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へなちょこプラントラバーが千葉より綴る…

パキプス水耕管理③【1ヶ月報告】


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パキプス水耕管理の続きです。管理を始めてから1ヶ月の状況報告。

 

だいぶ葉も出て発根の兆しも見えてきて用土管理に移行します!…と、言いたいですが残念ながら全く進展がありません。一応全ての株から芽吹きは確認出来ますが、ポチッとした緑の点が枝先に見えるだけで、そこからはなんの動きもなく。気温も下がってきて朝晩は涼しくなってきました。これはちょっと心配な状態です。なので思い切って一度根元を確認することにしました。水耕だと用土に比べると気軽に確認出来るのでその点はメリットですね。

 

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「株A。一番期待のできる株」


肌感は1ヶ月前とさほど変わらず。そして切り口も元気そうだが発根の気配もない。

 

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 「株B。こちらも切り戻しの必要なし」


わずかにカルスのようなものが形成された跡がある。発根の兆しはあったようだが、今はその気配はない。

 

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 「株C。切り口がちょっと不安な感じ」


切り口の写真を撮影するのを忘れてしまったが、一番重くて立派な株だが管理開始時よりも更に切り口が黒ずんでおり、不安な様子。だがもうだいぶ株元まで切り込んでいるのでもう少し様子を見る。幹にはハリはまだあるが緑は見られない。匂いはまだ木の匂い。腐った匂いではない。


という3つの株の状況です。残念ながらカルスができたり、発根の兆しはまだありませんでした。特に株Cは限りなくギリギリな状態です。切り戻した方がいいかと思いますが、結構既に胴体まで切っているので、これ以上は切るのは厳しいかなと判断し、もう少し様子を見たいと思います。でも恐らく用土に埋めていたらもっと傷みが早かったと思います。ということは水耕だと少なからず延命効果はあるようです。

 

まだ株が枯れた訳ではありません。一旦、ここまでの管理を振り返ります。

 

■ 水温は35度をほぼキープ。水替えはしていないが、切り口がヌメヌメした感じは無い。
■ ミストはこの期間、仕事が忙しかったこともありほぼ出来ず。出来ても1日1回程度。
■ ハウス内の温度は最高45度最低20度。ただし45度は本当に瞬間的で日中は30度程度。

 

前回、別の株を春に同様の方法で管理した際は大体3週間ほどで芽吹き、1ヶ月後にはカルスが出来て、そこからチョロ根が出ていました。次はその時の状況と比べてみます。

 

管理比較

水温:【春】35度【秋】35度
気温:【春】30度〜50度以上【秋】20度〜35度
株の状態:【春】幹に緑もなく、ハリもない【秋】肌色もよく、幹にハリもある
ミスト:【春】ほぼ毎日2〜3回【秋】数日に1回程日度

 ここまでの管理と、春との違いを考えるとやはり今回の動きのない要因は…「温度と湿度」ではないかと思います。


今回の管理では秋に入り暑い日もあるが気温が春の管理時に比べるとさほど高くない(外気温は春と変わらなくとも、太陽の高さが変わり、日中のビニールハウス内の温度は秋のほうが各段に低いです)こと、そしてそもそも秋のカラッとした空気に加え、ミストも出来なかったので湿度を維持できなかったことが、パキプス達を目覚めさせる事ができなかったのではないかと推測します。

 

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 「見かけはこだわってられないのでなんとしても」

 

これらの原因を打破するためには、とりあえず湿度を維持することを目的に基本的な管理方法は変えずにゴミ袋を被せて、温度と湿度を確保します。なんとも原始的な方法ですが、サボテンを蒸し作りしたい時はゴミ袋に入れて管理するという話も以前大先輩から聞いたことがあるので理にはかなっているのかもしれません。見掛けはオシャレさもなにもありませんが、とにかく生かす事が大事なのでそうは言ってられません。春や夏であれば高温になり過ぎて一発アウトの可能性もありましたが、今の時期であればそこまで暑くなることもなさそうです。被せてからちょくちょく手を入れて確認してみましたが、周りに比べると明かにムワッとした感じで効果はありそうです。これでどこまで持ち直すのか・・・10月に入り気温もいよいよ下がってきたのでそう時間はありません。更に気温が下がると、今は一本ずつ覆っている袋をもっと大きなサイズでひとまとめにし、簡易ヒーターで保温したいと思います。


1か月後の様子はこういった感じでした。到着時は元気そうですぐに発根するのではと期待しましたが、なかなかパキプスはやはり一筋縄ではいきません。