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へなちょこプラントラバーが千葉より綴る…

パキプス水耕管理④【2ヶ月報告】


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パキプス発根管理の経過報告です。管理開始から2カ月後。


まずは前回のおさらい。

 

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「湿度が足りず、ゴミ袋で保湿」


前回は一ヶ月経ってもこれといって動きがない3株を目の前に一度管理方法を振り返りました。その結果、問題は湿度ではないかと目処を付けて、それぞれの株をゴミ袋で覆って湿度をキープすることに。見栄えは悪いですが、ゴミ袋作戦は効果があり、湿度は常に100%近くをキープ出来ている様子。引き続き管理方法を変えずに要経過観察!というのが前回の投稿でした。


それから3週間。相変わらずあまり変わった様子のない3株ですが、ふとビニール越しに株を見ると枝がカビているものが!どうやら湿度を高め過ぎた様子…これはまずいと再度ベラボンから抜いてみて株の状態を確認です。

 

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「幹が黒いのは内部に異常の可能性高い」

 

枝がカビていた株B。顔色も悪く、幹も黒ずんだ場所が増えました。濡らしても緑の箇所もなく、なんと虫も湧いてきています。

 

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「今まで見たことがない傷み方」


切り口をカットしました。少しだけ切ると切り口はまだ新鮮な感じ…パキプスをあまり触ってなければまだいけると思ってしまう切り口ですが、匂いと、幹の様子といい、これまでの経験からこんなはずはないともう少し切り詰めてみるとやはり写真のような状態。こうなるともう発根は希望出来ません。恐らく木質部から腐っていくパターンかと思います。匂いも酸っぱいような、腐ったような、アルコールのような、とにかく不快な匂い。残念ながらこの株とは縁がなかったようです。切り口は新鮮な色でも切り詰めると幹の中は腐り切って空洞という株もあります。そうなるとまだいけると一生懸命管理しても、もう復活することはありません。切り口だけでなく幹の色が黒ずんでくると要注意です。


次に一番大きく重みもある株C。

 

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「こちらも黒ずんだ株」


張りも重さもまだあるけど…こちらも幹が黒ずんできています。うーん、この株も限りなくアウト。カットしてみます。

 

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「中心部だけ黒いのは可能性ゼロに近い」


厳しいですね。こちらも発根の可能性はゼロに等しいでしょう。このまま管理しても一ヶ月ほど経つと樹皮と木質部の間がスカスカになると思います。このように形成層付近が黒ずんだ断面の株はなかなか厳しいです。この株は管理開始時から切り口怪しかったので、発根の見込みは最初からなかったのかもしれません。

 

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「いつも悲しいこの瞬間」

 

これで3株中の2株が残念ながらお亡くなりになっている状態です。そして最後の届いた時から一番期待が出来た株A。

 

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「ずっと変化がなかった期間から急に展開する新芽」

 

こちらの株はまだカビが出てなかったので抜く予定はなかったですが、ずっとウズウズしてた枝先端の芽吹きが急に進展していたのでこれは!ということで急遽抜きます。

 

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「しっかりとした根っこ」

 

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「樹皮が裂けて中からも根が」

 

なんとか一株は…よかった…やっぱり湿度を高めたことに反応してくれたのでしょうか。ここ最近は急に気温は下がったので、発根にそこまで高い外気温は必要ない(とはいっても20度とかでは無理かと思いますが)のかもしれません。ただ、水温は35度をキープ出来ていました。

 

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「ベラボンで包むことで保水性も高める」

 

発根したら本来はもう少し前の段階で水耕から土耕に植え替えたかったのですが、ここまで根が出てるとは思わなかったので、急遽土に植え込みます。ここでポイントは用土だけに植えるのではなく、根の周りはベラボンで包むようにして植え込みます。こうすることで水耕から土耕にスムーズに切り替えられるのではという推測です。このままなんとか芽が出てきて欲しいですが、季節的にどうでしょう。もう気温もだいぶ下がってきたのでヒーター入れてなんとか管理していきたいと思います。

 

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 「ゴツゴツの幹は元気そのもの」


枯れた株とは目に見えてハリも色も違います。このまま管理してなんとか根を伸ばしてもらい、安心株まで持っていきたいところ…
それにしてもやはりパキプス厳しいですね。一時期は未発根株はかなり安くで出てましたが、これから更に輸入されないと言われ、そしてこの発根率ではどんどん値段も上がっていくのではと思います。残念ながら3株中1株しか発根させることが出来ませんでしたが、なんとなーく自分の中でこうすればいいかもという方法は固まりつつあります。長くなってきたので、次週パキプス水耕管理のラストとしてまとめたいと思いますので、お待ち下さい。

 

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 「こうして見るとやっぱり立派な株だった」

 

枯れた株はダメ元で最後は土に植え込みました。絶対に枯れてるという株が発根したという話も聞いているので、可能性は無いとは言えないということで…