天気を気にするひとのブロッグ

へなちょこプラントラバーが千葉より綴る…

オススメの塊根植物・植物の書籍を紹介。


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2021年。ブログを10回ぐらいしか更新してなくて、我ながら草です。

どうもりとまんです。

 

先日、YouTubeでたくさん植物本を紹介しまして。

 

 

自分の備忘録としてもブログにもしておこうと思います。

 

 

私は本が好きです。その中でも図鑑が大好きです。そしてなんと植物も大好きなんです!となればそりゃ買っちゃいますよね…植物本。思わず数えてみたら200冊を超えていてビックリしました。国内書籍から洋書までおじさんが買いに買いまくった本を何冊か紹介してみます。ジャンル分けは結構適当なのであまり気にしないでください。

 

栽培本

近年は栽培本も専門的な属に特化した本が増えてきました。数年前は多肉植物の本と言えばどれも寄せ植えやリースの作り方なんて似たり寄ったりの本ばかりだったんですけどね。でもその分、本によっては付け焼刃でなんとかく需要ありそうだから出したなという本も…タイトルだけに騙されずに、きちんと中身を確認してから購入することをオススメします。
 

 

初心者にオススメ度:★★★★★

もう定番過ぎて私のブログや動画でも毎回登場するこの書籍。確かに編集者の方はお知り合いだし、少し私も載せてもらったりしていますが、出版社の回し者ではありません(どの口がそれ言う)。ちゃんと塊根植物を扱ってくれる本だからこそ、協力させていただきました。これまでの国内の植物本における塊根植物の扱いなんて、せいぜい最後の方に1,2ページ程度でしたが、この本では全編で珍奇植物と呼ばれる植物を扱っています。塊根植物ってなんだろう?というこれから始めたい方から、実際に始めたばかりの方にまでオススメ出来る一冊。その代わりと言っちゃあなんですが、少し初心者向けではあるので半年くらいすると物足りなくなるかもしれません。ちなみに私は写真の提供と最後の座談会のところで登場しています。

 

 
ちょっと塊根植物楽しくなってきた人にオススメ度:★★★★★
前述した通り、コーデックスガイドブックは半年ほど植物を育てると少し内容的に物足りなくなります。今や情報を手に入れる手段なんてSNSYouTubeといくらでもありますからね。となると次のステップとしてオススメなのがこちらの2冊。こちらは私は夏号だけ少し協力しています。この2冊はコーデックスガイドブックに比べると、属毎にまとまっている書籍。特に私がオススメなのは冬号。ハオルチアやケープバルブは紹介している本は他にもありますが、冬型塊根をしっかりと単体で取り上げている書籍はこの本の他に知りません。あとコノフィツムのページを監修しているのも有名な方だし、それぞれの属のプロが集まって出来た1冊です。夏号だとパキポの接ぎ木がオススメ。色々な属を取り上げている分、少し内容が薄い部分はありますが、そこはそれぞれの専門書籍で補えば問題ないかと思います。
 

 
写真ばっかりじゃなくてちゃんと文字も読みたい人にオススメ度:★★★★★
こちらも属毎に紹介する書籍には変わりないのですが、なんというか単純な育て方紹介!という訳ではなく、コラム形式で読み物としても楽しめる一冊。そして何気にユーフォルビアの接ぎ木をしてみたり、ハオルチアのLED栽培を取り上げていたり、ちょっと外したところを紹介しているのもポイント高し。
 

 

定番の教科書が欲しい人にオススメ度:★★★★★

THE 定番の栽培書という感じです。でもこのシリーズがいいのが、毎月月毎の管理方法をそれぞれ書いてくれているところ。植物始めた頃って本当にどう管理したらいいのかわからないんですよね・・・でもこの本があればこの月はこういう風に管理すればいいんだというのがとりあえずわかるので、初心者の方にはとりあえず私はこのシリーズをオススメします。監修しているのはそれぞれの名人なので信頼もおけます。ひとまずは有名な属は全て出たかな?という気がするので、今後はどんなシリーズを出してくれるのかが楽しみでもあります。

 

 
もう一通り出し切ったよね・・・?もしユーフォルビアとかアリ植物とかマニアック街道進んでくれたら大拍手します。でもリアルなところビカクシダとか食虫植物が最有力な気がすんな。あとはブロメリアもあり。
 

 

色々な属を幅広く育てたい人にオススメ度:★★★★★

靏岡さんつながりで一冊。こちらも初心者向けの栽培本ですが、写真も多く、カラフルで非常に読みやすい本です。そしてこの手の初心者向けの本には珍しく、サボテンなど幅広い属を紹介しているところがポイント。前述した12カ月栽培シリーズはめちゃくちゃ特定の属に特化した一冊なので幅広く色々な植物に興味がある人はこちらの方がオススメかもしれません。

 

図鑑・写真集

図鑑・写真集は値段が張るものが多いですが、自分の目では見れない植物を本を通して見ることが出来る貴重な資料です。この分野こそもーっと塊根植物に特化した本が出てもいいかなと思うのですが、現地に行くだけでもお金と時間がかかってしまうのでなかなか採算が採れないのかもしれません。誰かクラウドファンディングとかでお金集めて、南アフリカマダガスカルソコトラ辺りを巡って写真集を出してくれませんかね?
 

 

とにかく黙って買っておけ:★★★★★

この写真集も激推ししています。写真家の方が撮影しているので言わずもがな写真は綺麗ですし、現地の株でも特に見応えがあるであろう株ばかりが掲載されています。パキポは現地の写真を見る機会がだいぶ増えてきましたが、ドルステニア・ギガスの現地株の写真とか本当に圧巻ですよ。少しお高い写真集ですが、とりあえず植物我慢してでも買う価値は存分にあります。

 

 
クレイジーな植物を見たい人にオススメ度:★★★★★
シードハンターの方が世界中を回って食べてきた植物を紹介している少し変わった一冊。しかもその食べている植物が普通じゃありません。初めて見るような変わった植物もたくさん登場し、これを本当によく食べたなぁというのが率直な感想。実は一昨年?の天下一植物界で来日されていたのでお話をする機会がありました。ユーフォルビアはさすがに食べたことが無くて、プセウドリトスはまずかったそうです。パキポも食べたことが無いって言っていたかな?クレイジーな一冊でした。
 

 
とりま植物の品種名が知りたい人にオススメ度:★★★★★

正直言うと写真は綺麗ではないし、品種名も若干古かったりするのですが、とにかく掲載品種数が半端ない一冊。ちょっと気になる植物の品種名を調べる時なんかによく使います。が、写真はあまり綺麗ではないので結局わからないことも多いんですけど…栽培方法なんかも一切記載されていないので、図鑑だと割り切って購入してください。ちなみに著者はグランカクタスの園主さんです。個人的にはグランカクタスや鶴仙園の園主さんがYouTubeに参入されたら、私をはじめ植物系YouTuberは一息で吹き消されるなと怯えています。

 

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雑誌

園芸誌だけでなく、ファッション誌、インテリア誌でもこの数年は多く塊根植物が取り上げられてきました。雑誌は一過性な媒体ですが、それでもなかなか保存する価値のある号もあります。この分野が一番どれを紹介するか悩みましたがどりあえず3冊選んでみました。

 

 

植物もオシャレに飾りたい人にオススメ度:★★★★★

オシャレ雑誌Casa BRUTUSの植物特集号。と言っても塊根植物なんかは一切出てこないのでどちらかと言えば限りなくインテリア寄りに近い一冊です。ただ、色々な人の庭の紹介であったり、栽培書では絶対にないような、インテリアとしての植物の魅せ方を楽しめる一冊はインテリアも好きな私としては外せません。
 

 

植物というより植物園が好きな人にオススメ度:★★★★★

動画内で世界の動物園・水族館を紹介する本はあるのに、なんで植物園を紹介する本はないんだと言っていたらありました。世界の植物園の紹介する書籍。だけどちょっと期待していたよりも内容は薄めでした。見開き大きな写真に植物園の概要が掲載されているのみ。たぶん現地まで行ってないのかな?例えばその植物園の一番の押しの展示とか回る時のポイントとかまで載せてくれたら最強書籍でした。また他の出版社からもう少しアップグレードした本が出ることを期待します。

 

 

名人のハウスをちょっとでも見たい人にオススメ度:★★★★★

特集ページ数自体は少ないんですが綺麗な写真(後に写真集としても発刊されています)に何と言っても名人のハウスが少ないページですが掲載されているところがポイント高し。この4ページくらいの為に購入してもいいかなぁと思わせる雑誌です。と、思うとあまり簡単に庭の公開せずに、少しばかりはもったいぶった方が良かったのか・・・・?

 

 
珍奇植物の入口でウロウロしている人にオススメ度:★★★★★
珍奇植物って何となく興味あるんだけど、まだあまり踏み込めないなという方にはこちらの雑誌を。珍奇植物という言葉を世に知らしめたのがBRUTUSの珍奇植物号。その後も合計4冊珍奇植物号は発刊されましたが、それらの特集号をまとめたものがこちらの2冊です。本当に雑誌をまとめただけなので雑誌を持っている方は購入する必要はありません。栽培方法とかではなく、ファッション雑誌的な側面が大きいですが、それでも深いコラムだったりと侮ることは出来ない内容。この雑誌から植物にのめり込む人も多かったのではないかなと思います。
 

文芸書

植物の書籍はやっぱり写真中心の本が見応えがあるとは思いますが、文章中心の本もたくさん出ています(いや、たくさんではないかも)。それらの本からいくつか紹介。文芸書の括りの中に旅行記も含めさせてもらいました。
 
 
趣味家はどのジャンルでも同じだなと感じたい人にオススメ度:★★★★★
私は実は食虫植物も好きでして…でもあまり我が家の環境とは合わないので栽培は出来ないなとわかっているので育てることはしていません。その代わりに書籍で楽しんでいます。植物本ってこういう楽しみ方も出来るんですよ。その食虫植物界隈で有名な方のコラム的な一冊。栽培方法というよりも趣味家の日常という感じで構成されています。育てる植物は異なりますが、どの界隈も同じようなことを考えているんだなぁと嬉しくなる一冊。塊根植物界隈でもこういう本を誰か出してくれませんかね?
 
 
マダガスカル旅行に憧れる人にオススメ度:★★★★★
2度にわたるマダガスカル旅行を書籍化した一冊。恐らく自費出版で、しかも著者の方が亡くなられた後に書籍化されています。生前、植物を愛し、マダガスカルに魅せられた著者の心情が手に取るように感じることが出来る一冊。文字中心で写真は白黒がメインだし、あまり多くはありませんがどんどん読み進めてしまいました。旅行記は楽しいですね(殺人事件も、裏切りも起きないし、ハラハラしないし)。いつかマダガスカルに行ける日を信じて参考書にします。
 
 
現地のパキポの見たい人へのオススメ度:★★★★★
同じくマダガスカル旅行記ですが、こちらはオールカラーで写真も多い一冊。先ほど紹介したモザンビーク海峡の夕日は文章を楽しむ本でしたが、こちらは写真を楽しむ本です。でも文章ももちろん入っているので旅行記としても。将来はこういう本を自費で出せないかなーと企んでいます。
 

 
南アフリカの植物も忘れたくない人にオススメ度:★★★★★
こちらは南アフリカ旅行記。この本もオールカラーなのにお値段はお安め。南アフリカの植物も本当に魅力的です。
 

 

形だけでなくちょっと植物のことに踏み込みたい人にオススメ度:★★★★★

私は観葉植物を少し齧った後に塊根植物に踏み込んだので、基本的な植物の知識が本当にない(生物の授業は嫌いだったし)ので、植物学的な話もこれまでは避けてきました。が、やはり最低限の知識は栽培には必要だということで手に取ったのがこの一冊。サイエンスライターの方が執筆しているので、まだ植物学の話にしては読みやすい一冊です。発根管理とか考えるにはやはり植物ホルモンの知識などはあった方がいいですね。とは言え、専門用語もたくさん出てきますし、ちゃんと腰を据えて理解しながら読まないと難しいところも。あとは頭に入れた知識を実際の栽培にどう結び付けるかが一番難しくもあります。

 

 
たぶん面白い:未測定

ちなみにこの本も植物学としては面白いみたい。先ほど紹介した本よりはもっと読みやすいと思いますが、未所持なので評価は出来ません。そのうち買おうと思いながら買えていない一冊。本はこういう書籍もまだまだ多いんだよなー。

 

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洋書

 
英語は読めないけど原産地の植物を見たい人にオススメ度:★★★★★
南アフリカの膨大な植物が原産地の写真と共に掲載されています。英語が読めりゃあもっと楽しめるんだと思うんですが、私は本当に英語が苦手なので、写真を眺めつつ、興味のある品種だけスマホ片手にちょっと解読しています。重くて分厚いのでこれは凶器ですね。それぐらいの掲載量なので写真を見るだけでも楽しめます。
 
 
パキポが好きでたまらない人にオススメ度:★★★★★
まずはドイツ語版が出て、評判が良かったので英語版が出ました。しかし英語版は劣悪なコピー品も出回っているらしく、Amazonで販売されていたものはオール白黒の酷い商品だったとのこと。今はもう買えないみたいですが気を付けて下さい。正規品はオールカラーで鉢植えの植物も一切なし。全て原産地の写真です。エニグマチカムまで掲載されていたので一通りのパキポは押さえているかな?よく問い合わせをいただきますが、私の手元にも今はもうないので、販売出来ず、ごめんなさいです…(ちなみに欲しい方どれくらいいます?多ければまた海外の書店から輸入しようかなぁ)。
 

こちらがたぶん著者の方が投稿した動画。色々なパキポが見れます。

 
 
本にたくさんお金を出せるお金持ちの人にオススメ度:★★★★★
この本のすごいのがなんと1987年に発刊されていたという点。私はまだ生まれて物心もついていない頃です。そんな昔から塊根植物というジャンルは確立されていたんだなと驚きと共に、今や当たり前に手元にある植物は一体いくらしたんだろうという恐怖もあります。そうした時代を乗り越えてこそ、今、大先輩の趣味家のみなさまがいらっしゃるので素晴らしいですね。この本はもちろんもう絶版なのですが欲しくて欲しくて海外の書店含めて探し回り、ようやくebayで古本が出品されているのを見付けてすぐに購入した書籍。我が家では一番高価な本ですが、さすがに今のAmazonの値段ほどはしていません。あれ以来、一度も見たことがないので、あのめぐり逢いは奇跡でした。読んでみてくださいと気軽に言ってすぐに手に入る本ではないですが、是非機会があれば!という参考程度に紹介しておきます。
 

番外編

 
熱帯植物も好きだぞという人にオススメ度:★★★★★
販売されたばかりホヤホヤの書籍。日本語と英語で記載されているのが、文献としても素晴らしいです。登場するのはケープバルブや熱帯植物ですが、興味のあるジャンルなので非常に楽しめました。オススメです。
 

 

植物で頑張るあなたにオススメ度:★★★★★

植物を仕事にする方々が登場する書籍。登場するのは全て海外の方ですが、写真も多く、文章量もそれなりなので楽しく読めました。私はもちろん植物は本業ではないですが、それでも色々とモチベーションが上がる書籍。なので植物を生業にしている方なら更にモチベーションは上がることでしょう。中でもトラックで移動販売している方が印象的でした。こういうやり方もあるのかー。

 

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最後に

私が植物の栽培を始めた頃に大先輩に言われた言葉があります。

 

「植物はいつか枯れるけど、本は枯れないよ」

 

冒頭で書いた通り、本は元々好きでしたが、それでも書籍に5,000円以上は出すのは躊躇う程度の好きでした。なので植物の書籍はどれも高いなーと思っていましたが、この言葉を聞いてからはあまりに高価な本では無ければ、なるべく興味のある植物書籍は購入するようにしています。この分野の本は繰り返し重版されるものも少なく、買い時を逃してしまうととんでもない値段にすぐになってしまう分野でもあります。だからこそ数年後に後悔しない為に、今欲しいなと思った本は今のうちに買いましょう。まぁ、今後発刊される本は電子化され、アーカイブとして残り続ける可能性は高そうですが、それでもやっぱりなんだかんだ言っても紙で持っていたいですよねぇ。

 

我が家が綺麗で豪邸だったら、庭の植物を眺めながら、コーヒーでも出して、本を読めるように開放したいところですが、極狭の自宅では到底叶いそうにありません。

 

さぁ、みなさんも本を読みましょう!(買って満足するんじゃなくてね)