天気を気にするひとのブロッグ

へなちょこプラントラバーが千葉より綴る…

憧れのアクレアータ②【管理終了】


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今回はアクレアータの報告です。前回で既に枯れていると思いますと結論出てしまったのですが、やはりダメでした。カビが大量発生で株も軽くてスカスカです。

 

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「ふと見るとカビだらけでした」

 

株は前回にも書いた通り、到着後、すぐに植え込んで温度25度前後、湿度50%前後の環境で管理していました。温度はもう少し高くてもいいですが、許容範囲かと思います。

発根促進する為に表面が濡れる程度にたまに霧吹き。この状況で一週間後には幹の緑は消え、茶色くなってきて、この時点でちょっと厳しいかもなという感じでした。

 

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「全体にカビが発生しています」

 

その後も引き続き同様の管理でしたが当然ながら一切なんの変化もなく、ふと気になって抜いてみたところこの状況でした。植物を育てているとふと何か違和感を感じる時ってありますよね。あの能力を園芸以外でも発揮したいです。

 

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「もう生気は全くありません」

 

考察します。まずこれまでの失敗した経験だと未発根株をダメにする時は大抵押したらブヨブヨで中から腐ってくるパターンでした。でも腐るということはまだ株の一部は生きているということです。腐りを取り除けば復活のチャンスはあります。一方で今回のように腐りもせずにカビが発生することも何度かありました。今回も塊根部や枝は全く腐りが入っていません。こうした場合は今回に限らずに手にした時点で重みがなかったり、色が悪かったり、あれ?と感覚的に思う株が多いように思います。そしてカビに気付いて切ってみるともう中は真っ黒で救いようがない場合です。

つまりこれって発根管理をはじめた時点で既に株は枯れていた可能性が高いです。既に枯れている植物をワクワクしながら管理するって悲しいですね…もちろん全ての場合においてというわけではないと思いますが、あくまで私の経験ではこのような確率がかなり高いです。例外的に灌木に関しては切り口がカビても復活のチャンスはあります。切り詰めるとまだ生きている部分が出てくる希望はあります。ただ塊根植物だと例外無くカビが出た時は全てダメでした。

 

今回のアクレアータも既に先日の投稿時にあまり状態が良くないと書きましたが、その通りでもしかすると日本に入ってきた時点で枯れていたのかもしれません。

葉があっても、花を咲かせていても、幹が緑であっても、生きていた時に蓄えていたパワーを使っているだけで、もう既に植物自体は枯れていることはよくあります。こうしたロスは海外から抜苗で入ってきた植物を扱う上では避けては通れないもので、こうしたリスクを考慮したうえでやはり未発根の植物とは向き合うべきと改めて感じました。このようなリスクがあっても欲しい樹形で合ったり、植物を手にする為には未発根に手を出してしまうのですが、そうした要素が不安であれば未発根株には手を出すべきではないと思います(発根管理って合う人、合わない人と割れると思います)。

それでも少しでもせっかく日本に来た植物なのでなんとかして生かしてあげようと試行錯誤しますが、ダメなときはやはりダメですね。

 

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「カビを洗い流しました。オブジェにします」

 

今回は憧れの植物を根も出せずに枯らしてしまったという事でダメージは大きいですが、これで少しでも私の失敗を参考に管理できる人が出来ればと思います。私は諦めずにアクレアータの現地球はいつか手に出来るように引き続き頑張ります。

 

とは言え、今年はコロナの影響で世界的に物流も混乱しています。日本でも多くの国からの航空便を当面停止するという案内がありました。こうした中ではなかなか新しい植物も海外からは入ってきにくい状態だと思います。今年は今ある植物を大切にしつつ、実生をどんどん頑張っていきたいですね。