天気を気にするひとのブロッグ

へなちょこプラントラバーが千葉より綴る…

「決定版 多肉植物図鑑」を買った話。


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本ネタが続いて申し訳ないのですが、次は書籍の話。

 

今月こんな本が発売されます。

 

 

明日20日発売ですが、1日早く手元に届いたのでファーストインプレッションとして急いでブログを書きました。内容はそんなに濃くないので、ファーストインプレッションとして参考程度に読んでください。

 

「決定版 多肉植物図鑑」

 

極めてシンプルな書籍名ですが、わかりやすい。帯を見て何となくそうかなと思いましたが編集は「コーデックスGuidebook」や「B Plants」を編集した方と同じ方でした。ちなみに2月にも同書籍名で多肉植物の書籍が出るみたいなので間違えないようにお気を付け下さい。

 

 

今回紹介するのは「決定版」です。それにしても植物本はよく決定版が出ます。本当の決定版は一体どれなんだと迷いますが、「決定版」という言葉は語呂がいいので使っておけば間違いないんでしょうか。

 

監修は言わずと知れた多肉界の大重鎮、小林浩氏です。それだけで安心感はあります。

 

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それにしても「I.S.I.J.(国際多肉植物協会)会長」ではなく、「J.A.C.S.A.代表」として小林さんは最近は紹介されるんですかね。J.A.C.S.A.という団体は初めて聞きましたが、新しい団体なんですか?(検索しても全く出てこない)。JAXAみたいな感じなので、全く馴染みが無いですが、これからもしかしたら目にする機会が増えるのかもしれません。

 

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実際に手に取るまではもう少し大きなサイズの本かと思いましたが、実際は手に取りやすいハンディ版です。巻末の索引を除いてオールカラーの271ページ。鉢植えから原産地まで鮮明な写真と2,3行の文章で植物が掲載されています。本書は「図鑑」なので、栽培方法は書かれておらず、紹介文も本当に簡単な文章です。なので栽培方法を知りたい場合は他の書籍を購入したほうが良いかと思います。個人的なオススメは同じくNHK出版から出ている、12カ月栽培ナビシリーズです。

 

 

他にもサボテン、アガベ、ハオルチアなどが同シリーズで出版されています。12カ月、月毎の管理方法が書かれているので、初心者の方にとってはわかりやすい1冊です。最初に手に取る本としてはずっとオススメしています。

 

話は多肉植物図鑑に戻して…多肉植物図鑑なので、ある程度の品種数は掲載されています。帯を見ると1,620種掲載されているそうですが、実際にそれだけ載っているのかはわかりません。でも見た感じ、普及種中心にちょっとマニアックな品種まで掲載されている気がします。私の勝手な基準としてドルステニア属がある程度載っている図鑑は信頼に足ると思っているのですが、この書籍は3ページあったので合格です(超絶に上から目線ですみません…)。

 

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本編ではあいうえお順で属毎に紹介されています。でも不思議というか癖があってケープバルブだけはなぜか、アルブカもエリオもブルビネも全て【ケ】ープバルブとしてカ行で紹介されています。同様にメセンもまとめて【メ】センのマ行で紹介されているものもあればきちんと属で紹介されているものもあり、探すのには少し慣れるまで大変そう。そんな時に便利なのが巻末の牽引ですが、本編はあいうえお順なのに、索引はABC順で並んでいて「おーいっ!」と声が出てしまいました(私は最初、必死であいうえお順で探してた)。

 

ですが、さすが小林氏が監修しているだけあって、属も比較的きちんと最新の属分けで掲載されています。例えばハオルチアは硬葉も軟葉も「ハオルチア」として紹介されている本もまだまだ多いのですが、きちんと本書では「ハオルチア属」「ツリスタ属」「ハオルチオプシス属」と3つの属で紹介されています。でもハ行でツリスタ属も紹介されているのは編集者の悩みが見え隠れする部分ですね。

 

またあまりひとつの属にこだわりすぎず、ほどほどに広く紹介されているのが、まだあまり多肉植物を知らない人にとっては、色々な植物を知ることが出来るので、良いかと思います。

 

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ちなみに小林氏といえば思い浮かぶのが「多肉植物写真集」ですが、そちらは2巻買うと1万円を超えてしまう(そもそも今でもまだ新本は買えるのか…?)のと、だいぶ掲載内容も品種名や属名含めて古くなってきたので、お値段も手頃で装丁も見やすい、こちらが今後は「まず買うべし1冊」に変わってくるのでしょうか。

 

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簡単にでしたが、今回は「決定版 多肉植物図鑑」のファーストインプレッションでした。

 

並び順が分かりにくいなど色々と書きましたが、近年発売された多肉植物図鑑系の書籍の中では間違いなく品種数の多さや、掲載品種へのきちんとしたこだわりが垣間見えた一冊でした。

 

3,000円の植物を買うのであれば、まずはこちらを買って間違いない1冊だと思います。

 

おしまい。