していた理由の一つが値段です。陶器鉢でもこれくらいの値段で買えちゃうのでちょっと高いですよねー…

 

でも正直手にしてみると、この値段はアリだなと考えは変わりました。当たり前ですがプラ鉢のようにペコペコではないですし、値段相応の質感はあります。量産されたものではなく、ひとつのこだわって作られた製品だと考えるとこの値段は妥当です。3Dプリンター出力なんだから量産品なんじゃ…と思われる方もいるかと思いますが、このサイズの鉢ひとつ出力するのに13時間くらいかかるとのこと(サイズが少し大きくなると24時間超えることも!)。半日で1個しか作れない+失敗も多い商品は量産品とは言わないですよね…

 

これからの方向性は無限かも 

前述した通り、これまでオリジナルの鉢を作るとなると、プラ鉢なら金型を作って数千個単位のオーダーから、陶器鉢だとまずは作ってくれる作家さんを見付け、時間とお金をかけて作成と非常に大変でした。ただこの3Dプリンターの鉢が実用性があるとわかれば、大きくこの流れは変わります。例えば植物店舗のロゴ入りのオリジナルサイズ、デザインの鉢を作成するということも容易になります(何度も言いますが、デザイン設計の手間などはすっ飛ばして考えていますが)。となると需要もかなり高まってくるのではないかなと個人的には感じています。

 

SSN鉢の入手方法

ということで皆さんも欲しくなりましたよね。SSN鉢。どうすれば購入できるのかというところですが、実はいつでも購入出来るわけではありません。ゆるぷさんは本業ではないのと、1個作るのに時間がかかるので、常に販売するというのは難しいようです。また今では買えないデザインの鉢もたくさんあります。次回の販売についてはSNSやブログで情報を発信されているので、気になる方はチェックしてみてください。

 

そしてなんとベストタイミングで次回の販売が今週あります(くれぐれも言っておきますがステマではありません笑 せっかくなので販売日に間に合うように投稿したというのはありますが)。前回は半日くらいで販売終了したようなので、気になっている方は販売開始以降、お早めにどうぞ!

 

yurupu.com

個人的には数年前に人気が爆発していたAcQ鉢を思い出しました。ブログ見ている方でご存知な方はいますかね?亀の甲羅みたいなコンクリート鉢を作成されていた方です。こういう鉢です。

 

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最盛期はネットで販売開始しても数分でSoldでした。その時のことを思い出したり。そう遠くない将来、ゆるぷさんのSNN鉢が入手困難になる日も近いのかもしれません…

 

ブログと同時公開でYoutubeにも動画をupしましたので合わせてご覧ください。少しは質感などわかるかなと思います。

 

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うーん。素晴らしい。

 

いつかりとまんコラボモデルも期待しております…!

パキポディウム・グラキリスの受粉作業について

 

パキポディウムグラキリスの種を我が家で取るということ

今年もパキポディウムの開花の季節が始まりました。

我が家でも春の目覚めと共にいくつものグラキリスの花が開花しています。

 

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花が咲いたとなるとやはり取りたいですよね・・・?種。

近頃は実生ブームもあり輸入種子ですらとんでもない値段になってきて手が出ません。毎年品種関わらず一定数パキポディウムの種蒔きはしていたのですが、今年は種を確保できていません。ということで我が家で採りましょう種を。という本日の内容。

 

最初にお伝えしておきますが私の受粉レベルは0です。昨年までは数年前に一度種が取れたきり全く成功しておりません。成功しなさ過ぎて近年は花が咲いても受粉作業すらしていませんでした。ところが今年はどうにも輸入種子すら購入出来ず、それならなんとか我が家で種を取ろうと。きちんと色々と考察して受粉作業を行った結果、それなりに成功しそうな感じなので備忘録として、今回は紹介したいと思います。

 

なので受粉が下手な人のたわごと程度の情報として参考にしてください。種取りが得意な人はたくさんいらっしゃいますよー。

 

パキポディウムグラキリスの受粉を試す

必要な道具

 

何を使って受粉するかというのは一番重要なポイントです。筆や釣り糸、爪楊枝や猫の髭まで色々な物を使ってみなさん受粉をされていますが、私が色々と試してみて辿り着いた道具はこちらです。

 

 

 これなんだという感じですよね。どうやら3Dプリンターのノズルを掃除する工具だそうです。なんとなくAmazonで使えそうな工具が無いか探していたら見つけました。そんなに高いものではないのでダメ元で購入して試してみたところこれがばっちり使えている感じです。

 

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細さ違いで短いのから長いのまで10本入り。短い方が針先が細いんですが、短すぎると作業がしにくいので一番長いのを使っています。それでもかなり細い針先です。

 

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細くてしなりもあるので使いやすい。ただ針先が鋭利なので少しやすりなんかで丸くしてもいいのかなと思いましたが、そのまま使っていて、今のところ問題ありません。でも危ないので保管は気を付けてくださいね。余裕で刺さります。

 

あと綿棒も用意しておきましょう。リンク貼っていますがなんでもよいです。100均で買ってきてください。

 

 
実際に受粉をしてみる

 では実際に受粉をしていきましょう。まずは花粉と雌蕊の場所を把握します。

 

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花びらを毟って葯を露出しました。この三角形の葯の内側に花粉がついており、葯に守られている形で雌蕊があります。更に葯を解体してみます。

 

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古い花を解体したので実際に花粉がついていたりしないのですが、なんとなく花の構造はわかる写真かなと思います。実際に受粉する時はここまで解体しての受粉は出来ないので、葯の隙間から針を入れて花粉を掻き出す→雌蕊に花粉を付けるという流れです。この辺かなとイメージして受粉作業を行います。

 

では実際に作業をしていきます。

 

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まずは受粉作業をしやすくする為に花びらを除去します。縦に咲いて毟る方法が一般的なようですが、それだと蜜が多く出て上手く作業が出来ないことが多かったので、私は輪切りにします。大体、葯の手前くらいまで。花びらを取ることが目的なのでこの辺りは各自にお任せします。花を楽しみたいという方は花びらついたままでもいいですが、圧倒的に作業はしにくいです。

 

この切り方だと蜜が少ないとは言いながらも蜜は出てくるのでここで綿棒の登場です。

 

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分泌される蜜は受粉作業の際は邪魔でしかないので、綿棒で蜜を取っておきます。ティッシュとかなんでもいいですが、綿棒で吸い取るのが一番やりやすかったので、我が家ではこの方法です。

 

ここまでが前準備。いざ受粉作業をしていきましょう。

 

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まずは花粉を取る側の花の作業です。葯の隙間に針を入れて花粉を掻き出します。作業をしながら写真が撮れなかったので動画を見ていただけるとまだわかるかな?

 

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このように針先に花粉がたくさんつきます。これを今度は受粉をさせる側の花で全く同じことを行うだけ。ね、簡単でしょ。この辺りも動画を参考にしてみてください。

 


www.youtube.com

 

パキポディウムグラキリスの受粉成功のポイント

受粉をさせるタイミングについて

一般的には植物は咲いたばかりの花は花粉がまだ出来ておらず、雌蕊も受粉の準備が出来ていません。ただグラキリスに関しては開花した日にごそごそやってみても花粉がちゃんと出来ている気がします。が、一応咲いてから2,3日程度待ってから受粉作業は行うようにしています。確かに咲いてすぐの花は受粉成功率低い?かも?念のためという感じですね。

 

受粉作業を行う時間帯について

こちらも一般的にはですが虫が活発に動くよく晴れた日の正午頃が一番花粉が出ていて成功率が高いと言われています。が、仕事をしているとそうは言ってられないので我が家では出社前の朝8時頃もしくは帰宅後の夜9時頃の作業が多いですが、特に問題なく結実してくれています。が、少しでも確立を上げるためにはこちらも先人の知恵に倣って晴れた日の正午頃に作業を出来ればいいにこしたことはありません。

 

受粉後の判断

受粉作業をした後に気になるのが果たして成功しているのか失敗しているのかだと思いますが、その判断はまずは花びらが落ちた後でなんとなくわかります。

受粉が成功した → 花弁は落ちても、雌蕊は子房に残っている

受粉が失敗した → 花弁と一緒に雌蕊も落ちる

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この写真が一番わかりやすいかなと思います。失敗した花は花びらが落ちた後はすぐに茶色く枯れてきてポロっと花茎から落ちますが、成功している花は写真のように花びらが落ちた後も青々しさを保ったままです。

 

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そこから1週間くらい経過すると明らかに子房が膨らんでくるのがわかると思います。ここまでくるとまず第一ステップはクリアです。が、ここから枯れて落ちたり、鞘は弾けたけど中身は種なしだったり、種は取れたけどシイナ(発芽能力は無い)だったりするのでまだまだ安心はできません。

 

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それでも子房が膨らんでくるのを見つけた時の嬉しさと言えばこの上ありません。特に我が家では昨年までずっと失敗続きだったので、今年は嬉しさ100倍です。この調子でなんとか種が取れますように…

 

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更に1週間(受粉作業から2週間程度)経過した様子。これは種を付けすぎましたねぇ…

 

注意点

最後にいくつか受粉の際の注意もあるのでそちらもお伝えしておきます。

グラキリスは自家不和合性です

自家不和合性とは?

 

自家不和合性(じかふわごうせい、英語:self-incompatibility, SI)は、被子植物の自家受精を防ぐ数種類の遺伝的性質の総称である。ある植物個体の正常に発育した花粉が同じ個体の正常な柱頭に受粉しても受精に至らないこと、あるいは正常種子形成に至らないことを自家不和合と呼ぶ。一般的に両性花で観察されるが、クリ・ヘーゼルナッツなどの雌雄同株異花などでも観察される。

自家不和合性の植物では、同一または類似の遺伝子型を持つ個体の柱頭に花粉が到達しても、花粉の発芽・花粉管の伸長・胚珠の受精・受精胚の生育のいずれかの段階が停止し、結果として種子が形成されない。雌蕊と花粉との間の自己認識作用によって起こる事象であり、その自己認識は柱頭上(アブラナ科・キク科)、花柱内(ナス科・バラ科マメ科)、子房内(アカシア・シャクナゲ・カカオ)で行われる。

Wikipediaより

 

つまり一株では種が出来ませんよという植物です。・・・が、結論言っちゃうとグラキリスは自家受粉します。現に我が家で今年一番最初に咲いた株は他の株と花が合わなくて、自家受粉でしたが、結実し、子房が大きくなっています。ただし自家受粉の種は発芽能力のないシイナの可能性が非常に高い、もしくは採種できる前に枯れて落ちてしまうことがほとんどのようです。なのでやはり2株揃えて受粉作業をすることをオススメします。

 

種の付けすぎ注意

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こちらの株はダメ元で咲いた花からかたっぱなしに受粉作業をしました。

 ・・・結果全て結実してしまいました。

今のところ順調に育っているようには見えますが、聞いたところによるとひとつの花茎で2つ程度の結実にした方がよいとのことです。これ以上種を付けてしまうと、栄養分が行き届かずに全ての種が枯れて落ちてしまう可能性が高いそうです。なのでひとつの花茎からは2つ程度の受粉にしておきましょう。

 

最後に

今回はパキポディウムグラキリスの受粉作業の紹介でした。SNSなどを見ていると受粉をして種を取っている方は毎年、一定数お見かけするのですがその割には情報が少ないのでまとめてみました。

 

グラキリスをはじめ、塊根植物はこの樹形に至るまでとんでもない年月がかかっています。それらの膨大な月日をかけて成長した株が無理やり抜かれ、根を切られ、輸出され、そして何株が枯れて朽ちていったのでしょうか。

 

言っておきますが私は現地球嫌悪派ではありません。というより我が家にはそういう人たちが見れば低評価を連打するくらい現地球はたくさんあります。ただ、いつまでもこうした状況が続くとは思っていません。現地球を持っている責任として、少しでも子孫を残して増やしていくことが責務かなと感じています。

 

今回の投稿が少しでも誰かの役に立ち、国内実生が増えることを願っています。

サボテン本の新刊紹介

久し振りの植物書籍購入

 

いつの間にかこんな本が出ていたので購入しました。

 

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大阪にある山城愛仙園さんの園主さんが著者です。以前紹介したコーデックス、ハオルチアでも出版されている12カ月栽培シリーズの新刊ですね。
 
 
 
内容はこれまでのものを踏襲していて、品種紹介、12カ月毎の管理方法、その他実生や接ぎ木などの紹介です。私はサボテンも好きでちょこちょことは手を出しているものの全く知識は無いので、熟読します。
 
 ちなみに私がどれくらいサボテンの知識が無いかというとこういう栽培の分け方をすることも知らなかったくらい。
 

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 塊根で言うところの夏型・冬型のようなくくりで合っていますよね?私はマミラリアもロフォフォラも同一管理をしていましたが、それは間違いだったようです。
 
このシリーズは以前、コーデックス・ハオルチアが発売された際にツイッターで面白みがないベーシックな内容とつぶやいたことがあったのですが、自分に知識が無いサボテンの巻を読んで、なるほど、こういうことかと理解しました。
 
そもそも12カ月栽培のターゲット自体がベーシックな内容が知りたい人が買う書籍なんですよね。そういう目線で見るとこのシリーズは良く出来ているなぁと思います。植物を始めたころに困ったのはやはり「この時期に水あげていいの?」「植え替えっていつしていいの?」みたいな季節的な作業の疑問でした。ずばりそうした季節的な疑問に答える形のこのシリーズは入門書としてピッタリだと思います。そして入門書だからこそベーシックなことしか書けないですよね。独自の管理方法なんて自身の失敗があって構築されるもんだと思いますし。
 
とりあえず私はこのサボテン巻を熟読します。
 
サボテンの書籍ではこちらもオススメです。
 

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ちなみに12カ月栽培シリーズですが、エケベリアも同シリーズから出版されるようです。こちらはたにっくん工房の松岡さん監修です。
 
 
これで12カ月栽培シリーズは大体出切った感じですかね・・・?個人的にはアリ植物とかめちゃくちゃコアなところも出して欲しいんですが、NHK出版なのでそこまで攻めることはきっとしないでしょう。でもやはりNHKが出版していて、かつ著者の方も有名な方ばかりなので、きっとこのシリーズは今後の栽培本のベーシックになっていきそうな気がします。
 
あとこんな書籍も出るようです。
 

 

ビカクは好きな人が多い割にはちゃんとした書籍は出てないですよね。こちらは12カ月栽培ではなく、栽培の教科書シリーズ。こちらもそこそこ評判はいいみたいなので、私も最近ビカク育てた意欲がすごいのでこの本は買ってみようかと思います。 

 

1年半くらい前にあった一時の塊根植物本ブームが落ち着いて最近は植物本も新しいものが出なくて寂しくなりました。これまで全くの未開の分野だったことを考えると塊根本でオススメ出来る本はここ数年で色々と出版されたのですが、まだ塊根植物ではこれを読んでおけばいいという決定版がないですね。やはりなかなか全国で発売されるものに掲載するのは難しいと思うのですが、これだけ手軽になった発根管理について言及している本はまだないですし、まだまだカバーできていないところは多いと思います。そろそろブームとしてはもう終焉を迎えている分野ですが、どこかの出版社さん、最後の花火を打ち上げてくれないでしょうか。

clubhouseで楽しむ。

もしかしたら聞いてくださった方もいらっしゃるかもしれませんが、先日、今話題のClubhouseデビューをしました。

 

Clubhouseって…?

 

もう国内メディアやSNS界隈でも驚くほどの勢いで取り上げられ尽くした感があるので、今更ここで書くことはないですね…ご存知の方も多いと思うので簡単にだけ書いておくと、音声版Twitterと呼ばれており、気軽に誰でも音声コンテンツが提供できる場として盛り上がっています。海外ではそれぞれの分野での著名人が部屋を開き、それぞれのテーマで話しているところに、それを聞いているリスナーの一般の人が手を挙げて発言する、時には登壇者としてそのまま共に話すなんてことをして、どんどんルームが変化しながら、熱い議論を交わせるという学術的な面でもウケていたようです。

が、リスナーとして、登壇者として一通り触った印象としては、日本では今のところ学術的な面よりももっと気軽なコミュニケーションの場として発展している気がします。そのあたりは後述します。

 

またこのアプリの特徴としては実名登録で且つ招待制といった点もウケたポイントのようです。芸能人が一斉に参入したので、それにつられて参加する人も多くいたようです。一時はclubhouseマウントなんて言葉も出たほど。俺、clubhaouseやってるんだぜ、すげーだろ的な。2人しか招待できないという招待枠数の少なさも背中を押したようですが、招待枠数は使っていると増えますし、結局どんどん広がり、今ではマウント取れる価値は皆無です。それでも未だに招待の売買は行われているようです(大体500円~1,000円くらいのよう)。

 

なんとなく私のTwitter上でもClubhouseという単語が聞こえ始めたなーと思ってから、これだけ大きくなるのに2,3日の出来事だったと思います。一過性なものの気もしますが、ブームってこうやって出来るんだなぁと初めて視覚としてコンテンツに火がついて、大きくなる瞬間を見れた気がしてます。

 

しかし国内でのこの流行り方に危機感を覚えている方もいるようで茂木さんがこんなことをブログに書かれていました。

 

lineblog.me

 

ただこれに関しては茂木さんの言うこともわかる気はするものの、私個人的には海外ではこうだではなく、日本での楽しみ方があっていいんじゃないかなと思います。事実、もし茂木さんがおっしゃるように本家のような流行り方をしていたとしたら、私はきっと発信していませんでした。もちろん専門の方々のroomは学びも多いですし、コンテンツとしてとても面白いと思います。ただそれだけでは私は魅力を感じなかったかな。先述したように、専門家では決してないけど、同じ趣味を持つ人たちとのコミュニケーションをとる場としての面の方が魅力を感じます。日本で急激に注目されている理由はこうした気軽さも大きく影響しているんじゃないでしょうか。

 

この茂木さんに対する乙武さんの考え方もよかったです。

 

note.com

 

また規約ではルームで話された内容は録音は出来ず、アーカイブでも残せません。が、この部分にもまだまだ課題は残るようで…

 

 

ただオフレコになるのは正確には「これはオフレコで」と前置きをすることが前提のようですね。とは言え、気軽にこの場だけの話よ、で聞いてもらうツールだったはずが、こうしてどんどん流出してしまうのであれば、自然と著名人は離れていくでしょう。上記のにこるんのツイートに対して「嫌ならやらなきゃいい」勢が一定数いるようですが、その一言で終わらせるのもなんかなぁといった感じです。「嫌ならやらなきゃいい」会話の強制終了ですごく嫌いな言葉。

 

と、こうして色々と問題も抱えながらも、それでも急激に日本でも広がっているのは事実だと思います。

 

そんなClubhousedで話しました。

 

前回、共に話しをさせていただいたのはこのお二人。

 

ゆるぷさん

 Blog:ゆるぷ – ゆるく園芸を楽しむブログ

 

田舎センセイさん

 Blog:おしえて!田舎センセイ!

 

お誘いいただいて僭越ながら私も植物ブロガーとして登壇させていただきました。3人がそれなりに各自の媒体で告知をしたのでそれなりにリスナーの方も集まってくださったのではないでしょうか。有難いことです。

 

 お二人とはSNS上で多少の絡みはあったものの、しっかりとお話をするのは初めてでした。私は植物ブロガーとしては、何の実績もないですし(私としてはただ日記を書いている感覚)、お二人の話は私も視聴者に近い立場で感心しながら聞かせていただきました。すごく考えて情報を発信されていて恥ずかしくなるくらい。

 

少しばかりの人が聞きに来てくださり、そして登壇に手を挙げてくださった方もいて(3人とも初めてだったので上手く挙手に気付かず無視してしまってすみません…)それなりに楽しい時間は送れたし、提供できたのではないかと思います。

 

いざ自分が配信する側になっての感想としては、気軽だけど、コンテンツとして聞かれているって思ったより準備をしておかないと大変だな。ということ。

私は今回は何のネタも考えずにぶつけ本番だったのですが(しかも直前にiPhoneの充電なかったり、wifiに繋がらなかったりかなりドタバタした)、もし私一人で配信していたと思うと恐ろしくて身震いします。今回は田舎センセイさんが回してくださったので本当に助かりました。と考えると、気軽に友人とただただ音声を垂れ流すだけで合ったり、芸能人がただ話しているだけであれば、気軽な場だと思いますが、一般人が誰かに聞かれることを意識してコンテンツとして発信するのであれば、きちんと準備は必要だなぁと思います。

 

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とここまでがとてもとても長い前置きで、今回その配信の第2回を実施することになりましたという告知です。

 

今回は3人に余裕があれば挙手してくださった方に登壇していただく可能性もあります。が、基本的には3人で回す形になると思います。栽培歴は大先輩方に比べるとまだまだですし、至らない点も多いかと思いますが、よろしければ聞いていただけるととても嬉しいです。

 

この後も定期的に実施するかはまだ未定ですが、個人的には色々な方をゲストに迎えながらみなさんがclubhouseに飽きるまでは草コンテンツとして配信出来れば面白いのかなと思います。

ブログリニューアルしました!

今更なんですが…

ブログを今月からリニューアルしました。長年、私といえば?のネコアイコンはこの機会に変更です!画伯と呼ばれる(もちろん悪い意味で)私が頑張って描いた(これでも私としては奇跡の作品)少年のイラスト(あくまで私ではないです!)でこれからはいこうと思います。…が、やはり私が書いた下手な絵では映えないので、もしかしたらすぐに変えるかも…いくらでもオーダーすればイラスト描いてくれる人見つかる時代ですもんね。

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それと同時にはてなブログをProで契約。これは自分自身に月額1,000円も払うんだからちゃんと書けよ、お前というプレッシャーでもあります。そしてProに変えたことで固定ページや色々と出来ることも増えたので、これを機にデザインも色々と変更。全て独学でネットを頼りながらのカスタムなのでブラウザによっては変な挙動するかもしれませんが、すみません。

 

YouTubeのチャンネルも…

 ついでに色々と触りました。チャンネルアートやアイコンなどなど…

 

中でもチャンネルアートは難しくて、自分のセンスの無さをここぞとばかりに恨みます。結局、以前グラキリスの絵を描いていただいた(いや、描いていただいたというよりは無理やりデータを貰ったという)、イラストに頼る形で収めました。

 

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チャンネルアートを考える上で色々なYouTuberの方のものを山ほど見ましたが、みなさんセンスが溢れているのと、登録者数の多い有名な方ほどちゃんとこだわって作られています。このチャンネルアートはなかなか曲者で、テレビ、PC、タブレットスマホと表示サイズがそれぞれ違うのに、画像は同じものが使われるという鬼仕様。スマホ表示に合わせて画像を作る方が多いので、どうしても真ん中にギュッと寄ってしまうデザインになってしまいます。一旦はこれで落ち着きましたが、いつかはまたネコも登場させたいところです。

 

ちなみに絵を描いていただいたのは素晴らしい植物画を描かれるこの方。

 

 
 
 
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 実生もめっちゃ上手です。

 

あとは動画内のオープニング何とかしたい問題

とりあえず今のは使ってはいるものの全然納得していません。が、動画に関しては私もまだスキルもセンスも無さ過ぎて作れない…なんとかアニメーションのいい感じのオープニングを作りたいのですが、まだまだ先は流そう。一旦、区切りの50投稿目までにはなんとか頑張りたい。

 

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 そしていよいよ収益化を考える

いつかの投稿で書いた通り、googleアドセンスも先月末に申請してみました。これはProに変える前に申請したので、無料はてなブログでは申請通らないという情報ばかりで期待せずに地道にやろうと思いながらの申請でしたが、ありがたいことに一発で申請通過の連絡をいただきました。

2017年から3年続いているブログで記事数も300を超えているので評価されたのかなと思います。有難き。なので今月から広告がついて見難くなったと感じられる方もいらっしゃると思いますが、ごめんなさい。これも植物ネタの為の諸経費に変わると思ってくださいませ…

 

と、なんとか見様見真似でやっています。これでもスキルある人にとっては信じられないほど時間費やしているので、その時間使ってuberEatsの配達員でもした方がいいんじゃないか(うちの周りはたぶん配達員圧倒的に不足していて結構稼げそう)とは思いますが、こうして色々といじるのも好きなんで、案外趣味のひとつとして満足していたりします。言っても緊急事態宣言下で自粛期間ですからねー。

 

種はどこで買うのか。

多肉植物を栽培する楽しみとして実生(みしょう)はやはり外せません。今日はそのお話。

 

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 種を蒔くのは楽しいということ

今回の投稿動画について

 

先日更新したYouTubeの投稿動画は種の輸入の話でした。

 


【植物/多肉植物】#39 - そろそろ春の準備で種を輸入してみませんか?【実生】

 

ここ最近、実生ネタでしたが、前回、前々回と100均動画は全く伸びなかったので、今回の動画もニッチ過ぎて需要無いのかなと思いましたが、これが公開してみるとここ最近ではかなりのハイペースの再生回数と反応で驚いています。特に難しいことを動画にしたつもりはなかったのですが、思ったより種の輸入を考えている人は増えていて、そして方法がわからず困っている人も多いようです。

 

この動画を投稿して反応を見て学んだのは、自分が当たり前と思っている知識でも意外と必要と思ってくれる人がいるのかもということ。これは学びでした。と同時に当たり前と思って使っている表現も、もしかしたらわかりにくかったりするのかなという反省でもあります。こうやって色々と考えて動画を作るの面白いかも…!

 

今回は種子の輸入の話でしたが、ちょっと補足しておきます。

 

種をどこから買うのかという事

海外のサイトから輸入する 

動画で紹介したように海外で種子を扱うサイトでは国内よりも品種数も多く、値段もモノによってはかなりお得です。今、海外から種子を輸入するとなると、やはり最初に引っ掛かるのは以下の2つのナーセリーだと思います。

 

Koehres-Kakteen

Mesa Garden

 

実は他にもいくつか種子を扱う海外のナーセリーはあるのですが、メールオーダー方式であったり、到着遅くてあまりオススメ出来なかったり、検疫証明書付けてもらえなかったりするので、安心して紹介出来るのは上記2箇所かな。やはり有名なのには理由があるんだと思います。

 

Koehresは動画の通り。カート方式で更新頻度も高く、また人気の種子も定期的に入荷されるので初心者の方にはまず最初の輸入で挑戦しやすいサイトかと思います。英語がわからなくても単語をなんとなく読めると注文まで出来ます。日本からのオーダーが多いのか、向こうの方もわかりやすい英語使ってくれている印象。

 

一方のMesa Gardenもこれまた有名なサイト。多肉植物を育てている人で知らない人はいないでしょう。特にメセンなどは有名です。

数年前までは年に1、2回カタログが更新されて、ひたすらそのカタログと睨めっこして欲しい種をメールでオーダーする形式でした。ただ品揃えはさすがで、希少種の種も度々リストに並びます。しかし同じように年に数度のカタログの更新を待っている人は世界中にいて、カタログ更新後、すぐにメールを送っても人気のある品種はすぐに品切れでなかなか購入出来ませんでした。

また検疫証明書もお願いしても付けてもらえなかったので、今では考えられませんが、証明書無しでの発送でした。でも今ほど検疫も厳しくなかったので、荷物を開封されても、何のお咎めもない、もしくは「種を海外から買う時は証明書を付けないとダメだよー」程度の手紙が入っているくらいでした。が、今は証明書がないと基本的には全て廃棄です。

 

そんなメサもここ数年で経営者の代替わりにより、カート方式の導入と検疫証明書を付けることが可能になりました。ただし証明書は少し高く$75です。なのでまとめて種を買わないと逆に結構割高になりますね。また検疫証明書は注文時にカートに入れる方式なので注意しましょう。システム化されたことで到着もだいぶ早くなったようです。昔は長くて半年くらいかかっていました。

 

植物検疫証明書について

海外から植物を輸入する際は必ず植物検疫証明書が必要です。数年前までは正直、植物の輸入に関してはかなりガバガバで、品種名違いでの輸入(CITESが必要な品種を不要な品種名で輸入する)や、前述した通り証明書が無くても次は気を付けてねー程度の注意。種だとそれすらなく普通に届いたこともありました(開封はされているのに)。開封無しで到着して、その旨を連絡するとずいぶんめんどくさそうに対応されたのを覚えています。

しかし数年前からの植物ブームで個人輸入含めて輸入数も増え、またそれに伴い密輸も増えてきたのか、検疫がかなり強化され、今ではほぼ開封され(昔は開封されないで届くこともあった)、証明書が無いと問答無用で廃棄処分。記載内容と個数がひとつでも違えばすぐに止められます。 

 

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強化の際に私の自宅にも手紙が届きました。それまで検疫で引っかかったことも(もちろん密輸をしたことも)無かったのですが、手紙が届いたという事はある程度、輸入回数が多い人はリスト管理されているのかもしれませんね。

種ぐらい大丈夫でしょ!と思うかもしれませんが、向こうはプロです。バレます!なので輸入の際はきちんと検疫証明書を取得して輸入をしましょう。

 

それでも国内で見ない品種のリストは魅力的 

国内だとどうしても入手できる種は限られますし、ヤフオクなどは発芽率も信用が出来ません。ですが、海外の紹介した園は日本では苗さえ見ない品種の種子が出ることもありますし、また世界中に顧客がいてある程度の信用はあります(もちろん発芽率の当たり外れはあるのは大前提です!)。

ただ、手数料は高いし、大量に買うといっても普通に植物育てている人だとそんなに蒔いても管理し切れないですよね。そこでオススメなのが共同輸入です。SNSなどで募った方と一緒に購入すれば、手数料も一人当たりの負担がグッと少なくなります。ですが、なるべく元々知り合いでしっかり信用のある人と共同購入はしましょうね。

 

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国内で入手する

 

やっぱり海外は不安だという方は国内で入手するのもいいかと思います。


❶ 種子販売店で購入する

ヤフオクやフリマサイトで購入する

❸  知人に売ってもらう

 

国内で有名なのは上記のサイトです。私はこれらの店舗からは購入したことが無いのですが発芽率もそこそこ良いようです。どのお店もそれぞれ力を入れている強い品種があるので、蒔きたい品種によって使い分けるのがいいかなと思います。

 

ヤフオクやフリマサイトで購入する

個人的にはオススメしません。種は100%発芽補償なんて絶対に出来ないので、それを利用して古い種子が出品されている場合も…種は信用できるところから購入することをオススメします。そういう点では正直、ヤフオクやフリマサイトは一番遠い存在かと思っています(もちろんしっかりといいものを出品されている方もいらっしゃいます!)。あとは多肉植物は成長して、特徴が出るまで時間がすごくかかります。悪意が無くても、結果違う品種だったなんてことも考えられるので、どうしても欲しくて、ある程度色々なリスクを考慮した上での購入をオススメします。

 

❸  知人に売ってもらう

私的にはこれが一番オススメです。今は自分で受粉作業をして種を取る人もすごく増えました。自分で受粉作業をしているなら親も明確ですし、発芽率の高い新鮮なものを譲ってもらえる可能性が高いでしょう。ただし、難易度は高め。私もそうですがやはり面識のある人にしか譲りたくないと思っちゃいますし(発芽しなかった時のこととか考えると)、あくまで元々交流があった人にお願いをするようにしましょう。インスタなどで見て、見ず知らずの面識ない人にお願いするのはNGです!ちなみに私もお声がけいただくのですが種子は自分で蒔くか、交流がある方にお裾分けしかしていないのでごめんなさい!

 

多肉植物は成長も遅いですが、自分で育てる株は他の株より愛着が沸きます。そしていくら成長が遅いとはいえ、自分が生きている内になんとか見れるような株にはなるかと思います。今年の春は種蒔きをしてみませんか?

 

ちなみに私はどうやって種を調達しているかというと、それはまた次回の話で。

屋内実生を楽しむこと

もしかしたらこの使い方が一番正しいブログの使い方かもしれない。

 

本日20時YouTubeに新しい動画を投稿しました。

 


【塊根植物/多肉植物】#38 - ダイソー商品で夏型冬蒔き挑戦【実生】

 

もちろん撮り溜めてた動画なので、正式には1/22に播種しています。なので種蒔いてから5日後の1/27現在でどうなっているのかというお話。動画を見た後にこちらを読んでいただけるといいかなと思います。

 

結果、14粒中5粒発芽しています。

 

■1/24発芽確認(写真がなぜか消失したので写真無し…)

 

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■1/25 1日でずいぶん成長!

 

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■1/27 あっという間に白色の弱々しい感じから緑色に。

 

今のところ、残りの種もまだカビは発生しておらず、且つ種が割れてきているので最終的にはかなり発芽率は高くなりそうです。という事はこの環境でも冬でも十分種蒔きできることが判明したので、我が家では年中種蒔きは可能ということがわかった。

 

動画内ではここまで紹介出来ていませんが、自作温室内の環境としてはこんな感じ。

 

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温度は20度前後。加温していませんが、24時間LED点けたままなので、それなりにいい感じの温度をキープ出来ています。でも冬季はひよこ電球1個入れても良かったかな。湿度もちょうどよく50%くらい。最高は90%近いですが、定期的に霧吹きで水をやることがあるので、その時は温度は上がります。

 

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光源はIKEAの植物育成LEDライトを使用しており、大体照射距離は20cmくらい。

 

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照度計で計測するとライト直下は70,000LUX程度。夏の曇りの日と同等程度のLUXですね。

 

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ただちょっとズレるとこれくらいまで照度は落ちます、ちなみにこの照度計はAmazonで買った格安中華製で過酷なハウス内にずっと放置されていたので精度はあまり信用できないかもしれません。


ピンポイントでは十分な明るさですが、でも大半の場所はちょっと明るさ足りないかなという感じですね。でもこれが24時間続くとなるとこの明るさでもそれなりに効果がありそうです。現にこの中の植物は葉焼けしている株も多いのでこれ以上の明るさだと植物へのストレスが強そう。

 

 

ちなみに照度計はひとつぐらいは持ってていいかも。私が買った時よりかなり安くなってますね。すごく高いのを買わない限り中華製で性能は似たり寄ったりだと思います。

 

ほぼ全ての植物は腰水で管理。こういう時にこそダイソーのアクリルケース大活躍。

 

今後の課題としては光と水は十分なので風をどうにかしなければいけないところ…去年まではPC用のファンを回していましたが、あまり効果がなさそうで無駄に水切れを早めるだけだったので、今年は止めました。が、やはり風がないと焼けているのに徒長しているというよくわからない状態の株も出てきているので、この環境で実生を続けるなら、なんとか考えないとなぁとAmazonを彷徨う毎日です。何かいい方法ないですかね…

 

ちなみに室内で実生を育てるのは金城コーデックスさんの記事が参考になります。

 

kannaricaudex.com

 

私も過去に投稿した記憶がありますが、私の記事より圧倒的に情報量が多いのでオススメ。

 

という感じで年中実生が出来てイイネ!と思える室内実生栽培なのですが、どうも室内だけで育てる株(特にパキポ)は分岐したり、成長点つぶれたり、あと急死することが多いのなんの。私の中での屋内実生栽培は数年前がピークで1年でかなり大きな株を作っていた自負がありましたが、どれもあまり大きいけど形は良くなくて、且つ屋外に出した途端バタバタと急死してしまい、今手元にはほぼ残っていません。やはり自然の力に勝てるものはないですね…でも逆にオベサとかパキポ以外はある程度の効果があるかも。だけどずっと屋内で育てるのは止めました。播種して、発芽させて、本葉出るくらいまで育てたら春~秋は屋外に出しちゃいます。

 

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とはいえ、このクラビフォリアは20年11月19日蒔きなので、寒かったこの冬に3カ月でこの成長は過去一かも。やっぱり24時間照射威力は大きいです。あと風もあればもっと成長していたのかな。

 

なんだかんだ冬蒔きは楽しいですよというオチの無いお話でした。