天気を気にするひとのブロッグ

へなちょこプラントラバーが千葉より綴る…

種はどこで買うのか。


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多肉植物を栽培する楽しみとして実生(みしょう)はやはり外せません。今日はそのお話。

 

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 種を蒔くのは楽しいということ

今回の投稿動画について

 

先日更新したYouTubeの投稿動画は種の輸入の話でした。

 


【植物/多肉植物】#39 - そろそろ春の準備で種を輸入してみませんか?【実生】

 

ここ最近、実生ネタでしたが、前回、前々回と100均動画は全く伸びなかったので、今回の動画もニッチ過ぎて需要無いのかなと思いましたが、これが公開してみるとここ最近ではかなりのハイペースの再生回数と反応で驚いています。特に難しいことを動画にしたつもりはなかったのですが、思ったより種の輸入を考えている人は増えていて、そして方法がわからず困っている人も多いようです。

 

この動画を投稿して反応を見て学んだのは、自分が当たり前と思っている知識でも意外と必要と思ってくれる人がいるのかもということ。これは学びでした。と同時に当たり前と思って使っている表現も、もしかしたらわかりにくかったりするのかなという反省でもあります。こうやって色々と考えて動画を作るの面白いかも…!

 

今回は種子の輸入の話でしたが、ちょっと補足しておきます。

 

種をどこから買うのかという事

海外のサイトから輸入する 

動画で紹介したように海外で種子を扱うサイトでは国内よりも品種数も多く、値段もモノによってはかなりお得です。今、海外から種子を輸入するとなると、やはり最初に引っ掛かるのは以下の2つのナーセリーだと思います。

 

Koehres-Kakteen

Mesa Garden

 

実は他にもいくつか種子を扱う海外のナーセリーはあるのですが、メールオーダー方式であったり、到着遅くてあまりオススメ出来なかったり、検疫証明書付けてもらえなかったりするので、安心して紹介出来るのは上記2箇所かな。やはり有名なのには理由があるんだと思います。

 

Koehresは動画の通り。カート方式で更新頻度も高く、また人気の種子も定期的に入荷されるので初心者の方にはまず最初の輸入で挑戦しやすいサイトかと思います。英語がわからなくても単語をなんとなく読めると注文まで出来ます。日本からのオーダーが多いのか、向こうの方もわかりやすい英語使ってくれている印象。

 

一方のMesa Gardenもこれまた有名なサイト。多肉植物を育てている人で知らない人はいないでしょう。特にメセンなどは有名です。

数年前までは年に1、2回カタログが更新されて、ひたすらそのカタログと睨めっこして欲しい種をメールでオーダーする形式でした。ただ品揃えはさすがで、希少種の種も度々リストに並びます。しかし同じように年に数度のカタログの更新を待っている人は世界中にいて、カタログ更新後、すぐにメールを送っても人気のある品種はすぐに品切れでなかなか購入出来ませんでした。

また検疫証明書もお願いしても付けてもらえなかったので、今では考えられませんが、証明書無しでの発送でした。でも今ほど検疫も厳しくなかったので、荷物を開封されても、何のお咎めもない、もしくは「種を海外から買う時は証明書を付けないとダメだよー」程度の手紙が入っているくらいでした。が、今は証明書がないと基本的には全て廃棄です。

 

そんなメサもここ数年で経営者の代替わりにより、カート方式の導入と検疫証明書を付けることが可能になりました。ただし証明書は少し高く$75です。なのでまとめて種を買わないと逆に結構割高になりますね。また検疫証明書は注文時にカートに入れる方式なので注意しましょう。システム化されたことで到着もだいぶ早くなったようです。昔は長くて半年くらいかかっていました。

 

植物検疫証明書について

海外から植物を輸入する際は必ず植物検疫証明書が必要です。数年前までは正直、植物の輸入に関してはかなりガバガバで、品種名違いでの輸入(CITESが必要な品種を不要な品種名で輸入する)や、前述した通り証明書が無くても次は気を付けてねー程度の注意。種だとそれすらなく普通に届いたこともありました(開封はされているのに)。開封無しで到着して、その旨を連絡するとずいぶんめんどくさそうに対応されたのを覚えています。

しかし数年前からの植物ブームで個人輸入含めて輸入数も増え、またそれに伴い密輸も増えてきたのか、検疫がかなり強化され、今ではほぼ開封され(昔は開封されないで届くこともあった)、証明書が無いと問答無用で廃棄処分。記載内容と個数がひとつでも違えばすぐに止められます。 

 

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強化の際に私の自宅にも手紙が届きました。それまで検疫で引っかかったことも(もちろん密輸をしたことも)無かったのですが、手紙が届いたという事はある程度、輸入回数が多い人はリスト管理されているのかもしれませんね。

種ぐらい大丈夫でしょ!と思うかもしれませんが、向こうはプロです。バレます!なので輸入の際はきちんと検疫証明書を取得して輸入をしましょう。

 

それでも国内で見ない品種のリストは魅力的 

国内だとどうしても入手できる種は限られますし、ヤフオクなどは発芽率も信用が出来ません。ですが、海外の紹介した園は日本では苗さえ見ない品種の種子が出ることもありますし、また世界中に顧客がいてある程度の信用はあります(もちろん発芽率の当たり外れはあるのは大前提です!)。

ただ、手数料は高いし、大量に買うといっても普通に植物育てている人だとそんなに蒔いても管理し切れないですよね。そこでオススメなのが共同輸入です。SNSなどで募った方と一緒に購入すれば、手数料も一人当たりの負担がグッと少なくなります。ですが、なるべく元々知り合いでしっかり信用のある人と共同購入はしましょうね。

 

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国内で入手する

 

やっぱり海外は不安だという方は国内で入手するのもいいかと思います。


❶ 種子販売店で購入する

ヤフオクやフリマサイトで購入する

❸  知人に売ってもらう

 

国内で有名なのは上記のサイトです。私はこれらの店舗からは購入したことが無いのですが発芽率もそこそこ良いようです。どのお店もそれぞれ力を入れている強い品種があるので、蒔きたい品種によって使い分けるのがいいかなと思います。

 

ヤフオクやフリマサイトで購入する

個人的にはオススメしません。種は100%発芽補償なんて絶対に出来ないので、それを利用して古い種子が出品されている場合も…種は信用できるところから購入することをオススメします。そういう点では正直、ヤフオクやフリマサイトは一番遠い存在かと思っています(もちろんしっかりといいものを出品されている方もいらっしゃいます!)。あとは多肉植物は成長して、特徴が出るまで時間がすごくかかります。悪意が無くても、結果違う品種だったなんてことも考えられるので、どうしても欲しくて、ある程度色々なリスクを考慮した上での購入をオススメします。

 

❸  知人に売ってもらう

私的にはこれが一番オススメです。今は自分で受粉作業をして種を取る人もすごく増えました。自分で受粉作業をしているなら親も明確ですし、発芽率の高い新鮮なものを譲ってもらえる可能性が高いでしょう。ただし、難易度は高め。私もそうですがやはり面識のある人にしか譲りたくないと思っちゃいますし(発芽しなかった時のこととか考えると)、あくまで元々交流があった人にお願いをするようにしましょう。インスタなどで見て、見ず知らずの面識ない人にお願いするのはNGです!ちなみに私もお声がけいただくのですが種子は自分で蒔くか、交流がある方にお裾分けしかしていないのでごめんなさい!

 

多肉植物は成長も遅いですが、自分で育てる株は他の株より愛着が沸きます。そしていくら成長が遅いとはいえ、自分が生きている内になんとか見れるような株にはなるかと思います。今年の春は種蒔きをしてみませんか?

 

ちなみに私はどうやって種を調達しているかというと、それはまた次回の話で。