天気を気にするひとのブロッグ

へなちょこプラントラバーが千葉より綴る…

挑戦と向上。

思い切った年に。

 

ずっとやりたいと思っていたことがありました。今年は色々とここまで数年気がかりな植え替えをしたり重い腰をあげてるので、この勢いでやっちゃおうかなぁと。今回のネタは最近よく名前を耳にするエニグマチカムです。

 

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こちらが我が家の接木エニグマチカム。2014年に登録された新しい品種で未だに自生地は明かされていません。昨年か一昨年かにたくさん抜き苗の野生株が日本でも出回りましたが、あちらはただのデンシ系の交配種だというのが最新の見解のようです。エニグマについては私が書くまでもなく、詳しく記載されてる方がいるのでそちらを参照。こちらの株は3年前に発見された方から直々に譲ってもらった株なので間違いなく正真正銘の本物です。

 

The succulentist

 

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我が家に届いたのは2017年の5月でした。こちらは到着時の株。左の株が今回の主役。

 

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3年くらい経ってずいぶん大きくなりました。ただ気になるのは左右に伸びた立派な脇芽。このままでもなんの問題も無いんですけど、どうもこちらに養分を取られてるのか本体の調子があまり上がらない…これをどうしようかここ数年ずっと悩んでました。が、今年は脇芽にもへこみがあって調子が悪そうなのを見て今年はやるぞ。決断。

 

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スパッと。カッターの刃は新しいのを使いましょう。躊躇せずに切るのがポイント。

 

本来は剪定が目的でしたが、このままエニグマを捨てるのは勿体無いので、パキポの接木に初挑戦します。

フォロワーさんがちょうど実生のラメリーを譲れますよとの申し出があったのでありがたく送っていただきました。私も去年、接木しまくるぜと台木を準備する為にラメリーの種子を海外から仕入れて100粒くらい蒔きましたが、種が悪くて5粒くらいしか発芽しなくて接木計画は頓挫してました。

 

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本当は届いたら養生して少し成長させてから台木にしようと思いましたが、思ったよりもサイズが大きかったので、このまま接木しちゃいます。もちろん台木にする旨は了承もらいました。それでも誰かが種蒔いて育ててきたものを切るのは罪悪感…

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こちらもスパッと。斜めにならないように思い切って一発でサクッと切りましょう。

 

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エニグマも切り口を整えます。切った株は穂木、台木共に切り口をよく水で洗い流します。

 

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パキポの接木は乾燥は不要です。もちろん薬剤の塗布もいりません。注意点はなるべく形成層が合うようにくっつけることぐらいでいいようです。切り口の大きさが同じであれば、それもあまり気にせずにただ切り口同士を合わせるだけで形成層も合います。簡単です。


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固定の方法は紐を使ったり、周りに接着剤を塗って固定したり(当たり前ですが、切り口に塗っちゃダメですよ!)、あとは接木用のテープを使ったりするみたいですが、今回は強刺のパキポなので輪ゴムを棘にひっかけて固定。これでも十分に固定されています。とりあえず動かなければなんでもオッケー。逆に切り口が動いちゃうのだけは避けましょう。


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接木に関する色々な情報見てると癒着するまで植えずに置いておく方法とかもあるみたいなんですが、植え込んでたとしてもあまり成功率変わらないみたいなので、そのまま用土に植えました。あとは置き場の方が大事そうです。様子見ながらですが、1〜2週間程度は濡れない、陽が当たらない、風通しの良い場所に置きます。ひとつの目安としては穂木の葉が動いてきたら一安心とのこと。ダメな場合はすぐに葉が黄色くなり、穂木が萎れてくるみたいです。

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せっかくなのでもうひとつの脇芽もカットして接木しました。こちらは近くの園芸店で買った長田さんのラメリーが台木。台木にはラメリー、ゲアリー、フィヘレネンセあたりの成長早くて丈夫な品種が使われることが多い。ですが、サンデルシーに接いでも、グラキリスに接いでもパキポ同士ならなんでも出来る様子。

 

この辺り、下記書籍のP54-57辺りを参照。色々な品種の接木が掲載されていて面白いです。

 

 

掲載されてる方のインスタにも接木株載っているので参考になりますよー。

 

 

これでポケットを叩けばビスケットが2つじゃないですけど、一株が(ちゃんと癒着すれば)3株になるので儲けもの。ただし、親株もろともダメになるリスクももちろんあります。

 

切った親株はどうしたのかというと、しっかり殺菌剤まぶして放置です。

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今回使う殺菌剤はこれ。


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そのまま筆で塗りました。本来は希釈して使うものです。だけどゲッターは殺菌剤の中でも人害、薬害が少ないらしい。某戦争映画でも負傷兵の傷口にゲッターをそのまま振り掛けたりするシーンがあるので、まぁ大丈夫でしょう。これまでもたまにやってますが、今のところ問題があったことはありません。あとはスーパーサボテンタイムさんはルートン塗ってましたね。一般的にはカルスメイトやトップジンMです。でもカルスメイトは言ってしまえばただのボンド、殺菌剤入っているトップジンMの方がいいんですけど、色がどぎついので悩ましいです。


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カットしたところは本体が太ってくるとしっかり傷は埋まってくれると思います。今はバランス悪いけどここからまた数年頑張って丸くなればいい。


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ちなみに接木したみなさま、飛ばした台木の頭はどうしてるんですかね?とりあえず私はメロフォルミスの子株置いてるトレイに一緒に置いておきました。サボテンだとまた発根させて作り直してるみたいだけど、パキポはたぶん難しいです。

 

最後に最近ふと思い出した言葉。

 

 

今年はあと実生のアクレアータの剪定、挿木とギガスの剪定、挿木が残っております…アクレアータはもう少し考えようかな…