憧れのアクレアータ①【発根管理開始】
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今回は憧れのあの品種の発根管理についての投稿です。
「Adenia aculeata」
今回の主役は私の憧れの植物でもあったアデニア・アクレアータです。が、先に結論言うと既に枯らしてしまいました…(恐らくもうダメ…)最初からなんの希望も無くてすみません…
アクレアータはアデニアの中でもバリーと並び希少で高額な植物です。お金があってもまず見つからない!という状態がここ数年続き、いつも私は指を咥えて欲しいなーと画像を眺める日々でした。が、一昨年くらいに急に実生苗が日本で出回りました。ただし小指くらいの大きさでも余裕で5万円OVER、且つイベントでも朝一ですぐに無くなるという状況でなかなか値段的にも手は出ないわ、タイミング的にも買えないわの状況。それがなんと昨年末あたりから急に野生株が出回り、信じられないくらいの数が市場に流れているようです。そして私も縁あって一株お迎えさせていただくこととなりました。
「塊根部が丸くてなかなか立派な株です」
アクレアータは元々は南アフリカのソマリア原産ですが、今出回っているのは不確かですがケニアやタンザニア辺りで採取された株かと思われます。その姿はソマリア産とは大きく異なり、ソマリアの株は塊根部は丸く、もっと刺々しい姿です。それに比べ今回輸入されているものは個体差はありますがあまり棘がなく、寸胴な株が多い印象です。
「Photo by Specks Exotica」
上記はソマリア産のアクレアータですが、やはりケニア産とは異なり、圧倒的にソマリア産の方が禍々しくて凶暴でかっこいいですね。もうこんな株には出会えないかと思います。
が、今回の株も同じアクレアータには間違いないので大事にしていきたいですね(枯らしたけど)。
「かろうで棘が何とかある個体でした」
管理方法ですがグロボーサと同じ管理方法で問題ないかと思います。寒さに弱く、直射も避けたほうがよさそう。そして発根しても急死しそうな感じがします。グロボーサも数がめちゃくちゃ入ってきているので安易に手を出してる人が多いですが、相当難しいですよね。私もこれまで4株くらい管理しましたが、全て発根はするが、急死して枯らしてしまいました。アクレアータはそれよりも更に気難しそうな印象…そのうえ今回、日本に入ってきている株はいくつかヤフオクやSNSで他の株も見ましたが、残念ながらどれもかなり状態が悪いような気がします。発根まではもっていけるグロボーサに比べて、そもそも発根すら難しそう。採取する際にかなり根も乱暴に掘り上げられているようですし、ズバッと枝もあり得ない位置で切られている株も見ます。恐らく発送の際に邪魔だからだと思いますが、もったいない。その割には値段はまだ高いので、正直今回は手を出さないほうがいいと思います。
私も届いてすぐに植え込み、25℃~30℃程度の環境で管理しましたがすぐに枝が緑から茶色く黒ずんできました。そして管理開始から1ヶ月後の様子…
「枝は茶色くなり、濡らしても緑はない」
グロボーサと同じ管理方法だと考えると温度は25度以上で表土が少し濡れる程度の水やりと、霧吹きで適度な湿度。それで根が出るかと思いましたが、そう簡単にはいきませんでした。今のところブニブニと腐ってはいませんが、緑色だった部分も無くなり、全く精気がありません。写真をさかのぼってみると3月7日に植え込み、1週間後には今と同じような状況でした。このまま水やりをすると腐ってアウトでしょう。とは言っても水をやらないと発根はせずにどちらにせよアウトな気がします。
もう少しだけ希望を捨てずに様子を見てみようと思います。自分の経験を教訓に皆さまは無駄金にならないようにしていただければ幸いです。
悲しいお知らせだけで終わるのもアレなので、最後にうちの実生のアクレアータの写真を載せておきます。
「我が家の実生アクレアータです」
17年12月に播種しました。その前の年にメサで購入した種で、ずっと蒔かずに冷蔵庫に眠っていたものです。そんな訳なので当然発芽率も低く、20粒蒔いて3つ発芽の2つ生存という感じ。ただ私にとってはこれでも十分。私が下手くそなのと大事にし過ぎているので成長も遅く、十分に大きく出来ていません。半年で一気に成長し、その後はほぼ変わっていない感じ…
「この大きさでも棘は狂暴」
恐らくこれはソマリア産の種子ではないかとのことですが、私にはわかりません…が、棘を見る感じだと今回輸入されているものとは違う気もしますね。今、我が家である株で一番大事にしている株ですが、ちっとも大きくならないので少し管理方法を変えないとかなと思っています。思っているよりも直射平気かもと思いながらも、なかなか思い切って雨晒しに出来ません。
でもそろそろ思い切って雨晒し栽培と挿木ですね。…うん、来年には…