天気を気にするひとのブロッグ

へなちょこプラントラバーが千葉より綴る…

殖やすということ。

いつの日かHCに。

私が植物にここまでハマったのは一株あれば自分で増やす事ができるからだというのも理由のひとつ。私の趣味は他にもおもちゃ収集とかがあるんですが、おもちゃはひとつ買っても増やすことは出来ないですから。

 

そんな今日はあの品種の子株を外したよというだけの内容です。

 

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昨年強烈なデビューを果たしたメロフォルミス錦。デビュー戦こそとんでもない値段でしたが、その後一気に普及して今やどのサボテン園に行っても置いてある気がします。実はメロフォルミスの純粋な錦ではなく、何かを掛け合わせているハイブリッドなんじゃないかという話もありました。

そんな一躍有名になった株ですが、値段もだいぶこなれてきました。その理由はそもそもなんであんな値段になったのかわからないほど海外では既に量産されていたということ。日本でのお披露目は昨年でしたが、既に海外には山ほどある写真もネットには上がってました。この品種は子株を吹きやすく、且つ、その子株もほぼ親と同じく綺麗に斑が入ります。我が家にあるメロフォルミスも例外なくどの株も子を付けているのでそりゃ量産されるなぁと。

でも個人的にはこのメロフォルミス錦、意外と弱く落ちやすいユーフォルビアのような気がしてます。特に発根させるまでは水を欲しがるのか、辛めがいいのか、日光が好きなのか、嫌いなのか塩梅が難しくて結構な数を去年は落としてしまいました。特に夏は要注意。すぐにこの綺麗な株が茶色くなって萎みます。なので増えやすい、増えやすいと言っておいてなんですが、言われてるほどの勢いで本当に普及するのかなーという気もしてます。でも去年から韓国でめちゃくちゃ増やされてるって話も聞いたので、いつの間にかHCにもならぶ可能性もあるのかな。

 

我が家にきたのは知り合いの方が個人的に入れたものを分けてもらいました。それが一冬越してだいぶ手元の株は落ち着いてきたので今年は子を外して増やしてみよう作戦です。本当にみんなが言う通りガンガン増えるのかどうか。


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といっても火で炙って消毒したハサミでザクザクと切って外していくだけ。鉢から抜いてパキっと手でも外せると思うんですけど、ハサミで切った方が綺麗に外せます。親株も植え替えるつもりなかったのでこの方がやりやすい(でも鉢の端に寄っちゃって結果植え替えました)。


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外した側の親株は傷口の樹液はしっかりと綺麗な紙で拭いてあげます。いってる間にまた子を吹いてくるでしょう。


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外した子株は水にしばらく浸けておくことでこちらも樹液を止めます。ユーフォルビアの白い樹液は発根を阻害すると聞くのでしっかりと止めて処理します。でも水にしばらく浸けておくとすぐに止まるのでそしたら拭き取るだけ。


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用土は普段使っている自家製の培養土に上1/4だけバーミキュライトバーミキュライトは無菌ですし、保水性も高いので、挿木や子株の発根などの際に私はよく使います。用土は微塵抜きも含めてしっかり事前に濡らしておく。


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ルートン塗って処理しても良かったんですが、今回はオキシベロンの溶液にしばらく漬け込み。1時間程度このまま漬けておきました。


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あとは土の上に子株を乗せて、日陰で放置するだけ。時期がいいのですぐに根が出てくれることでしょう。


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今回外した中ではこの辺りがいい感じ。まだあと20個くらい外せそうでしたが、少しは群生の株も残しておきたかったので今年はこれで終わり。

 

果たして見かけ通りたくさん増える品種なのか、それとも案外繊細で値段相応の思ったよりも増えない品種なのか。早ければ来月あたりには結果が出てるでしょう。

 

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ちなみにこちらが昨年のめちゃくちゃな値段になっていたのと同じタイミングで知人から仕入れた株。その時はまだオークションも終了してなかったので、まさかあんな値段になるとは思わなかったでしょう。子株くらいの値段で譲ってもらったような気がします。一部枯れてしまって子株は何個か減りましたが、親は無事でまた子を吹いてくれてます。最初からの生き残った子株も親くらいの大きさになりました。この株はこのまま育てたい。

 

植物をやっていると新しくまだ見たことがない品種が出ると胸躍りますが、何事もまずは落ち着いて静観してみるのが大事ですねー。

心配なパキポたち。

生命力を信じる。

 

ある人からの預かり物でペコペコの二頭グラキを預かりました。

 

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ペッコペコです。輸入されてから植え込みもされずに放置されてたのだと思います。頑張ってここから膨らめばいいですが、どうなることやら…ちなみに経過報告はブログでは出来なさそうなのであしからずです。

 

屋外雨晒しで越冬したビスピノーサム。一番の大株だけがまだ芽が出ません。でも絶対に死んでないと確信は出来る。

 

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頭のてっぺんが朽ちてポロッと取れてしまいました。が、絶対に死んではない…はず。腐った匂いではなく夏にカブトムシを探しにきたような匂い。クヌギが朽ちた匂いですな。


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普段はこんなことしないんですけど、ビスピはもうなんでもありのような扱い。変な虫に居座られても困るので朽ちてる部分はたわしブラシでゴシゴシ擦って全て取り除きます。考え方としてビスピは塊根なので、傷んで枯れた根を取り除く作業と変わりない…はず。とかトンデモ発想ですがあながち間違いではないかなーと思ってる。グラキリスは塊茎なので同じような扱いは出来ないです。

 

そういえば昔にどこかネットでビスピが腐ったのでその部分を抉り取って、形を整える為にシリコンで埋めて成形したらシリコン貫いて芽が出てきたって記事を見たような気が…する…んですけど、探したけど見つけられなかったので幻かなー。でも触っているとわかりますが、納得の丈夫さです。


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綺麗になりました。てっぺんはこんな感じですが、他は柔らかくなってる部分もないし、濡らすと緑だし、やっぱり絶対に死んでないんだよなー。どんなきっかけでスイッチ入るかわかりませんが、今年はパキポは全体的に遅いスタートで色々と心配です。

 

そろそろ千葉も緊急事態宣言が解除されそうなので、やりたいことやりまくるDayも終了ですね。

失敗を取り戻したい。

大移動

先日の失敗もありましたが、最近は連日暑くてハウス内での植物の管理に気を使うのも毎日疲れてきたので、パキポを全て屋外の屋根ありの場所へ移動しました。

 

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本当は5月下旬に移動したかったのですが、もうこれだけ気温が高い日が続くと問題ないでしょう。高温で煮てしまったダメージは大きく、芽吹き始めの新芽は枯れてしまったり、大きく凹んでしまう株も多数…特に未発根株が水分調整がうまく出来ないのか、ベッコリ。

 

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これが発根させると戻るのかどうかは不明ですが、発根していると思っていたのに根が出てない株が思わぬ形で多数判明したのでダブルでショックです。持ち株が増えてきたのもありますが、今年は結構グラキリス落としそう…


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ハウス内で大きく場所をとっていたパキポを出したのでハウスの片側が空きました。外に出した植物を中に取り込むのは次は秋なので、それまでは実生スペースとして楽しみます。暑過ぎて昼間は全然作業出来ないけど。

 

そしてやっちまったセネシオを抜いてみます。3年間くらい育ててたのに数時間で枯れて悲しみ。

 

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根元がやられた感じ。上の部分は問題なさそう。セネシオは挿木が出来るのでなんとか生かします。

これを見ると、パキポの実生苗が突然根元から萎んで枯れてしまう現象は陽が強すぎなんでしょうね。毎年少なからず根元萎みでダメになる実生株があったので、置き場検討して回避出来るかも試してみます。


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やっぱり根元少し上でカットすると全く問題なさそうな感じ。


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1日乾かしました。


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最近の挿木は自家製培養土4割にバーミキュライト6割。適当にルートン付けて植え込んで様子を見ます。根付くにしろ、ダメにしろ、すぐに枝の様子でわかりそうです。なんとか少しでも残したい…

 

今年は時間が有り余っているので億劫で数年間見ない振りしていた植え替えにもどんどん着手。


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写真には1本ありませんが、3年間くらい植え替えていなかったデカリー がさすがに根詰まりで立ち上がりが遅いので、いよいよ植え替え。


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全て鉢を壊さないとパンパンで抜けません。こりゃそうなりますよね。


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こちらも立派なタンク。タンク取って根挿しで増やせそうですが、これ以上鉢数増やすのも置き場問題大変なのでこのまま枯れ根を整理だけして大きめの鉢へ。


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結局鉢のサイズが2つくらい上がったので場所問題は深刻さを増したんですけど…大きめの鉢で植え付けて水をたっぷりあげる方が幹も太りそう。そろそろ幹が太ってきてもいいと思うんですが、なかなか条件がわからないですね。

やらかし。

盛大にやらかす。

今日は暑かったですねー。私のところも30°まで気温が上がったようです。半袖半ズボンで余裕でした。

 

…ということでタイトル通りやらかしました。夏日になるって散々天気予報で言ってたにも関わらず、朝作業している時はそんなに暑くなかったので、まだいけるかなとビニールハウスにはとりあえず遮光率20%の寒冷紗だけ張ってたんですが、それが大失敗でして…しかもサーキュレーターも回すの忘れてまして…

 

朝から冬型を移動させて、場所空いたーって浮かれていて、昼食食べてからハウスを見に行くとふと、あれ?と…朝は元気だったセネシオがなんか倒れてる…

 

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なんか根元から変な液が出てる…やっちまったと温度計を見ると50度オーバー!パキポを触ると温かいとかではなく熱々。やっちまいました。完全に芋煮がたくさんです。

 

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急いで70%の遮光ネットを張り、サーキュレーターを2台回す。サーキュレーター回し忘れていたので余計に熱がこもってしまったようです。とりあえず実生のデカリーと恵比寿笑は瀕死、あとは枝から樹液が流れ出てるパキポ多数。後悔先に立たず。今日はダメージ見えなくてもやばそうな感じの株が多数なので数日後に答え合わせをしなければいけないでしょう…


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ついでに屋外の一部にも寒冷紗を張りました。毎年直射が強すぎるなぁと思ってたんです。


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そしてこちらはビニールも張って濡れないスペースも作りました。


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毎年進化です。…なのに、今日の失敗は久々にやらかして精神的ダメージが大きい…特にまだパキポは全てハウス内に置いていたので、どれくらいの被害があるかまだ全貌は全く掴めません。はぁ…これで腐りとか出てきた株が多数出てきた場合はしばらく植物は自粛ですね。

 

5月後半からハウスから出すつもりだったパキポは早めに出そうかと思います。風があればだいぶダメージは違ったんですけどね…後悔先に立たず。

ファガロイデスをフヤスンデス。

今日も実験

 

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我が家のファガロイデス。なんというか非常に微妙。幹の緑は映えますが、幹の太さも枝振りも非常に微妙。針金をかけて枝を動かそうかとも思いましたが、剪定すると案外太ると聞いたことがあったので、今日はパチパチすることにしました。


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剪定は本当は休眠中の方が余計な体力を使わせなくていいのですが、今回は芽吹き始めなのでまだ大丈夫かなと思います。枝も一番元気な頃。とりあえずカットしていきます。


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切ったった。一本だけ生きてるか死んでるから微妙だったので一応予備として5本。カットしているとブルセラ独特のあの香りが。私は好きなんですけど、緑臭いと苦手な人もいるんですね。


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必要あるかないかわかりませんが、薔薇などの挿し木と同じくカッターで切り口をくさび形に斜めに切り整えます。こうすることで根が出る面積が多くなり、水もしっかり吸い上げてくれます。

尚、今まではなんとなく挿し木をしてあまり成績が良くなかったので、今回は色々と挿し木についての勉強もしました。ブルセラの挿し木についての情報はあまりなかったので、挿し木と言えば一般的な薔薇や、プルメリア、そして木本のミカンなどの挿し木の情報を参考にしています。


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剪定後。白い樹液が痛々しい。植え替えようかと思ってましたが、植え替えは少し後にします。


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くさび形に切ったら、1時間ほど水に浸け置き。その際に水にオキシベロンを一滴。果たして効果あるか、ないかはわかりません。


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用土は今回はパーライト、川砂、市販播種・挿し木用土、バーミキュライトの4つで実験します。


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100均に売ってるこんなアクリルの小物入れ。


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実はEGスリット鉢がピッタリ収まります。


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1時間ほど水に浸けたらルートン先生を切り口に。


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用土は十分に灌水をし、挿し木をする前に串で穴を開けたところに挿します。切り口が傷付くので、決して枝で土を掘らないこと。


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置き場はハウス内の直射があまり当たらないところ。腰水についてはやるべきという人や、決してやるなという人など結構人によって言うことが違う。ので、自分の経験的にたぶん水分があった方が発根促進される気がするので、動きがあるまではこのまま腰水で管理してみます。このまま決して動かさないように腰水を補給しながら、根が出るまで我慢。ちなみに木本の挿し木の場合は発根までに30日〜2ヶ月程度かかることもあるそうなので長いお付き合いです。

 

この調子で今年こそ剪定して植え替えたいデカリー の挿し木もしようかな。

 

挿し木でも十分に時間をかければ太りますし、剪定した親木も太れば儲けものです。色々とやることが多くて忙しい時期です。挿し木についてはまた動きがあればお伝えしますので、無ければお察し下さい。

まずは灌木から。

灌木系を屋外に出しました。あとは冬まで同じ場所で管理です。

 

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去年も同じようなタイミングで出したよなあとブログ振り返ってみるとやはり5月3日に出していたようです。毎年同じような時期に出してますね。ブログを書いたほうがいいよとまでは言いませんが、SNSや写真撮っておくだけでも毎年の目安になるので芽吹かない!と不安も少し減ったりするのでオススメです。冬の管理が同じだからか芽吹くタイミングも同じです。デカリーも全て一気に芽吹いてきています。今年こそは剪定して植え替えたいのですが、5号以上の鉢ストックが切れているので鉢を買ってから…5号以上はほとんどセラアートです、いつも鶴仙園さんで買ってますが、休業中ですもんねー…出来れば剪定は芽吹き始め、もしくは休眠期にしたいので、こう言っててまた来年になりそう。だけど鉢がパンパンなので植え替えだけでもやったほうがいいですね。

 

そういえば昨年にこんな記事を書きました。

 

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撮影日:2019/8/1

 

実生のパキプスをオリジナル用土と保水性の高い培養土に植え替えてどう違いがでるかという実験です。まだ芽吹いてないのでちょっと早いのですが、植え替えてみることに。さて結果はいかに。

 

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まずはこちらの保水性の高い培養土の株。元々購入時に植えられてた土です。赤玉なども入っていません。この株は植え替えないままでどうなったかというと。

 

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こんな感じでした。地上部は全く太ってませんが、地中のタンクは立派に太くなってます。

 

そして一方が私のオリジナル用土に植え替えた株。ちなみにどちらも共に雨晒しで育てました。

 

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こんな感じ。一年前の上の写真の株です。どうでしょう?あまり大きな違いがない気もします。

 

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並べてこんな感じ。やはりあんまり大きな差は無いですね。私の育て方が悪かったのかも。でも8月から休眠までの2ヶ月くらいでここまでタンクが太ってくれたのは優秀です。

 

ということであまり差がないことがわかったので、全て私の配合土に植え替えて、ここから冬まで雨晒し管理で管理します。

 

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鉢のサイズは90から105にサイズアップしました。また掘り起こすのは来年。楽しみです。

 

ちなみに一株だけ根元に腐りが入ってたけど、タンクは元気そうだったので根挿ししました。

 

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芽が出て来てくれたら嬉しいんですけど、ちょっとこのサイズだと厳しいですかねー。

 

今年は別の管理方法で栽培検証してみたいなと考えています。株が手に入ったらですが…

毎日の楽しみ。

日日是好日

まだまだ自宅待機の期間が続きますが、この期間は必ず時間を作って庭で園芸を楽しんでいます。いつもは仕事が忙しいと春にもあまり植え替えを出来ないまま、仕方ないのでまた来年にという株も多いですが、今年は時間があるので植え替えの日々。少しだけ最近植え替えた株を自分の記録として。

 

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“パキポディウム グラキリス

 

2、3年前に某園の隅にベコベコで転がってた株。よくもここまで復活してくれました。ちょっと今年の冬の管理で枝が延びてしまいましたが、だいぶコロッとして可愛いサイズに成長しました。元々は海外の実生株だったようです。昨年は種も取れたけど発芽はしませんでした。自家受粉だったので仕方ないですね。


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“パキポディウム バロニー バロニー”

 

バロニーウィンゾリーはよく見ますが、バロニーバロニーは意外と見ないですよね(国内実生株はたくさん出回ってますが)。なかなか今年は起きてきてくれませんが、もう3年くらい植え替えしてなかったので植え替えることに。そろそろ葉も出て来てくれると思っています。ウィンゾリーもだいぶ休眠明けてきたのでいくつか植え替えようかなと思います。


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“ドルステニア ジプソフィラ”

 

ずーっと植え替えをしたかったのですが、大切な株なのでそれで調子を崩したらどうしようとなかなか決心できませんでした。が、朝活の勢いで植え替え。ドルステニアはユーフォと同じような感じで根はあまり張ってません。ギガスも植え替えようかと思っていますが、きっと同じような感じかと思います。無駄に大きな鉢に入っていたので少し鉢を小さくしました。機嫌損ねませんように。


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オペルクリカリア パキプス”

 

こちらも朝活の勢いで。結果植え替えて良かったかも。昨年に水耕栽培で根を出した株ですが、思ったよりというか全く根が発育していませんでした。でも根は生きている様子。切れないように慎重に素焼き鉢からプラ鉢に植え替え。芽吹きは出ていますがどうでしょうか。様子を見守りたいと思います。


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オペルクリカリア デカリー”

 

休眠失敗して死んだ!?かと思いましたが、芽吹きはじめたので思い切って植え替え。何年目かな?恐らく3、4年くらいだと思います。ちゃんと立派なタンクがついてました。こういった地中にタンクをつくる品種はちゃんと定期的に植え替えないとダメですね。少し大きめの鉢に植え替えた方が成長も早いのでいい感じ。なんか今年一気に大きくなってくれそうな予感がします。


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“エンセファラルトス ホリダス”

 

こちらも実生。根が立派ですが地上部は全く大きくなりません。毎年植え替えることにしてるけど、なかなか難しいですね。地植えすればあっという間に大きくなると思うんですけど、そんな場所もありません…


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“ボウィエア ボルビリス”

 

いい感じの丸さ。土が盛り盛りになっていたので結構いいサイズになっているかなと思ったのですが、期待以上!でも葉が出てきません。実はこの株、冬にガチガチに凍らせたので生きていることが奇跡。凍った上に植え替えでちょっと拗ねたかな。こじらせなければいいのですが。


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“パキポディウム エブレネウム”

 

昨年の6月播種。去年は実生は適当過ぎてダメダメでした。この株くらいしかお見せ出来る株はありません。もうちょっとちゃんと管理しないといけないですね。明らかに増えすぎでキャパオーバーです。今年はちゃんとします。


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“プテロカクタス ツベローサス”

 

黒竜。塊根性サボテン。塊根性ってのに弱いです。去年の春にヒョロヒョロの枝を挿したやつです。こんな感じで塊根が出来ていました。1年でここまで大きくなったと考えるとまずまずですかね?もう一度埋めたのでまた来年。

 

こんな感じで日々数株ずつ植え替えをして気分転換をしています。土も鉢もそろそろ無くなりそう。植え替えの日々はもうしばらく続きそうです。

新しい植物と。

物欲溢れる春。

珍しく2日連続の投稿。やはり春は植欲溢れてダメですねー。久し振りに植物を購入しました。

 

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“Euphorbia tulearensis”

 

以前から欲しくて探していましたがなかなか値段で折り合いがつかず…が、今回は相場よりは安い値段で見つける事が出来たのでお迎え。思っていたよりも大きなサイズ(写真は4号鉢)で驚きました。ただ葉の勢いなどを見ると、この感じは未発根ですね。まぁ時期がいいのでなんとかなると思います。

 

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状態を確認する為に抜きました。やはり未発根。ですが、発根し始めています!一番いいタイミング!これだと管理さえミスしなければ安心!

 

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枯れてる根や植え込みに邪魔な根は全てカットしました。切り口も元気そうなので問題ないかと思います。樹液を水で流して、乾かしてから植え込みます。

 

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横に伸びた根をカットしたので少し鉢をサイズダウン出来ました。いい感じ。あとは2、3日後に水やりをして根を動かしてあげたい。この時期は蒸らさないようにだけ注意です。

 

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一緒に二頭グラキも…あまり良型ではありませんが、1万円代と安かったのと形は面白くて結構好きな感じ。

 

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でも根元を見るとどうでしょう。かなり株元まで既に切り込まれています。推測ですが、一度腐りが入ったのかな?でないとここまで切り上げられていることはあまりありません。本来であれば生きているところまでカットするのですが、今回はこれ以上切るとちょっと心配な感じもあったのでカットはせずにこのまま植え込んでみようと思います。

 

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案外、こういうポチッとなっているところから発根したりもするので、そうならないかなーと期待を込めて植え込み。植え込み後の写真は撮り忘れたのでありませんが、なかなかいい感じですよー。この後、登場がなければお察し下さい。時期的には発根管理に最適なので頑張ってかっこいい姿をお見せ出来るように頑張ります。

園芸の楽しさを改めて。

植物の季節はやってくる

こんばんは。みなさん体調はいかがでしょうか。自粛生活で精神的に参ってませんか?私はいい加減もうだいぶ参ってきて生活リズムもめちゃくちゃになりつつあります。先が見えればいいのですが、緊急事態宣言も延期でこの先どうなるのか不安が募ります。

それでも私含め、このブログを見てくれている方には園芸があります。植え替えや世話をするのにもとびっきりいい時期なので切り替えて植物に癒されましょう。コロナで暗い世の中でも植物の時期はやってきます。

 

昨年に続き、今年もロックウッディの種が取れそうです。今年は3株花が合いました。しかも産地も全て同じ。去年はFloriskraal Damでしたが、今年はEselsfonteinです。去年のタイプに比べるとあまり葉が枯れこまずに玉ねぎっぽい姿にはなりません。が、これもロックウッディには違いないのでどんな姿になるのか楽しみですね。

 

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3株お互いに受粉し、一株は全く結実しませんでした。ハオルチアは同品種でも個体によっては種がとことんつかない株もあるので、そういう時は潔く諦めます。他の2株はなんとか結実しそうな鞘があるので今年も種は取れそう。一株で3鞘ぐらい取れればと思っていたのですが、そこまで多くは取れなさそうです。ロックウッディの受粉についてはYoutubeに動画をあげていますので宜しければ見てみて下さい。

 

うまくいけば1ヶ月後には種が取れるでしょうか。楽しみです。

 

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ちなみに昨年蒔いたロックウッディは数を減らしながらも徐々に大きくなっています。が、私が実生が下手なので遅いですねー。まぁ気長な趣味なのでのんびり栽培したいと思います。

 

今年も種蒔き第1弾をしました。今回はラメリー、火星人、オベサです。オベサだけは自家採種。ラメリーと火星人は昨年の輸入種子ですが、昨年は散々な成績だったので今年は昨年に比べて少し早めに蒔いてみます。今回は土なども特にこだわりなく、中途半端に余っていた小粒の用土に表土はバーミキュライトを。種蒔きに関してはシンプルな環境が一番良い気がします。

 

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だいぶ暖かくなってきたのでビニールハウスに入れておけば時期に発芽するでしょう。今年の種蒔きは第2弾として今月末くらいにその他のパキポを蒔こうと思います。過去にも記事にしましたが、LED冬蒔きや屋内蒔きをこれまではしていましたが、結局のところ適した暑い時期に蒔いて、ゆっくり育てる方が強く、形もいい株になることに今更ながら気付きました。

 

あとこんなものを手に入れました。

 

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本当は医療用のハサミが欲しかったのですが、やはりめっちゃ高かったのと、医療従事者でなければ購入できなかったのでとりあえず細工用のはさみをAmazonで。何に使うかというと…

 

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冬も取り込まずに屋外で越冬したグロボーサ(オススメしません!)がやはりだいぶ枯れこんでいる部分があるので、そこを…

 

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こうやってカットしました。ずっとカットして綺麗にしたかったのですが、枝切りハサミや普通のハサミでは太過ぎて入らなかったので試しに細工用のハサミを買ってみたのです。細工用と言うよりは裁縫時に使うようなどちらかというと糸切りハサミに近かったので、あまり切れ味はよくなかったですが、これくらいなら平気で切れます。

ちなみにグロボーサは徒長し易い品種ですが、延びてしまった時も根元で切って樹液を流して乾かしてから土に挿しておくと上手くいけば挿木出来ます。機会があれば試してみてください。

 

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古い写真ですがこちらが上記の株を棚から落とした時にもげたものを挿木して根付いた株。今もまだ元気に新芽も出て来ています。こうなりゃどんどん増やせますね…

 

話を戻して枯葉を取ったりするのが大好きなので結果的にこのハサミは大正解でした。このハサミとセリアで買ったクラフトピンセットがあれば最強。

 

冬型と夏型の置き場を入れ替えたり、芽吹いてきた株の植え替えをしたり、ハオルチアの交配をしたり園芸では大忙しです。色々と不安は多いですが、悲観しても物事は変わらないので、まずは自宅で出来ることを私もやっていきますね。

憧れのアクレアータ②【管理終了】

今回はアクレアータの報告です。前回で既に枯れていると思いますと結論出てしまったのですが、やはりダメでした。カビが大量発生で株も軽くてスカスカです。

 

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「ふと見るとカビだらけでした」

 

株は前回にも書いた通り、到着後、すぐに植え込んで温度25度前後、湿度50%前後の環境で管理していました。温度はもう少し高くてもいいですが、許容範囲かと思います。

発根促進する為に表面が濡れる程度にたまに霧吹き。この状況で一週間後には幹の緑は消え、茶色くなってきて、この時点でちょっと厳しいかもなという感じでした。

 

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「全体にカビが発生しています」

 

その後も引き続き同様の管理でしたが当然ながら一切なんの変化もなく、ふと気になって抜いてみたところこの状況でした。植物を育てているとふと何か違和感を感じる時ってありますよね。あの能力を園芸以外でも発揮したいです。

 

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「もう生気は全くありません」

 

考察します。まずこれまでの失敗した経験だと未発根株をダメにする時は大抵押したらブヨブヨで中から腐ってくるパターンでした。でも腐るということはまだ株の一部は生きているということです。腐りを取り除けば復活のチャンスはあります。一方で今回のように腐りもせずにカビが発生することも何度かありました。今回も塊根部や枝は全く腐りが入っていません。こうした場合は今回に限らずに手にした時点で重みがなかったり、色が悪かったり、あれ?と感覚的に思う株が多いように思います。そしてカビに気付いて切ってみるともう中は真っ黒で救いようがない場合です。

つまりこれって発根管理をはじめた時点で既に株は枯れていた可能性が高いです。既に枯れている植物をワクワクしながら管理するって悲しいですね…もちろん全ての場合においてというわけではないと思いますが、あくまで私の経験ではこのような確率がかなり高いです。例外的に灌木に関しては切り口がカビても復活のチャンスはあります。切り詰めるとまだ生きている部分が出てくる希望はあります。ただ塊根植物だと例外無くカビが出た時は全てダメでした。

 

今回のアクレアータも既に先日の投稿時にあまり状態が良くないと書きましたが、その通りでもしかすると日本に入ってきた時点で枯れていたのかもしれません。

葉があっても、花を咲かせていても、幹が緑であっても、生きていた時に蓄えていたパワーを使っているだけで、もう既に植物自体は枯れていることはよくあります。こうしたロスは海外から抜苗で入ってきた植物を扱う上では避けては通れないもので、こうしたリスクを考慮したうえでやはり未発根の植物とは向き合うべきと改めて感じました。このようなリスクがあっても欲しい樹形で合ったり、植物を手にする為には未発根に手を出してしまうのですが、そうした要素が不安であれば未発根株には手を出すべきではないと思います(発根管理って合う人、合わない人と割れると思います)。

それでも少しでもせっかく日本に来た植物なのでなんとかして生かしてあげようと試行錯誤しますが、ダメなときはやはりダメですね。

 

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「カビを洗い流しました。オブジェにします」

 

今回は憧れの植物を根も出せずに枯らしてしまったという事でダメージは大きいですが、これで少しでも私の失敗を参考に管理できる人が出来ればと思います。私は諦めずにアクレアータの現地球はいつか手に出来るように引き続き頑張ります。

 

とは言え、今年はコロナの影響で世界的に物流も混乱しています。日本でも多くの国からの航空便を当面停止するという案内がありました。こうした中ではなかなか新しい植物も海外からは入ってきにくい状態だと思います。今年は今ある植物を大切にしつつ、実生をどんどん頑張っていきたいですね。

今だからこそやる。

おうち時間

どうもこんにちは。またまたご無沙汰の人です。定期的に覗いてくれてる人、すみません。

 

前回ブログ書いたのが2月3日でした。それから2ヶ月程度経ちましたが、まさかこんな世の中になっているとはあの時は夢にも思わなかったですね。私自身も仕事に影響が出まくりで、都が週末外出自粛要請をしてから、自宅待機になり、そして緊急事態宣言が出て、そのままGW明けまで更に自宅待機が伸びました。かなりこういう世情に影響を受ける職場なのでこの先がどうなるか不安と心配しかありませんが、上司がうちの会社はお金を持ってるから傾く事はないと言ってくれたのでひとまず少しホッとはしています。

 

私の場合、在宅勤務ではなく本当に自宅待機。即ち仕事もない状態で毎日家に引きこもってます。本を読んだり、自己学習したりはしていますが、さすがに1日中時間潰すのはなかなか辛い。本当に気が滅入りそう。そういう時こそ園芸です。

 

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色々なところで既に言っているのですが、園芸は、自宅で、一人で、屋外で、出来る今の時期には最高の趣味です。春になり目覚める植物も増えてきました(逆にお亡くなりの植物も…)。毎日1時間は庭で作業をしていますが、それだけでもだいぶ気が紛れます。今から植物を買いに行けとはさすがに言いませんが、こんな時だからこそ花でも、多肉でもちょっと植物を育てて明るい気持ちで毎日過ごせたらいいなーと思ってます。

 

そして時間があるので長年気になっていたものにも手を出しました。それは"YouTube"です。実はYouTubeを視聴し始めたのはかなり以前からで海外でなんか流行ってるらしいよと言われ出し、ジェットダイスケさんがレビュー動画を撮影し始めたような頃から見てます。Youtuberなんて単語ももちろん無かったし、YouTubeで夢が叶うなんて思ってる人なんて一握りの時代でした。その頃から動画を自分でも撮影していたら今の生活は全然違ったかと思うともったいないことをしました(笑)

もっぱら見る専門でしたが、ずっと自分の好きなことを動画にして、且つそれを誰か見て楽しんでくれたら素敵だなと思ってたんですよね。ただいかんせん、お出しできる顔も無いし、滑舌も悪いし、趣味もない。しかし園芸はそれなりに好きで続けて、色々とネタも増えました。そして今や顔も出さない、声も出さない動画でもそれなりに見てくださる人はいるということも知りました。そして今は時間もある。今やらないと一生やらないなと思い、動画を作成することにしました。

 

試しに1本撮ってアップしています。我が家は線路が近い且つ、それなりに通行量のある道路も近いので生活音がうるさくてすみません。音量小さめで見てください。火星人にしたのはずっと植え替えたいと思っていたのと手近にあったから…

 

それにしてもYoutuberってすごい。この10分くらいの動画を作成するのに色々と他のこともしながらですが、4時間以上かかっています。今の時期だから出来るけど、毎日は無理!時間もネタも無い!正直、楽して稼げていいなーと思ってましたが、全然それどころじゃ無い職業ですね。尊敬します。

 

やりたかった動画を一本作って満足感はあるのですが、いつまで出来るかわかりませんが飽きるかネタが尽きるまでは続けてみようかなと思ってます。もっとも植え替え動画だけでいいなら一生続けられる気がしますが、人の植え替えをひたすら見てもつまんないですよね。

 

もし良ければ一度暇な時に流す程度の気持ちで見ていただければ嬉しいです。

 

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こんな時で色々と不安や心細くなりますがまず自分が出来ることをする、そして今だから出来ることをする。早くみんなで植物について語れる日がまた来ることを願っています。

憧れのアクレアータ①【発根管理開始】

今回は憧れのあの品種の発根管理についての投稿です。

 

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「Adenia aculeata」

 

今回の主役は私の憧れの植物でもあったアデニア・アクレアータです。が、先に結論言うと既に枯らしてしまいました…(恐らくもうダメ…)最初からなんの希望も無くてすみません…


クレアータはアデニアの中でもバリーと並び希少で高額な植物です。お金があってもまず見つからない!という状態がここ数年続き、いつも私は指を咥えて欲しいなーと画像を眺める日々でした。が、一昨年くらいに急に実生苗が日本で出回りました。ただし小指くらいの大きさでも余裕で5万円OVER、且つイベントでも朝一ですぐに無くなるという状況でなかなか値段的にも手は出ないわ、タイミング的にも買えないわの状況。それがなんと昨年末あたりから急に野生株が出回り、信じられないくらいの数が市場に流れているようです。そして私も縁あって一株お迎えさせていただくこととなりました。

 

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「塊根部が丸くてなかなか立派な株です」


クレアータは元々は南アフリカソマリア原産ですが、今出回っているのは不確かですがケニアタンザニア辺りで採取された株かと思われます。その姿はソマリア産とは大きく異なり、ソマリアの株は塊根部は丸く、もっと刺々しい姿です。それに比べ今回輸入されているものは個体差はありますがあまり棘がなく、寸胴な株が多い印象です。

 

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「Photo by Specks Exotica」

 

上記はソマリア産のアクレアータですが、やはりケニア産とは異なり、圧倒的にソマリア産の方が禍々しくて凶暴でかっこいいですね。もうこんな株には出会えないかと思います。


が、今回の株も同じアクレアータには間違いないので大事にしていきたいですね(枯らしたけど)。

 

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「かろうで棘が何とかある個体でした」

 

管理方法ですがグロボーサと同じ管理方法で問題ないかと思います。寒さに弱く、直射も避けたほうがよさそう。そして発根しても急死しそうな感じがします。グロボーサも数がめちゃくちゃ入ってきているので安易に手を出してる人が多いですが、相当難しいですよね。私もこれまで4株くらい管理しましたが、全て発根はするが、急死して枯らしてしまいました。アクレアータはそれよりも更に気難しそうな印象…そのうえ今回、日本に入ってきている株はいくつかヤフオクSNSで他の株も見ましたが、残念ながらどれもかなり状態が悪いような気がします。発根まではもっていけるグロボーサに比べて、そもそも発根すら難しそう。採取する際にかなり根も乱暴に掘り上げられているようですし、ズバッと枝もあり得ない位置で切られている株も見ます。恐らく発送の際に邪魔だからだと思いますが、もったいない。その割には値段はまだ高いので、正直今回は手を出さないほうがいいと思います。


私も届いてすぐに植え込み、25℃~30℃程度の環境で管理しましたがすぐに枝が緑から茶色く黒ずんできました。そして管理開始から1ヶ月後の様子…

 

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「枝は茶色くなり、濡らしても緑はない」


グロボーサと同じ管理方法だと考えると温度は25度以上で表土が少し濡れる程度の水やりと、霧吹きで適度な湿度。それで根が出るかと思いましたが、そう簡単にはいきませんでした。今のところブニブニと腐ってはいませんが、緑色だった部分も無くなり、全く精気がありません。写真をさかのぼってみると3月7日に植え込み、1週間後には今と同じような状況でした。このまま水やりをすると腐ってアウトでしょう。とは言っても水をやらないと発根はせずにどちらにせよアウトな気がします。

もう少しだけ希望を捨てずに様子を見てみようと思います。自分の経験を教訓に皆さまは無駄金にならないようにしていただければ幸いです。

 

悲しいお知らせだけで終わるのもアレなので、最後にうちの実生のアクレアータの写真を載せておきます。

 

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「我が家の実生アクレアータです」

 

17年12月に播種しました。その前の年にメサで購入した種で、ずっと蒔かずに冷蔵庫に眠っていたものです。そんな訳なので当然発芽率も低く、20粒蒔いて3つ発芽の2つ生存という感じ。ただ私にとってはこれでも十分。私が下手くそなのと大事にし過ぎているので成長も遅く、十分に大きく出来ていません。半年で一気に成長し、その後はほぼ変わっていない感じ…

 

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「この大きさでも棘は狂暴」

 

恐らくこれはソマリア産の種子ではないかとのことですが、私にはわかりません…が、棘を見る感じだと今回輸入されているものとは違う気もしますね。今、我が家である株で一番大事にしている株ですが、ちっとも大きくならないので少し管理方法を変えないとかなと思っています。思っているよりも直射平気かもと思いながらも、なかなか思い切って雨晒しに出来ません。

 

でもそろそろ思い切って雨晒し栽培と挿木ですね。…うん、来年には…

ごぶさです。

お久し振りしております

どうも、こんにちは。ご無沙汰しております。気付けば2019年も終わり、2020年になりました。以前に投稿したのは10月末。もう少し頑張れよという感じですね。

 

この前回投稿からの3ヶ月はたった3ヶ月なんですけど、非常に色々とあった濃い3ヶ月でした。今、思うとまだ3ヶ月しか経ってないの!?という感じでもあり、時が進むのが遅い日々がこれからも続くのかーとしんどかったりもしますが、まぁまぁ元気になりました。少なくとも植物は見られるようになったくらいにはね。何があったかをつらつらと書くつもりはないですが、こんな3ヶ月間も更新してないブログでも日々100名くらいの方がアクセスしてくださっているので申し訳なく、気分転換に更新します。

 

まずご報告ですが、私のツイッターとインスタを知っていた方はごめんなさい。アカウントは削除されております。インスタは気分転換とリハビリ兼ねてリスタートしているので、興味がありましたら探してみて下さい。私の本名知ってる方はローマ字本名で検索すれば出てきます。知らない方は色々と植物に関するタグ付けしているので、いつかお会い出来るでしょう。

 

この3ヶ月にあったこと。まずは植物の書籍に掲載させていただきました。どの本かは書きませんが、思ったよりもデカデカと見開き2頁に渡って我が家の汚庭を載せていただきました。声をかけてくださった方、私なんかに依頼してくださった編集者さん、ありがとうございます。正月に実家に帰るとどこから聞きつけたのか家にその本が置いてありました。ちなみにうちの末っ子の弟も雑誌掲載を果たしておりますので、我が3兄弟中の2人が本に載るという一家です。でも弟は私なんかとはもう別の次元ですが。

 

ブログが久し振りすぎて口調も変わっていたらすみません。そんなレベルでここ最近は文章も書いていなかったのです。

 

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そんな今年は特に辛かった冬も間もなく終わろうとしています。いくつか芽吹き出した植物もあり、暖かくなるときっと気分も少しは晴れるでしょう。

 

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今年は暖冬で冬型、ハオルチアはまだ屋外に出したまま。ただし、お隣さんの庭の柚子を目当ての鳥がうちの庭の植物にもいたずらをして、ずいぶん外管理の植物はズタボロにされてしまいました。

 

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一番ひどいのはオトンナ・マクロスペルマで葉っぱも、花も全て千切られてしまいました。しかも食べて寒い冬の蓄えにしてくれるならまだいいけど、不味いのか、ちぎった枝や花は全て下に放り捨てられているという悲しさ。あとはエリオスペルマもクラビもチレコもメセブリもほぼ全てつまみ食いをやられました。最近は庭に来てないようなのですが、今年はもう冬型はダメですね。

 

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寒さではモナデニウムを全てダメにしました。思ったよりも耐寒低いようです。それ以外は今のところ何も落としてません。毎年、暖太郎だけではいけないのですが、今年は平気そうなのでやはり暖冬なのでしょうね。

 

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蒔いたロックウッディも順調。だいぶ数は減りましたが。やはり成長遅いです。

 

そんなこんなでなんとかギリギリで植物はまだ続けておりますので、落ち着いたらまた更新し出すと思います。その時までー!(次は3月かな?笑)

 

 

パキプス水耕管理⑥【その後の報告】

以前に水耕管理していたパキプスの経過報告を簡単にさせていただこうかと思います。


夏の終わり頃からパキプスの水耕管理を開始し、3株管理しましたが、株そのものの体力や、季節的な問題もあり、結果一株だけの発根が確認出来たというところで一旦締めたのですが、その発根出来た一株ってどうなった?という続きです。

 

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「水耕から土に切り替えて以降は室内管理」

 

結果からお伝えするとあの唯一生き残った一株はしっかりと発根完了しました。
用土に切り替えてからは室内のガラス温室で大体25度前後、日々適度な水やりとミスティングで管理をしていましたが、毎日朝、晩忘れずに!とかではなく、数日間忘れてた時もありましたし、忙しさでちゃんと管理出来ているとは決して言えないかと思います。

 

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「冬のこの時期でもしっかりと新しい葉が展開してきています」

 

それでもなんとか土に切り替えてからも根は育ってくれたようです。まだ枝が伸びるところまではいきませんが、春になるとここから更に勢いが出てくるのかなと思います。

 

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「鉢底をのぞくと根が」

 

鉢底を覗くとしっかりと根は出ていたのでまずは一安心。あとは春まで寒がらせ過ぎずに管理すると春以降は一気に芽吹いて、一気に膨らむのではないかなーと思っています。

 

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「幹のゴツゴツ感は更に増した気が」

 

なんとかここまできたら発根成功と言っていいかなと思います。

 

最近、またパキプスが入荷してきていたようですが、今の時期はパキプスの発根管理はよほど設備が整っていて、自信のある人しか手を出さないほうがよいかと思います。マダガスカルは季節が日本とは逆なので秋以降に入ってくる株は現地では成長期で状態がいい!とか聞きますが、それはあくまで現地の気温、湿度があってこその状態の良さ。日本でその環境を再現できないのであれば意味がありません。根を切られてダメージを受けて入ってくるのに、日本は冬で現地とは逆の環境となると相当厳しいでしょう。春になるとまた入荷はあるかと思うのでその時までお金貯めて待ちましょう!

 

ちなみに個人的には4月頃から管理すると気温が上がってくると同時に株の状態も上向きになってきて、温度、湿度がちょうどよい梅雨時期を迎えられるのでオススメです。梅雨は長雨で塊根植物にとっては大敵と思われていますが、発根管理的には私としては非常に成績のいい時期です。温度だけではなく、ある程度の湿度も必要ということですね。もちろん根も無いのに雨晒しなどは厳禁ですが。その辺りについてはまた今年の梅雨頃に紹介出来ればいいなと思います。